「水ぼうそう」の頃(第1話)
何気に「水ぼうそう」はやってます。
子供の時にかかっちゃう、ってのも手なんですけどね。
実は、私、大人になってから「水ぼうそう」にかかって、
大変な思いをしたことがあります。
私が医者になって2年目の事でした。
1年間大学病院で、研修をし、2年目から外の病院に出ました。
国家試験の関係で当時は6月が異動でした。
その前からなんとなく体調が悪かったのですが、
土曜日の晩、当直にあたり、翌朝、日曜日の事です。
ああ、昨夜は救急車がいっぱい来て、何回も起されて大変だった。
早く、回診を済ませて帰って休もうと、
当直室の洗面台に向かった時の事。
鏡をのぞきこんでびっくり。
なんと顔中にぶつぶつが。
あわてて、シャツをはだけると、胸から体も発疹だらけ。
「なんじゃあ、こりゃ。」 (松田優作ふうに)
昨夜、深夜に急患の頭の怪我を縫ってた時にはなんもなかったはず。
あわてて、もう一人の「内科当直」の先生を呼び出す。
(総合病院なので「内科系」「外科系」と2名の当直医がいる)
「うーーーん、なんだろーねー。わかんないなあ。」
「どっちにしろウイルス感染だから、薬って解熱剤くらいしか無いですよね。」
「うーーーん、まあ、そーゆーことだねー。」
という内科の頼りない先生の意見も聞いて、
自分で処方箋書いて
薬剤部で薬もらって自宅に帰った。
ところが、家に帰って、ぐんぐん熱が上がる上がる。
解熱剤も全く効かない。
月曜日になっても高熱なので、病院に電話して休ませてもらった。
しかし、高熱は一向に下がらず、食事も取れず。
ついに夕方、病院に電話して診てもらうことに。
とても車の運転はできないので、タクシーで救急外来にかかった。
「よく、わかんないけど、入院しましょう。」
んで、やっぱり「よくわからない」まま、
とりあえず内科の大部屋の空きベッドに
生まれて初めての入院をしたのだった。
~つづく
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