ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

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2018.11.21

TRT療法

TRT療法、というのをご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

TRTは Tinnitus Retraining Therapy の略で、

日本語でいうと「耳鳴り再訓練療法」といった意味です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鳴りは、特効薬のない、治らない症状として、

耳鼻咽喉科医がもっとも悩む病態のひとつです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで、薬物、処置・手術等様々な耳鳴治療が提唱されてきましたが、

近年ではこの「TRT療法」が耳鳴に対する最も効果的な治療法とされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簡単に言うと、「耳鳴」とは、内耳由来の雑音を脳が聴きとってしまっている状態です。

(ここでは、耳鳴の大多数を占める内耳性耳鳴についてのみのお話しで、

血管性耳鳴や筋痙攣性耳鳴などのその他の耳鳴の話は割愛します。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワレワレが「聴覚系」としているものは外耳から脳までの経路であり、

音は耳で聴くわけですが、

実際に音や言葉を認識しているのは大脳です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり実際は「脳で聴いている」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、何らかの理由で耳から入る音が少なくなると、

大脳は音を聴きとろうとして、その感度を上げます。

まあ、ラジオやステレオが聞こえにくくなったので

ボリュームを上げるようなもんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とすると、機械から発せられるノイズがサーとかザーとか聴こえてくるように

内耳細胞が発する雑音が、脳で聴きとれるようになるのが

耳鳴のメカニズムだといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も音が聞こえない「無響室」に入ると、

正常な人でも「キーン」とか「シーン」とかいう耳鳴を自覚します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「シーンと静まり返った」の「シーン」は、その擬音と考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、脳にそのノイズを意識させないために、

別の音源を聴かせて、そちらに気をとらせるというのがTRT療法の仕組み。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

具体的には補聴器を装用して環境音の入力を上げたり、

サウンドジェネレーターという音を発する器械を用いて、それを脳に聴かせる、

というものです。

当院でもこの器械の処方を行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに広い解釈では、そういった器械を用いなくても、

何か音を発するものを利用して、

静寂な空間をつくらない、

そして、それによって脳が耳鳴を意識する時間を減らし、

耳鳴を意識外に追いやる、ということが耳鳴の治療になるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たとえば、エアコンの音を考えてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エアコンのついている部屋に行くと、その作動音は聞こえているはずですが、

脳は必要ないもの、意味のない音、としてその感知を意識に上げませんから、

作動音は、ないのと同じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある部屋に行って、そこにいる人と話をして、部屋から出たあと、

さっき、エアコンの音が鳴っていましたか?

と訊いても、大概のヒトは答えられません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いっぽう、その会話中に、

「今、エアコンの音が聞こえますか?」

と尋ねれば、しばし黙って耳を澄ませてあとで、

「ああ、していますね。」

と答えるはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その音を認識するのには最初ちょっと時間がかかるのですが、

ちょっと置いてから

「今もエアコン鳴ってますか?」

と訊くと、今度はすぐにその音を認識して、

「もちろん、まだ鳴ってます。」

と、即答するはずです。

ヒトによっては最初の質問から、ずっとエアコンの作動音を意識し続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、エアコンの音は「有意な音」として、脳にメモリーされたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その逆を行って、耳鳴の音を大脳から遠ざける、

というのが「TRT療法」なわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのために、別の音源を「エサ」として脳に与えるとともに、

耳鳴の音を「意味のない音」として感じられるような、

意識改革、心理カウンセリングが必要になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実はこの「意識改革」「耳鳴の理解」が大変重要で、

漫然と行ってうまくいく治療法ではないのですが、

中には長年悩んできた耳鳴が大変楽になったという方もいらっしゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 特殊な器械を使う方法でなければ、

ご自宅のラジオやCDプレーヤー、YouTubeでもできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ポイントは音の大きさを大きすぎず、小さすぎず、

意味のない音にするのですから、ラジオの言葉が聞き取れては大きすぎです。

音楽はなるべくボーカルのないもの、

ビートの効いていないもの、

波の音、せせらぎの音、環境音楽などが推奨されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 耳鳴の原因診断、治療が必要な疾患の除外診断は大変大事ですが、

耳鼻科にかかって、何でもない、といわれた方は、

お家でこの方法を試してみてください。

耳鳴に対する意識改革がうまくいきさえすれば、

それなりの効果があると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところでこのTRT、フォントにするとなんか

(T_T)に似てるなあ・・・・(TRT)

 

 

 

 


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2018.11.13

11月17日土曜日は休診です

毎年この時期の恒例ですが、

今週土曜日11月17日は耳鼻咽喉科専門医講習会のため休診です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回、夏に受講手続きをして、ネットでホテルを予約しようとしたが、

いつも宿泊するホテルが、いっぱいでとれず。

そのときはまだ、8月。

学会まで3か月もあったころの話です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他をあたるが、結構どこもいっぱいで、何だこりゃ、という感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、今まで聞いたこともないホテルですが何とか予約が取れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5年にいっぺんくらいは福岡での開催になりますが、

毎回この時期は大相撲九州場所と重なる。

でも、普段はとれるよなあー、と思ったら、

日本耳鼻咽喉科学会から連絡が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日、福岡でEXILEのコンサートがあるので、

宿泊が取れにくくなっていますとのこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時頭をよぎったのはむろん3年前のこの出来事。

11月の嵐

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、今回は、何とか宿泊とれたし、

講習会も予定通り開催されるようなので、

「嵐>>EXILE」

ということなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 専門医講習会はスケジュールがタイトなので、どこにも観光は行けません。

せめて、博多名物水炊きくらいは食ってくるぞー。

 

 

 


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2018.11.09

マイコプラズマについて

立冬を迎え、冬型の風邪が流行ってきました。

 

 

 

 

 

この時期、セキの風邪が多いのですが、

子供連れたお母さんが

「保育園でマイコプラズマが出てますので・・・。」

などと言ってくることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、またヘンな情報が出回ってるな・・・。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマはこの時期はやる「セキの風邪」の一種です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自然に治る病気なので軽度の気管支炎の時は

特に小さいお子さんの場合には原則的に抗生剤を使う必要はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時に重症化して肺炎などを起こす場合には、

抗生剤を使用しますが、第一選択はマクロライド系の抗生剤、

ジスロマック、クラリス、エリスロマイシン等です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、最近はマクロライド耐性のマイコプラズマが多いので、

2~3日たっても解熱しない場合は、

オゼックスなどキノロン系の抗生剤に変更します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なことはマイコプラズマが疑われた場合、

状況にもよりますが、すぐ抗生剤を使わない、

ましてやいきなりオゼックスなんかを投与してはいけない、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイコプラズマは細菌の一種ですが、

他の細菌に比べサイズが小さく細胞壁をもたないので、

通常の細菌感染とは違ったふるまいをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、通常の培養検査では検出されず、

血液検査による抗体価の変動のほか、

最近は咽頭からの迅速検査キットも発売されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マイコプラズマは細胞壁をもたないので、

細胞壁を破壊することによって連鎖球菌や、肺炎球菌を殺菌する

ペニシリン系、セフェム系などの薬が効きません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、マイコプラズマは肺炎球菌や溶血性連鎖球菌などと違って、

菌の増殖そのものが体に害を与えるわけでは無く、

侵入したマイコプラズマに対する免疫応答、

すなわち体の防衛機構が産生するサイトカインという物質が炎症症状を起こすのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よって、免疫応答がまだ十分でない幼小児ではおおむね軽症で自然治癒し、

むしろ学童期から成人の場合により重症化する場合が多い、という病気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、高校でマクロライド感染症が流行すれば、ちょっと注意が必要だが、

保育園ではやったところで大騒ぎすることはない、

ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第一選択のマクロライド系抗菌剤ですが、

これはマイコプラズマにある程度の効果がある一方、

現時点で小児の中耳炎の最も重要な原因菌である肺炎球菌に対しては、

7~8割がマクロライド耐性株のため、無効です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マイコプラズマが、確実、かつ重篤、といった場合には、

マクロライドが推奨されますが、

実は子供のセキは、風邪にともなって鼻腔内で増殖した肺炎球菌による膿汁が

後鼻漏となって気管に流れ込み、気管を刺激して出るケースが、

マイコプラズマの何十倍も多いと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こういったケースにマクロライドを投与すると、セキが治らないばかりか、

かえって中耳炎、気管支炎などの合併症を起こしやすくすることさえ考えられます。

肺炎球菌は健常な小児でも4割程度が普段から鼻に「飼って」いますから、

頻度は高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、オゼックスなどのキノロン剤は、さらに注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マイコプラズマがここまで耐性化したのは、

臨床の現場で安易にマクロライドが多用された結果、といことは明らかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現行でマイコプラズマに対して、耐性化がほぼないのは、

テトラサイクリン系のミノマイシン、とキノロン系のクスリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、ミノマイシンは歯牙着色という副作用があるため、

8歳以下には原則使えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、最近適応症追加になったオゼックスですが、

ミノマイシンがその薬剤の特徴からマイコプラズマは耐性化できないのに対し、

オゼックスに対しては、耐性化が起こり

すでに実験的に耐性マイコプラズマができることがわかっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、オゼックスをかつてのマクロライドのように多用すれば、

いずれ市中にキノロン耐性マイコプラズマが広がる可能性は極めて高い。

同じ過ちを繰り返してはいけません。

 

 

 

 

 

 

 コチラも参考にしてください。

マイコプラズマその診断と治療 つだ小児科クリニックのHP

エムズこどもクリニック瑞江のHP

ふかざわ小児科のHP

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2018.11.03

連休

 本日11月3日は文化の日。

祝日なので、当院は休診です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1992年に国家公務員の完全週休二日制が導入され、

前後して、一般企業も土日休みが一般化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシが医者になった1985年は、まだ大学病院は土曜日は半日診療を行っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのうち、大学病院は次第に土曜日の診療を縮小、

引き続いて、市中病院もだんだんと土曜日休診が増加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシが群馬中央病院に勤務していた間に、

土曜日が完全休みになった記憶があるので、平成5,6年ころかなあ。

もっとも金曜日が手術日だったので、

土曜日は毎週病院に行ってたし日曜日は隔週で出勤でした。

あの頃は働いていたなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、公立小中学校は週5日制になったのは2002年(平成14年)から。

当院が開院した平成7年には学校は土曜日は隔週で休みだったかと思うので、

開院当初土曜日午後も診療してましたが、

その後、この流れを受け土曜日の診療は午前中のみ、となった経緯があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 んでもって、2000年に導入された「ハッピーマンデー制度」

によって、祝日が特定の日でなく月曜日に制定され、

振替休日と合わせて月曜日の祝日が増え、土曜日と合わせて3連休が増えました。

ちなみに振替休日導入は1973年で、ワタシが小学校のころはなかったんだよなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、世間的にはこの週末、

連休の「れ」の字もないですが、ワタシは「連休」だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一応、間違って病院のピンポンを押す人が無いように、

こんな張り紙しときました。

悪しからず。

良い祝日をお過ごしください。

 

 


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2018.10.20

クループ症候群

寒くなってくると耳鼻科外来も「冬型」の病気に衣替えをします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンケンするセキと喘鳴、時に呼吸困難を伴う病気、

試験の「ヤマ」ですが「クループ症候群」と呼ばれる病気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1~3歳の小児にとくに多く、

主たる原因はパラインフルエンザウイルスが代表ともいわれますが、

いわゆる感冒、上気道炎に続発します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この病気、小児科では「クループ」、耳鼻科では「声門下喉頭炎」といわれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この間来院した1歳1か月のお子さんの喉頭所見です。

画面の中央、黒く三角に見える気管腔はだいぶ狭くなっており、

その下の白っぽくV字型に見える声帯の奥の部分が

両側から赤く腫れているのが認められます。

一方、下方に白っぽく靴べら状に見える喉頭蓋の炎症はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻科では外来でファイバースコープなどを用いて

声帯の下部の腫れの具合を実際に観察できるので

「声門下喉頭炎」という所見に基づいた病名、

内科、小児科では「クループ」という症状に基づいた病名で呼びますが、

基本的には同じものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

声帯の下部は気管の入り口で食物は通らないため、

のどの痛み、特に嚥下痛はほぼありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この点、その上の喉頭蓋が腫れる「急性喉頭蓋炎」と大きく違うところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急性喉頭蓋炎は、急激に窒息し、致命的になる危険度が高いので

原則入院治療になりますが、

クループの場合は程度に応じて外来で経過を見る場合も少なくありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、急激な呼吸困難やチアノーゼをおこすことがあるので

状態観察は重要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 治療は程度に応じて去痰剤等の内服からステロイド剤の単回大量投与、

血管収縮剤やステロイド剤の吸入等を行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところで、この「クループ」、かつては「仮性クループ」と呼ばれていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では「仮性」に対する「真性」は何か、というと

これはジフテリアによる偽膜性喉頭炎です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジフテリア(diphtheria)は

ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae )の感染によって生じる

上気道粘膜疾患であるが、眼臉結膜・中耳・陰部・皮膚などがおかされることもある。

感染、増殖した菌から産生された毒素により昏睡 や心筋炎などの全身症状が起こると

死亡する危険が高くなるが、致命率は平均5〜10%とされている。

(以上国立感染症研究所のホームページから抜粋)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このジフテリアは上気道に「偽膜」と呼ばれる白~灰白色の物質が付着し、

扁桃などに著明ですが、それが気管に及ぶと狭窄をきたし、

いわゆる犬が吠えるようなクループ症状を起こします。

これが「真性クループ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところがかつては年間8万人もの発生があったジフテリアは

トキソイドワクチンのおかげで激減し、

1999年を最後に国内での報告はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので今は「仮性」が取れて、ジフテリア以外の喉頭炎を

単に「クループ」と呼んでいいことになっているようです。

誰が、いいといったかわからないけど、そうなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシ自身、ジフテリアの患者さんは診たことありません。

でも、新人のころ、先輩の先生が、

いやあ、スゴイ扁桃炎、真っ白だったのでジフテリアかと思ったよ、

と話していたのを聞いたことがあるので、

かつては扁桃炎の鑑別診断にもジフテリアは入っていたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところでこの犬が吠えるようなセキ、

一度聞けば忘れないのですが、どうも口で説明するのがムズカシイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、看護学校で講義するときは、

これに似てるんだよねー、と説明します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 かつては、夏休みごとに繰り返し再放送されていた「チキチキマシン猛レース」

だが、最近は世代交代により知らない学生が多く、

教室での反応がイマイチです。(ーー;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では、最後にご覧ください。

野沢那智さんのナレーションが懐かしいです。

「撃て―」「撃つ―」のタンクGTもいいが、

ワタシが大好きだったのは1番ガンセキ オープン、でした。(^O^)/

 

 

 


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2018.10.18

悪魔の所業

 今どき、なかなか、スゴイニュース。

 

 

 

 

老人ホームにたばこ寄贈 津の青松園 JT東海支社、今年で最後 

 

 

 

 

 

 

 5人に200箱ということは、一人40箱。

一日にひと箱吸うヒトでは1か月分ちょっとの分ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニコチン依存症にして、今まで健康やお金をさんざんむしりとったお年寄りに対し、

まだまだこれからもタバコのことを忘れないで

ますます元気でタバコを吸って今後も当社にお金を払い続けてくださいね、

と、依存症の「強化」を行う悪魔の所業ですな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 来年からは持って来ないから、

欲しかったら自分のお金で買いなさいね、ということか・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 感謝の言葉を述べる70歳のおばあちゃんがあわれだ・・・・。(T_T)

どうせなら謝罪の意味で生涯無料にしてあげれば?

いや、70歳ならタバコやめればまだまだ元気に生きることができるはず・・・・。

禁煙治療をJTが負担してあげる方がより良心的でしょうか。

 

 

 

 

 


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2018.10.02

人間ドック受診にともなう診療体制変更のお知らせ

 さて、10月になりました。

10月は、恒例になりましたワタシと妻の人間ドック受診の月です。

(この変換「高齢になりました」でも正解。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 半日診療の水曜日を利用して、2日にわたる人間ドックを受けてきますが、

今年は交代で受診するので、休診はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その代わり、10月3日、24日は副院長のみの診察、

10日と31日は、副院長が受診するため診察はワタシ一人になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一診になるため待ち時間の関係等でご迷惑をお掛けするかと思いますが、

何卒、ご了承ください。

 

 

 

 

 

 


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2018.09.15

言わぬが花

 栃木県内でインフルエンザの患者さんが出たらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この手のニュースは、予想外に早く伝播するらしく、

どこをどう伝わったかわからないが、

・・・・ということなので、検査をしてください、

などという方も現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その「陽性者」が、どんな経緯、状況で検査をしたかは知らないけれど、

あー、しちゃったのかー、そして、出ちゃったのか―、という感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザは毎年、冬場に流行するわけですが、

夏だっていないわけでは無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 熱が出て、風邪症状を示す人にみんな検査していれば、

たまには見つかるはずである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 でも、それは知らない方がいい場合も多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザはもともと基本的には自然治癒する病気であり、

冬場の寒冷乾燥時期には感染力も病原性も強いが、

夏場の熱い時期は、高温と湿度を嫌うウイルスの勢力は弱く、

かかる側からしても、主たる感染経路である鼻やのどの粘膜も

この時期は抵抗力があるので、

うつりにくく、かかっても治りやすく、

普通の風邪として知らないうちに経過している場合が多いと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、この時期はインフルエンザである、ということなんか、

分からない方がイイのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例外はもちろん「感染弱者」が集団で暮らす、

老健施設や、病棟内で熱発者が多発した場合で、

その時は検査で確認し、速やかに対処しないといけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最近は種々の迅速診断キットの普及などによって、

インフルエンザだ、RSウイルスだ、マイコプラズマだ、などと診断がつくもんだから、

それらを一緒くたにして、検査して来い、会社に来るな、登園禁止だ、などと

騒ぎ立てる、親や、幼稚園、保育園の先生なんかが多くてうんざりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 RSだって2歳以上なら普通の風邪だし、

マイコプラズマだって基本ほっときゃ治ってしまう。

マイコプラズマの、それも疑いくらいでオゼックスなんか飲ますんじゃねーぞ。

あとで、中耳炎になったときに治んないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 例外は溶連菌で、治り切らないとそのまま菌がいついて慢性扁桃炎になり、

運が悪いと腎臓病になっちゃう場合もあるので、

抗生物質飲む前に検査しておくのは重要なんですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、世の中にはあえて知らない方がイイ世界もあるのです。

 

 

 

 

 


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2018.09.14

耳鼻科で鼻の処置をするのはナゼ?

子供は耳鼻科がキライです。

 

 

 

 

 

 

とくに「鼻の処置」を嫌う子が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻科では鼻にスプレーをして鼻汁を吸引することが多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鼻粘膜を局所麻酔して吸引管で鼻汁を吸うのだが、

鼻粘膜は敏感なので吸引管が粘膜に触れると結構痛いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛みの感じ方は個人差があるが、

子どもは怖がって動くのでぶつかったりしてしまうとかなり痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、なぜ、こんなことを耳鼻科医はするのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それには2つ理由があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つは治療面で、

粘稠な鼻汁は特に子供さんはうまくかんで処理できませんから、

これを吸ってあげることで、楽になるとともに、

中耳炎や、鼻副鼻腔炎の改善につながります。

ネブライザーをする場合は、鼻腔内の鼻汁を吸引して薬の通り道をあけてあげないと

薬液が副鼻腔まで到達しません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんの場合などは、薬をそう飲むわけにもいかず、

鼻汁吸引が最も有効な治療だったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、この治療面よりもっと重要なのは、

診断面です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に子供の場合、症状をうまく表現できず、

親も外から見てるとよくわからない場合があるので、

どんな性状の鼻汁が、鼻のどの辺に、どれくらいの量あるのか、

ということを知るために鼻処置をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハナが、濃いハナなのか水っぱななのか。

お母さんは濃いハナではなく、水っぱなが出ます、と言っても

外まで流れてくるのが水みたいなハナで、奥に膿いハナがたまっている、

ということはしばしばあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

濃いハナの中でも純膿性であれば細菌感染を、

半透明で粘稠度が高ければ鼻粘膜の線毛運動障害を疑います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに、お母さんが、この子はハナは全く出ないのですが、喉がゼロゼロ鳴っています、

というときに鼻にスプレーしてそろそろと吸引管を入れると、

前から見ただけでは何もなかったが、奥からベトッと膿性の塊が「釣れた」りします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼稚園の年中、年長児や、小学生で、

中鼻道という鼻の中の斜め上の方から吸引管で

濃い鼻汁がビヨーンと「引っ張られて」きますと、

副鼻腔炎を疑います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、当院では「オリーブ管」といわれる

鼻の入り口に当てて鼻汁を吸引するガラスの吸引管はほとんど使いません。

吸引管はすべて「ローゼン氏吸引管」という耳の手術用の極細の吸引管です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 コレだと、鼻のどの辺からどんな性状の鼻汁が出てるのかが

吸引しながらわかるので、大いに診断の役に立つのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 診察室に

「ハナしない?ハナやんない?」

と鼻を手で押さえて隠して入ってくる子や、

「ハナ、でないー、ハナ、ヤダー。」

と、泣きながら抵抗する子も多いのですが、

この行為は聴診器よりははるかに多くの情報が得られるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ですので、お母さま方もその辺のところご理解いただきたく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、どうしてもイヤだ、という場合にはご相談ください。

 

 

 

 

 

 


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2018.09.08

2018年秋の学会休診のお知らせ

 秋の学会休診のお知らせです。

 

 

 

 

 

 

 

 9月末に開催される鼻科学会出席のため

9月27日(木)28日(金)が休診になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 会期は土曜日までですが、

金曜日の夕方まで聞いて深夜には最終で足利まで戻ってきますので、

29日の土曜日は通常通り朝から診察します。

はるか旭川まで行くので、

ホントは土曜日も休診にして

ちょっと観光してから帰りたいところですが、

土曜日だけ来院する患者さんは多く、そんなに休診にもできないので・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 先日の震度7の北海道地震の影響も心配されるところですが、

多分、大丈夫そうです。

ちょうど大学時代の同級生が産婦人科の学会で旭川に行っており、

彼女の情報によると

旭川市内の地震による被害はほとんどないそうです。

ただし、彼女自身は停電と、交通機関のストップでだいぶ大変だったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、本年中は、これまた恒例の専門医講習会が11月にあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このため11月17日(土)が休診です。

こちらは土曜日を休診にせざるを得ず・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 去年の開催地はそれぞれ、甲府と神戸だったのですが、

今回は、北海道、九州と移動距離長く、

どちらもあわただしくなりそうですねー。

 

 

 


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