延長、PK戦を制し、ようやくルヴァンカップを勝ち取る。
10月15日土曜日。ルヴァンカップ決勝の朝。
いつもより、念入りに拝んでくる。
準備は万端。( ̄▽ ̄)
実は前日キックオフ時間のカン違いに気づき、修正。
裏から見ると修正のあとがクッキリ(^-^;
持ち物もきっちりそろえ、早々と車に積み込む。
朝から気合を入れて診療。
途中、あまりのスピードに患者さんのいない時間帯も。
午前11時すぎ、60人ちょい進んだところで、あとはよしなに、と退席。
予定通り順調に進むが、東北道岩槻出口でまさかの出口渋滞。
この渋滞通過に手間取り、駐車場についたのはキックオフ20分前。
通常ここから歩いて着席まで約25分強だが、今回は秘密兵器。
折り畳み自転車で10分でスタジアムに。
ただ、駐輪場はちと遠い。
さあ、やってきた。
今回の試合はトーナメントの山の関係で、ガンバ大阪がホーム扱い。
しかし、スタジアムの着席はレッズが北側といつもと同じ。
ぎりぎり、間に合うぞ。
いつもの505ゲートからスタジアムに。
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2016年Jリーグルヴァンカップ決勝
ガンバ大阪 1-1 浦和レッズ (埼玉スタジアム2002)
(前半 1-0)
(後半 0-1)
(延長前半 0-0)
(延長後半 0-0)
(PK 4-5)
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ついにやってきた。ファイナルの舞台。
レッズの決勝進出は2013年以来3年ぶり。
一方のガンバは2014年から3年連続の決勝進出である。
優勝もレッズの1回に対し2回と優勢。
現時点のチーム力では浦和の方が上だと思うが、
決勝慣れ、タイトル慣れしてるのはガンバである。
しかし、ここは我々のホームグラウンド埼玉スタジアムである。
足もとに用意されたシートを選手入場とともに掲げる。
掲げてる側からはどんな絵柄になってるのかワカラナイ。
帰ってネットで調べたら、こんな感じでした。
多分、世界一のスタジアムビジュアルだと思う。
国歌斉唱はAAAという人でした。
スタジアム全体で力強く合唱する。
そして、キックオフ。
前々節、同じ埼玉スタジアムでガンバ相手に4-0で完璧な試合を行ったレッズだが、
やはり、タイトルマッチの呪縛か、動きが悪い。
パスはつなぐがパススピードが遅く足もとへのパスなので、
すぐにガンバのチェックを受け、有効な攻撃につながらない。
前半17分、重たい動きで攻めあぐむ中、
ガンバFWアデミウソンがハーフウェイライン付近でファウルまがいでボールを奪取。
そのまま、前がかりになっていたレッズディフェンスを振り切りGKと1対1に。
これを決められ、先制を許す。
前半36分、宇賀神が負傷退場で駒井が入る。
主導権を握り攻めるレッズであるが、しかし、得点に至らず0-1で、前半を終了。
ボールポゼッションはするが、チャンスを作れない。
スプリント回数トップ3はいずれもガンバの選手で、
レッズが走れていないことはデータ上も明らかである。
ところで、こういったビッグ・ゲームの場合、通常のリーグ戦とは客層が違ってくる。
普段は当然サッカー好きの人が多く、
特にレッズの試合は熱心なオタク的サッカーファンも少なからずいて、
後ろの席の人同士の会話に思わず相槌を打ったり、
さらに読みや造詣の深さに感心したりすることもあり。
ところが、こういう試合の時は普段サッカーをみない人がけっこう来ていて、
今回ワタシのすぐ後ろの席の4人組。
どこでどうチケットを入手できたかわからないが
サッカーを始めてみるおじいちゃん夫婦とその息子、友人といった感じであった。
おじいちゃん、上機嫌でしゃべてるんでけど、ハーフタイムになったら
「あれ、休憩かい、休憩すんのかい。」
「テレビんときは休憩ねえだろ。」
・・・・・いやそれはコマーシャルとかやってるからじゃないでしょうか。
「そっかー、休憩かー、選手も疲れっかんなー。」
ハーフタイムのことを休憩という人に初めてあった。
また、ハーフタイム中にグランドキーパーが芝をなおしてるのを見て
「おっ、なんか拾ってるど。何か、落ちてんのかな。何だろな。」
などと言っておりました。(^-^;
さあ、そんなオイチャンの話に耳を傾けているとあっという間に後半へ。
前の通路を歩くヒト、白のCOLTのユニは13年前ナビスコカップで優勝した時のやつですね。
こだわってるなー。
レッズは攻撃に圧力をかけるが、なかなか決定機に至らない。
逆にカウンターからピンチを招く場面もちらほら。
時間はじりじりと経過し、それとともに
今回もダメなのかという疑惑が押さえようとしても湧き上がってくる。
レッズは過去このカップ戦決勝に5回出場し、勝ったのはたった1回だけ。
リーグ戦も含め大一番での勝負弱さはもはや万人の認めるところ。
70分に2枚目のカード、武藤に代えてズラタン投入。
そして、その5分後残り15分で高木に代えて李忠成が入る。
その直後のコーナーキック、柏木の右コーナーに
ズラタンの陰から飛び込んだのが代わったばかりの背番号20。
李忠成が交代後約20秒のファーストタッチで同点ゴールを叩き込んだ。
歓喜に包まれるスタジアム。
待ち続け、またダメなのかと失いかけたタイトルがまた雲間から姿を現した。
さあ、これからだ。
今日の観客は5万1248人。チケットは完売じゃなかったの?
しかし、試合はこのまま延長へ。
だいぶ傾いた秋の陽を受け、前のオジサンの頭も光る。
延長戦は消耗戦。
浦和レッズは再三チャンスを作るが疲労のためかフィニッシュの精度をかき得点できない。
そして、延長後半終了間際に、絶体絶命のピンチを招くが、ギリギリ救われる。
PK戦へ。
西川周作は日本代表キーパーではあるが、あまりPKを止めた印象は無い。
一方のガンバ東口も代表キーパーである。
延長後半直前の西川のケガが多少心配。
PK戦はこの試合ホーム扱いのガンバ大阪側ゴールで行われる。
先攻ガンバの藤本が決めたあと、レッズの1本目はキャプテン阿部。
肋骨を骨折しながらフル出場しチームをけん引したが、ここでもきっちり決める。
固唾を飲んで行方を見守る。
ともに3人ずつが決めガンバの4人目はFW途中交代の呉屋。
何となくボールを蹴る前の様子に自信なさが垣間見えたような気が。
これを西川が足でセーブ!
レッズ4人目李忠成はきっちり決めてリードを築く。
ガンバ遠藤が決めた後の5人目は遠藤航。
U23のキャプテン遠藤は強いハートでこれを決め、レッズ優勝。(≧◇≦)
待ちに待っていた歓喜の瞬間が訪れた。
タイトルとしては2006年のガンバ相手に決めたリーグ優勝以来10年ぶり、
ルヴァンカップは2003年の対鹿島、雨の国立競技場以来13年ぶりである。
このブログを始めてからは初のタイトルとなる。
となりの見ず知らずのおばさんに「本当に良かったですね。」と声をかけたら、
不覚にも途中から涙声になってしまった。
おばさんとその娘さんも泣いていた。
スタジアムで泣いたのは何年ぶりだろう。
この写真、選手の前で金色のキラキラがとんでるんだけど遠くてよく見ないとわからないですね。
最後にみんなで「We are Diaomonds」を合唱。
長い一日は夕暮を迎えようとしていた。
苦しんでつかみ取った栄光はその喜びもまた格別である。
帰りの、車中から。
なんと早くも「レッズ優勝おめでとう」のノボリが出ていた。
いったいいつ用意したのか?
足利に帰り、家の近くのお寿司屋さんで家族と祝杯。
偶然、小峰家も居合わせたので一緒にお祝い。
あー、ホントに良かった。それもコレも皆さまのおかげです。またガンバリマス。
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