ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

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2008.05.03

いまどきの中耳炎

 明日から連休なので、昨日今日は忙しかった。
特に、昨日の午後は待ち人数が90人を記録して、花粉症の時よりも多かった。
 ところで、最近、小さい子の中耳炎、多いですねー。
 理由、なんだと思いますか。
答え1.「最近、寒暖の差が激しく、体調を崩したり、布団はいで、寝冷えなどが多いため。」
うーん、これありますねー。
寝てる時暑くって、布団はいじゃったり、布団から飛び出しちゃったりしますよね。
大人は、無意識に布団引っ張ってかけたりしますが、小さい子はそのままですからねー。
答え2.「花粉症から副鼻腔炎になってしまい、中耳炎になる。」
これも、ありますねー。今年花粉症、ひどかったからねー。
でもこれはどっちかというと、小学生とか、幼稚園でも年長さんとかの、
やや大きい子の中耳炎ですね。ハナを強くかみすぎたりすると、大人でもあります。
答え3.「溶連菌感染症がはやってるので。」
うーん、これは苦しいですね。溶連菌、確かに多いですけど
アデノウイルスやEBウイルスと違って上咽頭(アデノイド)あまり腫れませんので
中耳炎には必ずしも結びつきませんね。
だから、この答えは、ボツです。[emoji:v-358]
さあ、何かほかに思いつきませんか。
答えは、「新学期が始まって少したったから」
 えー、何のことー
 もっと、具体的にいうと中耳炎になってる子の多くは
「この4月から、保育園、幼稚園に行き始めた子たち」です。
さらに、拡大すると、それに
「および、その兄弟」
を付け加えてもいいかもしれません。
 ご存知のように我々の体には「免疫」というしくみがあって
体に侵入する病原体をやっつけるシステムがあります。
 しかし、そのシステムが機能するためには、体が一度その病原体を認識しなければなりません。
その情報によって体はその外敵をやっつける物質を作るわけです。
予防接種はこれを利用しています。
 大人は一通りの風邪のウイルスに対して、大体の経験があるので、
よっぽど、体調が悪いとか、ウイルスの量が多くないと風邪を引きません。
(医者は、特に耳鼻科医は、いっぱい病原体に接しているので、
めったに熱の出るような風邪を引きません。
私は、今シーズンインフルエンザの予防接種をしそこなっちゃいましたが
あれだけ、インフルエンザの患者さんを診察してもうつりませんでした。
実は、注射、キライだから、逃げていたという話もある。)
 ところが、初めて集団生活をする子供たちは、
そういった病原体に対しての経験がないわけですから、感染してしまうわけです。
 子供の風邪も、対症的に治るのを待てばいいわけですが、
その後に、ハナが続くことが多いので、中耳炎になることが多いわけです。
 すなわち、①保育園に行き始める
        ⇒②1週間くらいで風邪をもらう
          ⇒③熱はすぐ下がるがはなが続く
            ⇒④1~2週間で耳に行っちゃう
 ってのが、ちょうど今頃なわけです。やれやれ。
 上の②の段階で、小児科で抗生剤なんかが出されちゃうとさらにややこしい。
 熱が出たって、風邪なんだから、抗生剤出すなよなー。まして0歳の子に。
 今日来た7ヶ月の子は熱が出た日にA小児科に行って
「突発性発疹の疑いもありますけど、風邪だから抗生物質のみましょう。」
といわれた。
翌日、熱が高いので解熱剤をもらおうと思ったがA小児科が休み、
そこでB小児科に行ったら、前の小児科の薬がわからないからといわれ、
また抗生物質を含む処方が出た。
 で、結局3日後に発疹が出て、突発性発疹でした、という話。
 ひでー話だ。[emoji:v-412]
まず、よーく診てあげて、とりあえず抗生剤とかなしで、待ってればいいのよ。
体が、戦ってるんだから。
負けそうになったら、手を貸してあげる。
 んでもって、その子は、ハナ、咳が続くので、今日ウチ来たら中耳炎あり。
抗生剤も中途半端に入ってるので、いつからあった中耳炎かわからない。
おまけに、お母さんが、今日検査したら溶連菌だったので、
そっちも赤ちゃんにあったかも、という謎が謎を呼ぶ、入り組んだ状況になってしまった。
 でも、何だかんだでともかく耳鼻科に来れて、よかったね。
これからは、ダイジョブですから。


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2008.04.29

鼻骨骨折

 ゴールデン・ウィーク、当院はカレンダーどおり[emoji:e-67]だが、今週は火曜日、土曜日が休み、
来週月、火が休みなので、どうしてもその前後にしわ寄せが来る[emoji:e-270]。
 学校があるので、午前中はフツーだが、午後3時に外来に行くと73人待ち[emoji:e-263]。
その後も、どんどん増え続け
結局、午後だけで120人以上の方が来て、終わったのは8時半を回っていた。
つーかーれーたー。[emoji:v-393]
 しかも最後に、鼻骨骨折の高校生の整復手術があった。[emoji:v-417]
 
 昨日、野球の打球[emoji:e-45]が当たり、日赤の整形外科を受診。
本日、耳鼻科を受診するように言われたが、日赤の耳鼻科は午前中だけなので、
学校を早退して、午後、当院を受診したわけだ。
 
鼻骨骨折は、時々来院するがいろいろなドラマがあることがある[emoji:v-319]。
 以前、深谷日赤にいた頃の話です。
毎晩深夜に田んぼの真ん中の空き家で、トランペット[emoji:v-270]を練習していた若者が鼻骨骨折で受診した。
何でも、ある夜、いつものようにトランペット吹いてたら
突然数人の男が入ってきて
「毎晩、毎晩うるせーんだよ。」
と、いきなり殴られちゃったそうな。
 またあるときは、アル中のお父さんを注意した20歳前後の娘が
逆ギレしたお父さんに、家中追いかけられ、
お風呂場に追い詰められて殴られて、鼻が曲がっちゃったとか[emoji:e-286]。
 若い男の人が交通事故かなんかで、ほかの病院に入院していたが、
ほかは治ったが鼻が折れてるので直して欲しい、と退院後来たこともあった。
 鼻骨骨折は48時間以内が整復術のゴールデン・タイムといわれている。
つまり、時間がたつと骨の癒着が始まるので、直すには「再骨折」させなきゃならない。
これ、かなり痛いっす。
鼻骨骨折は、機能的にはさほど問題なく、美容的な問題なので
男の人だし、見てもそんなに目立たないので
「手術、大変だから、そのまま様子見れば?」
「いえ、直してください。」
「だって、美容的な意味しかないよ。」
「だから、お願いします。私、ホストやってるんです。この顔が商売道具なんです。」
「・・・おー、そーなのかー。そりゃ、やるしかないね。痛いけど、我慢してね。」
てなことで、「バキッ。」とやってあげました。
 さて、本日の高校生。
若いけど、さすが野球部、泣きもわめきもせず、手術がんばりました。
しかし、その後しばらく起きられなかったけど。
 


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2008.04.23

溶連菌感染症

 お昼休みは、学校検診で梁田小へ行く。
小学校のときは、助手に職員一人お手伝いをお願いしてるので、きょうはレイカちゃんとドライブだ。
せっかく天気がいいので、S2000をフル・オープンにして行く[emoji:v-278]。
 「あー、何で、こんな天気のいい日に学校検診なんだー。」[emoji:v-406]
問題この言葉を叫んだときの主人公の気持ちを述べなさい。
解答:この叫びには二つの意味があります。
一つ、「こんな、天気のいい、気持ちのいい日に、昼休みまで仕事したくねーよ。」これは、簡単です。しかし、もう一つの意味が隠されています。
二つめ、「こんな天気のいい日の午後に小学生の検診をしたら、みんな、特に男の子は汗びっしょりなので、検診をすると手がヌルヌルベトベトになるので、いやだ。」 ちょっと、難しかったでしょうか。でも、一回経験すればわかります。
今日なんかまだいいほうで、5月の検診になると大変です。
 しかし、なんだって、小学生は、自分が汗をかいてるのに気づかないんでしょう[emoji:v-356]。
汗だくになって、でも長袖のトレーナーなんか着てて、
「おい。暑いだろー。」
と声をかけると、びっくりして
「いや、別に。」
いや、別にったって、赤白帽、ぬれて色変わってるよ[emoji:v-388]。
 今日は、検診中になんと溶連菌感染症の子がいました。
以前述べたように、検診はすごいスピードで診るので
(何しろ昼休みの間に300人診なきゃいけない)
口の中診てるのはせいぜい1秒くらい。
次々に診ていって、「ん?」という所見が。子供に尋ねます。
「熱とか、出ていなかった?」
すかさず担任が
「この子、昨日早退してます。」
「何か、親から連絡ありましたか?」
「いえ、何も。」
「この子とその前の子(双子の兄弟でした)、多分溶連菌だから、すぐ耳鼻科に行くように親に連絡してください。」
 それで、帰ったら、その子たちと親が、ウチに受診しました。
結果は、溶連菌感染症。
昨日、熱が出て、小児科に行って風邪といわれて、薬(抗生物質を含む)が出て、
熱が下がったので今日学校に来ちゃったようです。
 まあ、偶然とはいえ、溶連菌がわかってよかったね。
それにしても、小児科、もっとちゃんと診ろよ[emoji:e-262]。
まあ、耳鼻科はクリニカルライトとというハロゲンやキセノンの明るいヘッドランプで診ているのに対し、
単3電池のペンライトでは、のどの所見を見るのはなかなか難しいとは思うが
俺が、一瞬だけ診てわかるくらいの所見を見落とさないで欲しい。
 溶連菌は、学校保険法でさだめられた「学校伝染病」ですが、
菌の残存を防ぐため10日から2週間抗生物質を飲みます。
菌が残ると、習慣性へんとう炎や腎臓病の原因になります。
 抗生物質が効くので、飲み始めるとすぐ熱が下がりますが、3,4日でやめてはいけないわけです。
小児科の先生が、風邪で抗生物質を出したことがそもそも間違いです[emoji:v-292]。
風邪は、ウイルス性疾患ですから、熱が39度あっても40度あっても普通は抗生物質は使いません。
「おたふくかぜ」に「みずぼうそう」の薬を出すようなものです。
もし、小児科の先生が抗生物質を出さなかったら、
熱が下がらず、もう一回小児科に受診したときに正しい診断ができたかもしれませんね。
 学校検診は、だいたい慢性疾患を対象にしてるので、こういうのを見つけるのは珍しいですねー。
そもそも溶連菌感染症は「出席停止」ですから、学校に来てるはずないです。 
 んで、3時に検診から戻ると、そのまま午後の外来。
そして、夜は日赤に行って、症例検討会だー。今日は休む間がない[emoji:v-393]。


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2008.04.17

新型インフルエンザワクチン

 鳥インフルエンザ[emoji:v-532]の、ヒト→ヒト間感染型(いわゆる新型インフルエンザ)への変異の恐れから、日本で世界に先駆け
ワクチン接種が実験的に始まるという。医師や検疫官ら6000人が対象というが、
どうなんでしょうね。
 われわれの体は、免疫という仕組みを持っていて、病原体に対しそれを認識して攻撃するシステムがある。そのためには、一回その病原体を経験しないと、体が免疫の抗体の設計図を作れないので、病原体から抽出した物質を体に覚えさせる、ってのが予防接種だ。
 気になること、その1。
抗原と、抗体の反応ってのは一対一だから、たとえば、普段われわれがやってるインフルエンザの予防接種も、何年かに一回、型が違ってあまり効かなかった、ということがあります。
今、打とうとしてるワクチンは、鳥インフルエンザのウイルスから抽出してるので、
トリ→ヒトのウイルスであって、ヒト→ヒトのウイルスではないわけだ。
だから、このワクチンがどこまで効くのかってのは、不明なわけです。
 気になることその2。
ワクチンによってできた抗体は、更なる抗原の刺激によって、生産が継続される。
たとえば、インフルエンザの予防接種、毎年するでしょ。
子供が2回打つのも、ウイルスの経験がない子に対し、抗体産生を強化するためです。
今、巷にないウイルスの免疫って、どれくらいの間もつんだろう。
 気になることその3。
実際に、ウイルスが変異したとしたら、誰も彼もが、ワクチンを求めるだろう。
何せ、死んじゃうかもしれないんだから。でも、短期間で、すべての国民に摂取することは、どう考えても不可能だ。
どうせ、無責任なマスコミが、あおるでしょう。
そのとき、パニックにならずに、きちんと順番が守れるだろうか。
また、その順番は、誰が、どう決めるのか。
 気になることその4。
患者数が、多ければ、また、社会的影響が大きければ、治療に関しては、AIDSやなんかと違い、
広く一般の開業医が、最初の受け入れ先とならねばならない。
そのとき、市中の医者は、きちんとした対応ができるのか。
日々診療をしていて、内科、小児科の開業医の感染症に対する、知識の乏しさは、時にあぜんとすることがある。
「ヘルパンギーナですね。夏風邪ですよ。」といって抗生物質を出す医者。
中耳炎で抗生物質を飲んでいるのに、「溶連菌だから耳鼻科の薬やめといて。」といって、抗生物質を弱いものに代えちゃう医者。
「インフルエンザだから、家族のヒトみんな予防として{タミフル}飲んでください。」などという医者。
「熱が、38・5度以上あったら抗生物質飲んで、下がったらやめてもいいですよ。」などという医者。
BLNARとかPRSPって何のことかわからない医者。
子供、時には乳児にまで鼻水が出ればステロイドの点鼻をどんどん出しちゃう医者。

 専門家からみると、うそみたいだけど、みんな実話です[emoji:v-292]。
こんな医者で、高度な診断力が必要になる新型インフルエンザの治療ができるだろうか。
 なんか、いろいろすごく不安だなー。
まあ、私は全力を挙げて医者としてできる限りのことをするつもりですが。


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2008.04.09

学校検診

 花粉症が、一段落したのもつかの間、今日から学校検診だ[emoji:v-102]。
一般には5月がメインなのだが、足利高校は入学式直後のこの時期に毎年行っている。
 学校検診は市内の各学校を耳鼻科の開業医で、振り分けて、担当してるのだが、
何故か私は、高校は、足高と足工大附属と、男子校ばかりで(足工大附は、最近少数の女子もいますが)、男ばっかり1500人も見なきゃならない。[emoji:v-16]
 ま、雑念(?)が入らないで、いいんでっすけど。
 検診は耳、鼻、口、と診るのですが、大体1日に300人。90分くらいで診るので、
単純に計算して一人当たり場所を交代する時間を入れて約18秒ですね。
瞬間的に、判断するのってサッカーの審判[emoji:e-219]を連想します。
おっ、今のはファールなのかシミュレーションなのか。鼻炎つけるべきか、このくらいはまあいいか。
耳垢あるけど、鼓膜半分見えるからいいだろう[emoji:e-264]、とか。
 大体、私はイエローカードの少ない審判だと思います。
「まっ、いいか。」
「んー、ちょっと悪いけど、おまけ。」
「花粉症だよね、じゃあ、いいや。」
「ちょっと、鼻炎あるから調子悪かったら耳鼻科かかってね。」
なんてのがかなり多いです。
 なかには家本主審なみにイエロー好きな先生もいるようですが・・・。
 足利高校は私の母校で、もう10年も前から校医やってるんですけど、やっぱ、行くとなんか懐かしいですね。特に、学生の雰囲気ってのは、学校によって独特です。
 なんか、のんきそうで、むさくるしく不潔な感じがするのは、足高のカラーでしょうか。
 面白いことに、当時の同級生を彷彿とさせる学生が、結構いることです。
おー、こいつは、テニス部だった○○君に似てるとか、
英語の発音の良かった○×君を思わせるとか、
こっちはフォークギター弾いてた○△君みたいだとか・・・。
 ちなみに、俺に似てるやつもいるのかなー。
自分のことは、わかりませんねー。
俺も、髪の毛ボサボサで、相当汚い感じだっただとは思うが、
自分のなかでは、適当に美化して、イメージしてますからねー。
「こいつ、高校時代の小倉みたいじゃん。」
と、誰かに言われても
「うっそー、俺、こんなんじゃなかったよー。[emoji:v-292]」
って言っちゃうだろうな、多分。


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2008.04.08

点鼻薬にご用心

 朝からじゃんじゃん雨[emoji:v-279]が降り、久々に落ち着いた外来です。
特に、栃木県は、今日、始業式なので午前中は、ついに待ち人数「0」が出ました[emoji:v-363]
 しかし、最近来る患者さんで、こんな方がいます。
「花粉症で、市販薬でしのいでいたのですが、ここの所鼻づまりがとれなくて・・・。」
鼻を、ずびずびしながら、訴えます。[emoji:v-400]
 もしやと思ってたずねます。
「点鼻薬、使ってますか、市販の。」
「ええ、もう手放せなくて・・・。」
 ああ、と外来に流れる、ため息に似た空気。
もう、職員みんなも、この人の鼻づまりの原因がわかっちゃいました。
まあ、門前の小僧何とやらではないけど、診察しなくても、医者でなくても診断がついちゃうんです。
 そうです。市販の点鼻薬を連用することによってもたらされる鼻づまりなのです。
 市販の点鼻薬はすべて、血管収縮剤という成分が含まれています。
鼻の中は血流が豊富で粘膜下の浅いところを走っているので、血管収縮剤によって、鼻づまりは劇的に良くなります。
しかし、血管は流れないと困るので、4~5時間立つと血管が再開通して、一時的に血管が拡張して
また、元に戻ります。
それが、連用すると、だんだん収縮がうまく行われなくなって、拡張だけが残るようになります。
 一般に1週間連用すると、確実にこの副作用が出ます。 患者さんは良くならないので、どんどん点鼻薬をつけると、ますます鼻づまりがひどくなります。
使えば使うほど、悪くなるという、恐ろしいことになってしまうのです。
まるで、麻薬か覚せい剤みたいです。
 よく見ると、点鼻薬の添付文書には「連用しないこと」と、ちっちゃく書いてあるはずです。
でも、知らない人がほとんどです。
 具合が悪いのは、お医者さんでも、この事実を知らない人が結構多いということです。
なかには、耳鼻科医でもよく知らない(と思われる)人がいます。[emoji:v-388]
 5月、6月になってもこの手の人が来院します。今年は結構多いんだろうなー。
 治療は、点鼻薬をやめることです。皆さん、半信半疑ですが、1週間後、うそみたいに良くなります。
もちろん、もとの鼻づまりの原因のアレルギー性鼻炎とかの治療をしなければなりませんが、
調べても、スギ花粉症だけっていう人が6月ごろにきた場合は、薬やめるだけでよくなっちゃうので、バカみたいです。
 ただ、長びく鼻づまりから、蓄膿症になっちゃってる人も結構多いので(今日の人もそうだった)
ご注意ください。

 知らない人に教えてあげましょう。[emoji:v-319]


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2008.03.31

あいさつは基本

 当院にかかっている子供を持つお母さんは、気がついているでしょうか。
開院以来、一貫して、やっていることがあります。
 それは、私は診察前に、必ず親でなく受診する子供さんに向かって、あいさつをすることです[emoji:v-283]。
 とりあえず、本人は、わからない0歳でもします[emoji:v-511]。2歳3歳の子も良くわからないでしょうが、
お母さんではなく、必ず子供さんに向かってあいさつをします[emoji:v-205]。
 それは、私はこれから、あなたの診察をするんだよ、ということを、子供さんにわかって欲しいからです。お母さんに、むりやり連れてこられても、それはあなたのためなんだよ、ということを感じて欲しいからです。
 耳鼻科かかるのやだよねー[emoji:v-292]。
 でも、私だって、あなたを、いじめるためにやってるわけではないし、
お母さんのために治療しているわけでもない。
 痛いことも、苦しいこともあるかもしれないが、それはみんな、あなた方を助けるためにやっている。
 だから、お母さん方にも子供に安易に謝らないで欲しい。
たまにいますが
「あー○○ちゃん、ごめんね、ごめんね。」
何も悪いことしてないんだから、これはやめましょう。
子供は、理不尽なことをされていると感じ、被害者意識を持ちます。
もっとひどいのは
「あら、あら、××ちゃん、先生が、痛くしたのねー、悪い先生ねーあー痛い、痛い。」
だから、俺は別に悪いことしてないから[emoji:v-404]。
 もうひとつ、だますことはやめましょう。
「今日は、お母さんがかかるんだからね。」
と、子供をだましてはいけません[emoji:v-427]。
 一方、
「この子は、鼻の処置がいやでいやで、かかりたくないといってるので、できればしないでください。」
というようなことは、どんどん言ってください[emoji:e-326]。
必ずしも必要なければ、そういったことはしませんし、
どうしても必要ならば、子供に説明します。
 子供は、一個の人格ですし、親の付属物ではありません。
だから、あいさつは、基本です。
 別に、急にこんなこと書いたからといって、今日来た患者さんで何か思い当たることがあった、というわけでは全然ないのでご安心を[emoji:e-461]。
 「薬終わる頃来てねー。」
といわれて、親の都合で、受診するのを忘れて中耳炎が悪化しちゃったときは本気で、子供に謝ってください[emoji:v-16]。


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2008.03.29

来週から土曜日は半日です、ごめんなさい

 ホーム・ページ、外来で告知していますが、来週から土曜日の受付は、午前中のみ になります。
 理由はいくつかありますが、仕事大変なので、というのが、一番の理由かなー[emoji:v-394]。
 このままでは、過労死してしまう、と、マジに思うことがあります。
死なないまでも、脳梗塞やなんかで、突然倒れたらどうしようと思います。もうすぐ49歳、来年は50かー。
 ウチの、オヤジも57歳で急死したけど、ありゃあ、過労だな。
 もうひとつは、(世間的にはこれが第一の理由と、思われていて、自分でもそうかもしれないと思わないでもないのですが)Jリーグ[emoji:e-219]が土曜開催が多いとこ。昨シーズンも、臨時休診なんかで、皆様にご迷惑をかけましたが、最初っから、土曜日午後休診なら、混乱も少ないのでは?(って、自分の都合じゃん)[emoji:v-388]
 昨年の最終戦なんか、私、待っている患者さんと一緒に、赤いレプリカ着て待合室でテレビ観戦してました。ハーフ・タイムだけ、診察してました。
とんでもない医者とお考えでしょうが、これも医療ミスを防ぐためです。優勝がかかってるゲームが行われているのに、冷静に診察なんか、できっこないです。
 第3の理由は、4月から診療報酬が改定になり、土曜の午後は、時間外加算みたいのが加わって
患者さんの負担が増えるみたいです。開業当初は小中学校の土曜休みは隔週だったけれど、
今は毎週なので、午前中に来たほうが、お得です。12時までに来院してくださいね。
 昨年、患者さんの少なくなる7,8月に試験的に土曜半日を導入したのですが、大きな混乱もなかったので、今回の決定に至りました。
 楽するんじゃねえ![emoji:v-412]
と、お怒りのお声もありましょうが、ここはひとつ、院長が、少しでも長く皆様のお役に立てるためですので
(なんか、こう書くと、俺、相当弱ってるみたいだけど・・・)
また、今までどおり、急患の方の対応もできるだけしていきますので、よろしくご容赦のほど、お願いいたします。
   
 ・・・・・・さーてと、Jリーグの日程は、どうかなっ[emoji:e-291]。
4月5日(土)vsジュビロ磐田かー。静岡県のエコパスタジアム[emoji:v-263]まで午後1時に着くのは、午後休診では、ちとムリか・・・[emoji:e-263]。


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2008.03.29

群馬花粉症事始(ぐんまかふんしょうことはじめ)

 中耳炎、副鼻腔炎、花粉症は、サード・ウェーブの方が、多数来院されています。
(サード・ウェーブについては、過去ブログセカンド・ウェーブを参照のこと。)
 桜の花が咲いたので、スギ花粉はあと2週間内外ですが、ヒノキはこれから増えますから要注意です。
スギとヒノキの花粉は、顕微鏡で見ると良く似ていて、てっぺんに突起があるかないかくらいの違いです。
スギ花粉症の方の4割程度がヒノキも合併していると思われますので、油断はできません。
 さて、実はナニを隠そう、群馬県で、最初にスギ花粉の測定を始めたのは、私です。
 今を去ること20数年前、私は群馬大学の耳鼻咽喉科学教室のアレルギー研究班に属していました。
当時、教室はハウスダスト、ダニなどの通年性アレルギーの研究が主体で、スギ花粉症には取り組んでいませんでした。
私は当時のアレルギー班のボス、I村先生(女医)に訊ねました。
「先生、何でウチは、花粉症やらないんですか?」
「あのねー、小倉さー、ありゃ毎日のスギ花粉の個数がわかんないと検討できないんだよー。」
「それって、どこに訊けば、教えてくれるんですか。」
I村先生(女医、バットマンに出てくるジャック・ニコルソン演じるジョーカーに似ている)は答えました。
「なーに言ってんの、そんなもん、群馬あたりじゃ、どっこも数えてないさー。」
 今でこそ、花粉情報は天気予報で必ず出てきますが、当時は、テレビでも新聞でもそんなコーナーはありませんでした。
てっきり前橋地方気象台にでも問い合わせれば、すぐわかると思ってましたが、とんだ見当違いでした。
そういえば、どこにもそんな情報出てないや。
(余談ですが、当時、私は医局のレクリエーション係を何年かやっていたので、春になると前橋地方気象台に問い合わせて、
桜の開花状況、天気の情報をチェックし、医局のお花見の日時を決定する立場にありました。
教授から婦長から全員参加の会ですので、失敗は許されません。)

 「いっちょ、俺がやってみるか。」
 というわけで、いろいろ資料、文献を集めて花粉収集法、染色、カウントの仕方、手探りで始めたわけです。
花粉のカウントは、今は光電管とかレーザーとか使って自動カウントできるようですが、
当時はもちろん、一個づつ数える
花粉収集機といっても、金属の円盤が2枚あってその間にスライドグラスを置く台があるだけ。
ダーラム型という固定式の奴とTSロータリー型という風向きによって回転するタイプがあるようだ、なんてことがわかりました。
で、資料をまとめて、教授を通して、研究予算を請求。この花粉収集機、何故か東京の名もない町工場みたいなところで作ってるみたいで
高いほうのTSロータリー型でもたしか3万円程度だったので、すぐ予算は下りました。
(ところでTSって何だったんだ。何かIHクッキングヒーターみたいだけど。)
 んで、いろいろ準備をして、大学の臨床研究棟の8階の屋上に、花粉収集機を設置したわけです。
私が、自らロープを張って固定しました。
 そして、いよいよ、花粉の収集、カウントを始めました。
毎朝8時に屋上まで行き、ワセリンを塗ったスライドグラスを交換します。もちろん、雨の日も雪の日も。
夜、仕事が終わった後、それを染色し、顕微鏡で見てカウントするのです。
休日は、当直の先生にお願いして、私の第4研究室においといてもらいます。
 いつからはじめるか、考えましたが、1月15日の成人の日(昔は日が決まっていた。)の翌日から始めたように記憶しています。
 さて、わくわくしながら、初日のスライドグラスを染色し、顕微鏡で覗きます。
・・・ゴミばかり・・・
まっ、そりゃ、そうだ。まだ1月だ。
で、次の日も
・・・ゴミばかり・・・。
前橋の1月といえば、冷たいからっ風がびゅうびゅう。毎朝、スライドグラスを交換に屋上に行くんだけど、寒いのなんの。
でも来る日も来る日も
・・・ゴミばかり・・・。
こりゃ、萎えるわ。
何か、染色法とか、間違ってるんではないかと思い始めた、いーかげんいやけがさしてきた2月のある日。
「おっ、こっ、これはっ!まさしくスギ花粉ちゃんではないかー!」
そこには、本やなんかで見たことがある、紛れもないスギ花粉がにっこり微笑んでいたのであった。
(いや、微笑まないけど)
「やったー。」
と、思わず叫んでました。
翌日、顕微鏡を覗くとさらに多くの花粉が。
「おおっ、あるあるある。」
そして次の日は、視野一杯に多数の花粉が。
「おー、記録更新じゃ。
しかしなおもさらに花粉は増える増える。
「うえー、数えられねー。
何しろ、先に述べたように、花粉は目で見てカウンター(あの、指で押して、入場者数なんかをカウントする奴)
で、カチカチ数えるわけだ。
あまりの花粉の多さに、乗り物酔いのような気持ち悪さが。
昨日も、今日も、明日も。いつ果てるともない、花粉の嵐。
毎日、顕微鏡に向かいカウントするのがゆううつ
そして、やっと、減ってきたかなーと思っていた頃。
「あれれ、なんか今日は、やけに多いぞ。」
よくみると
「げっ、花粉に突起がねえ。こいつらは、ヒノキやろーだー!」
ひょえー、まだまだ続くのかー


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2008.03.25

保険改正

 4月から保険制度が改正になる(らしい)。
私は、この辺のこと、非常に疎くて、優秀な事務員にまかせっきりである。
 大体、文章を読んでも、さっぱり意味がわからない。そこに書いてある文章は、確かに日本語のようだが、私程度の読解力では、さっぱり理解できない。(おかしーなー、国語はずっと5だったんだけどなー。[emoji:v-388])
 老人医療も変わるらしい。何だこの「後期高齢者」って。聞いたことない日本語だ。
件(くだん)の優秀な美人事務員に言わせると
「これって、絶対、天下りだと思います。」
何か新しい組織ができて、保険証も、管轄も変わるらしい。
「きっと、人件費とかもいっぱいかかって、官僚やなんかが、甘い汁を吸うんです。[emoji:v-359]」
ナニが、どう動いているのかはわからないが、彼女の怒りは、納得できる。
 保険改正に伴う、膨大な、設定変更を、受付のコンピューターに打ち込むのは、彼女たちなのだ。
毎晩、遅くまで、残業になることだろう。それも、この花粉症の嵐の真っ只中に! 私にしろ、そのソフトを半ば強制的に買わされるわけだから、被害者である。
コンピューター会社も、甘い汁吸ってるぞ。
 そもそも、国民健康保険制度はすごくいい制度だと思うのだけど、一部の心無い医療経営者のために、存続の危機に瀕している。
 医者も悪いんだよ。
 薬漬けや、検査漬け、いらない注射を打ちまくり、あくどく儲ける医者が、いるわけだ。
 以前、70歳以上の高齢者は、外来、無料だった。その頃、信じられない話を聞いたことがある。
ウチにかかっていた患者さんが、内科医院でCTスキャンを撮ったのだという。
「あれ、○○さん、どっか悪かったんでしたっけ?」
「いや、内科のいつもかかってる先生が、『○○さん、今月から70歳で医療費タダになるから、一度CTでも、撮っておこうか。』って言うんで、撮ったんさー。『何にもない。きれいだよー』って、言われたんさー。」
「・・・・・(絶句)。」[emoji:v-12]
こんなことやってりゃ、保険は崩壊するに決まってるよ。
 でも、あそこの先生は、いっぱい薬をくれる、すぐ注射をしてくれる[emoji:v-15]、なんて喜んじゃうお年寄りがいるのも事実だ。
 今、子供の医療費が一部無料で、でも自治体によって対象年齢が違う(?)んだよね、確か。
で、私は、あえて、どこが何歳まで無料ってのを知らないでいる。(不勉強の言い訳では、ないぞ。)
それを、知ると、何かそれにとらわれそうで、ニュートラルな診療がしにくくなる気がするので。
 以前、急患で日曜日に来た患者さんのお母さんに、診察が終わって
「今日、休みだから、お会計は、今度のときでいいです。」
と言ったら
「えっ、お会計、かかるんですか?」
と訊かれて、あせった。いつもウチにかかってる子供だったので
「いつも、ないんでしたっけ?[emoji:e-263]」
と、間抜けな質問をしてしまいました。
 ともかく、事務の皆さん、がんばってください[emoji:e-51]。あとで、何かおいしいものでもご馳走しますので[emoji:e-146]。


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