ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.05.23

「アビガン」有効性を示せず、とは・・・


 新型コロナウイルスの治療薬として期待された

「アビガン」は「有効性を示せず」

という結果に、今のところはなっているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは「効かない」ということではなく

「効くのか効かないのかわからない」

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそもクスリの治験は「有効性」と

「副反応(副作用)」をはかるものですが、

「有効性」の判定はなかなかムズカシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぜなら人間には本来持ってる「免疫力」があり、

要するに、クスリ飲まなくても自然に治る力がある。

そして、それには「個人差」がタイヘン大きい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とくにウイルスに対する免疫力というと、

人種、遺伝、病歴(感染歴)、環境、年齢、生活様式などに

大きく左右され、

クスリ飲んで良くなったとしても

クスリで良くなったのか、免疫力で治ったのかの判定は、

さまざまな因子を考慮しないといけないので、

簡単には判定できません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例えばインフルエンザ薬として、

日本で認可され広く使われている「イナビル」にしても、

ヨーロッパの治験では「有効性を示せず」

認可されていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも日本ではあの「1回吸入すればいいクスリ」で

インフルエンザが、治って良かった良かった、

とみんな喜んで使っているわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いえ、けっして「ニセモノ」ではありませんよ。

「イナビル」でインフルエンザのウイルス量が減少することは

実証されています。

ただ、ヨーロッパの治験では臨床症状の消失までの期間に

有意な差が確認されなかった、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 新型コロナウイルスが多くは自然治癒する風邪であることが、

その判定を困難にしているようで、

アビガンの治験は継続されるようですが、

めちゃくちゃ効く、というわけではない、ということで

「イナビル」程度には効く、ということかも知れません。

 

 

 

 

 

 

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