ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

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2014.10.05

舌下免疫療法についてのお知らせ

来週10月8日からスギ花粉に対する新薬が使えるようになります。

 

 

 

 

新薬「シダトレン」はスギ花粉に対する「舌下免疫療法」の薬です。

 

 

 

 

従来の薬は内服、点鼻を問わず症状を抑える「対症療法」であるのに対し、

この舌下免疫療法は花粉症の体質そのものを改善する「根治療法」であるところが大きな特徴です。

 

 

 

 

スギ花粉のエキスを連続的に舌下から取り込むことにより

スギ花粉に反応しない体に変化させることを目標にしてます。

 

 

 

 

実はこの治療効果のメカニズムは完全に解明されてはいないのですが、

治験(クスリの臨床試験)でよい効果が認められたため今回の発売となりました。

 

 

 

 

そもそも、免疫療法はかつて「減感作療法」と呼ばれ古くから行われてきた治療法ですが、

以前は皮下注射で行っていました。

 

 

 

 

 

 メカニズムは分からないが、

少しずつ温度を高くすると熱いお風呂に入れる、とか、

ちょっとづつニンジンを食べるとやがて食べられるようになるとか、

最初はすぐ酔っ払っちゃうが鍛えるとお酒に強くなるとか、

そういう「経験的発想」で始まった治療法なんだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

 個人的には「免疫療法」については

いつも子供の頃読んだ「伊賀の影丸」を思い出してしまう。

 

 

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 この漫画に出てくる忍者「村雨兄弟」は

小さい頃から少しづつ毒をのまされて鍛えられたので毒薬による攻撃が効かないのだ。

 

 

 

 

 

 これも説得力があるようなないような・・・・・。

当時は、おおおお、と感動したのですが。

 

 

 

 

 

 閑話休題。

 

 

 

 

 

 

 ワタシも大学病院時代アレルギー専門外来を担当してたのでこの治療法はさんざんやっていました。

 

 

 

 

 

ただ、即効性がない、全員に効果が出るわけではない、

うえに毎週1~2年間通院して、注射を打たねばならない、

注射によるアナフィラキシーショックの恐れがある、

ということでなかなか一般的な治療法になりませんでした。

 

 

 

 

今回、注射でなく舌下に滴下する薬になったことにより、

注射に通わずとも自宅で治療できる、

ショックの可能性が減少した、

ということにより普及が期待されています。

 

 

 

 

ただし、注意点がいくつか。

 

 

 

 

①先程も書きましたが、即効性のある療法ではない。

効果が出るには1~2年、

維持を含め3~5年のスパンで取り組む治療です。

 

 

 

 

 

②これも述べたとおり全員に効果があるわけではありません。

多くの人は何かしらの程度で効果が見られ、

スギ花粉症が感知する人もいる一方、

まったく効果の見られない人もおり

それを治療開始前に選別する方法は今のところありません。

 

 

 

 

 

③現時点ではスギ花粉のみの治療で、他のアレルギーには効果がありません。

 

 

 

 

 

 ④また、患者さん側の条件によって治療を受けられない人がいます。

いまのところ、12歳未満の子供さんもダメです。

 

 

 

 

 

 

⑤治験段階ではみられていませんが、

アナフィラキシーショック等の見られる可能性はゼロではなく、

そのためどこの病院でも受けられる治療ではありません。

学会の主催する講習会に参加し、

証明書の発行を受けた上で

さらにインターネットでの講習を受け、簡単な試験に合格した医師で、

登録された医療機関でないと、この治療を行うことができません。

 

 

 

 

 

 

  

当院は、昨年9月、第1回の講習会に早々参加し、

ワタシも副院長も登録を済ませておりますので治療可能です。

 

 

 

 

 

こちらのホームページに解説がありますのでご覧いただき、

治療希望の方は当院にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 


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2014.09.19

難治性の滲出性中耳炎

はじめまして。滲出性中耳炎について検索していてこちらへたどり着きました。
9歳の子供の滲出性中耳炎についてご相談できればと思い書かせていただきます。

0歳9か月の時に、初めて急性中耳炎になり、その後 滲出性中耳炎に移行し9歳の現在まで滲出中耳炎の状態が続いていて継続治療中です。この間、急性中耳炎には41回かかりました。また、両耳チューブ留置を二度受けました。

チューブは一度目は、半年ほどで自然脱落。二度目は片方は1年ほどで自然脱落しましたが、残る片方は2年半 留置後に抜去しました。
が、抜去して1週間ほどで滲出性中耳炎の鼓膜所見と聴力の低下傾向がみられるというのが現在の状況です。

滲出性中耳炎の治療として、就学前は週に2~3回通院して通気治療や吸入、服薬(ムコダイン)を受けました。小学校に上がってからもに1~2回通院して同じ治療を続けています。

アデノイドは大きくはなく、鼻や喉の状態も問題ないと言われています。

今まで続けている通院治療・服薬、症状をみて鼓膜チューブ留置・・これらを根気よく続けるしかないのでしょうか。。。
長期にわたり、改善しないので不安です。。。

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 このようなコメントをいただきました。

 

 

 

 

 急性中耳炎41回・・・・・・。

 

 

 

 

 大変でしたね。

 

 

 

 

 9歳というと、一般的には中耳炎を「卒業」する年齢です。

 

 

 

 

 耳管が短く水平に近い幼小児期は中耳炎になりやすい時期ですが、

小学校に入ってしばらくすると耳管が大人に近いかたちになり換気機能もよくなり、

また鼻咽腔の自己管理もできるようになることから中耳炎になる機会はぐっと減ります。

 

 

 

 

 では、なぜ水が溜まってしまうのか?

 

 

 

 

 中耳の換気を行う耳管は鼻の一番奥に開口しているので、

副鼻腔炎(蓄膿症)アレルギー性鼻炎などの慢性鼻疾患や、

アデノイドなどの上咽頭病変があると閉塞し水が溜まってしまします。

 

 

 

 

 

 しかし、この方は異常がない。

 

 

 

 

 

 実は、中耳の換気は耳管だけではないのです。

 

 

 

 

 中耳はその奥で乳突蜂巣といわれる含気腔と連続しています。

含気腔とは骨の中に気泡のような空洞がある部分です。

 

 

 

 

 

 これは、赤ちゃんの時にはありませんが頭蓋骨の成長とともに発育し、

側頭骨の中に蜂の巣のような空気の入った小部屋が形成されていきます。

 

 

 

 

 

 

 しかし、中耳に水が溜まった状態が続くとこの発育がうまく行われません。

 

 

 

 

 

 この骨の中の空気の入った小部屋が中耳のガス交換に大きく関わっていることが最近の研究で分かってきました。

 

 

 

 

 

 だから、この乳突蜂巣の発育が悪いと滲出性中耳炎がおきやすい、治りにくいのです。

 

 

 

 

 乳突蜂巣の発育は思春期までと言われています。

ご質問の方は9歳ですので、チューブが入っていた期間は含気化が進んだと思いますが

中耳に溜まっていた期間も長いため乳突蜂巣の発育が通常より悪く、

そのために浸出液が貯留しやすいと考えられます。

 

 

 

 

 

 

 もちろん、含気腔がなければ必ず水が溜まるわけではなく

中耳から耳管にかけての状態が良ければ水はたまりません。

しかし、そのためにはある程度の期間、中耳に水がない状態が続き

粘膜が修復されなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 なので、水が溜まっていれば切開し、

くり返し溜まればチューブを入れるなどして

中耳腔に水のない状態を作っておくことにより

含気化を促すとともに、中耳粘膜機能の回復を図ることが大事です。

 

 

 

 

 

 

 根気よく治療を続けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2014.08.15

耳痛の原因

 病院はお盆休み。

 

 

 

 

 

 

 妻は娘と里帰りと称し福岡の実家に帰省中だが、

途中ちゃっかり長崎ハウステンボスなんぞを組み込んでいる。

 

 

 

 

 

 

 ワタシは留守番で朝晩の犬の散歩をしてるが、

部屋で音楽聴きながらプラモデルなんぞ作ってると

ちょいちょい病院の電話が鳴る。

 

 

 

 

 

 

 

 ほとんどは「診察やってますか。」という問い合わせだが、

ごくたまに子供が耳が痛いの、熱出たのなどの問い合わせがあり

電話口の指示で済むことも多いがたまに診察する羽目になることもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日も、19歳の耳痛を診ることになった。

 

 

 

 

 

 宇都宮まで免許の本検受けに行ったが、耳痛がひどくなったので診てほしいとのことであった。

 

 

 

 

 

 この年頃の急性中耳炎は少ないので、

耳かきしすぎて外耳炎になった男の子かなと漠然と思っていたら

今年大学生になった女の子だった。

 

 

 

 

 

 右耳痛を訴えるが、耳を見ると左右とも外耳道、鼓膜に異常はなし。

 

 

 

 

 

 そして、喉を見てみると、案の定独特の所見が。

 

 

 

 

 

 

 熱を測ってみると38度を超えていた。

 

 

 

 

 

 

 その場で、迅速検査を行い、診断は溶連菌感染症。

 

 

 

 

 

 

 扁桃炎はしばしば、のどの痛みではなく耳の痛みとして認識されることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 以前、やはり急患で見た2~3歳の男の子。

 

 

 

 

 

 急に耳が痛いと泣き出したため、夜受診されました。

 

 

 

 

 

 

 風邪症状はなく、やはり鼓膜外耳道に異常なし。

 

 

 

 

 

 

 きけば、食事中に急に右耳を押さえて泣き出したとのこと。

 

 

 

 

 

 

 その時、ぴかっとワタシの頭の中で電球が光り、もう一度喉をよく見て目的のモノを発見

 

 

 

 

 

 扁桃腺に刺さった魚の骨を摘出しました。

 

 

 

 

 

 のどに刺さった骨の痛みを耳痛と認識していたわけです。

 

 

 

 

 

 

 家族の方は大変ビックリしてましたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、昨日の女の子、もう熱も下がったころだと思うが、

昨日は1点足りずに本検落ちちゃったらしいけど、

今日はまた受けに行ったのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2014.08.12

難治性の中耳炎についてのご質問

 

 

こんにちはm(__)m中耳炎について調べてたらここにたどりつきました!

もうすぐ1才になる男の子の母です。

7月になり初めて中耳炎になりました。
最初は薬飲んでましたが治らず検査をしてもらったところ、抗生剤は効くのがなく 今はホスミシンSを使用し、毎日洗浄してます。
中耳炎も調べると深いですね。
ただ何種類かの抗生剤を試してもきかなかったみたいで…不安です。

いま、ケフラールと言う抗生剤を飲んでる為に効かないんでしょうか?

簡単ではありますが、アドバイス貰えたら嬉しいですm(__)mm(__)m
********************

 ちょっと前に頂いたこのコメント、うっかり失念しておりました。

 

 

 

 

 

 ただ、残念ながらこの内容だけではなかなか正確にお答えができませんので、

参考程度にしてください。

 

 

 

 

 

 

 ホスミシンは構造式が非常に簡単な抗生剤で作用機序がユニークで

ペニシリン系ともセフェム系ともマクロライド系とも違うので

他の抗生剤が効かない場合にぽっかり効くことがあります。

 

 

 

 

 

 副作用も少なく、内服も注射も点耳薬もあります。

 

 

 

 

 

 

 ただ、構造式が単純な分、漫然と使うとけっこうあっという間に耐性化して効かなくなります。

 

 

 

 

 

 

 印象としては難治性の中耳炎をコントロールする決定打にはなりえません。

 

 

 

 

 

 

 

 また、抗生剤や消毒液による洗浄は実際には効果が少ないという報告があります。

 

 

 

 

 

 

 抗生剤や消毒薬が抗菌作用を発揮するためには

ある程度の時間「菌」と接触しなければいけないので洗浄では菌を殺せないと考えられます。

 

 

 

 

 

 それではホスミシンによる洗浄は効果がないか、というとそうでもないと思います。

 

 

 

 

 

 洗浄で物理的に菌を洗い流すことは大いに効果があります。

 

 

 

 

 

 流水の手洗いと一緒です。

 

 

 

 

 

 今は手指の消毒に、昔のようなホーローびきの洗面器に消毒薬を張ってピチャピチャ手をつけて

ぶら下がってるタオルで手をふく、ということはしなくなりました。

 

 

 

 

 

 足踏み、または自動水洗の手洗いで流水で洗い、使い捨てのペーパーで手をふきます。

 

 

 

 

 

 だから、粘膜障害の少ないホスミシンで頻繁に洗うことは効果があると思います。

(イソジンは粘膜障害があるため今は推奨されません。

抗菌作用を期待しないなら生食の方がいいかもですが。)

 

 

 

 

 

 また、点耳の場合は局所の薬剤濃度が内服等に比べて高くなりますので

感受性検査で耐性でも実際には効くことがあります。

(しっかりした穿孔があるか、ないしはチューブ留置状態で

きちんと薬剤が中耳に届くことが前提ですが。)

 

 

 

 

 

 

 ケフラールはいまどきの菌に対しては抗菌力が弱く一般に使われることはまずないと思いますが、

感受性検査でたまたま有効だったかもしれないです。

 

 

 

 

 

 

 何にしろ0歳代の難治性中耳炎は大変です。

日頃からなるべく抗生剤を使わないようにして、中耳炎の早期発見~完全治癒を心掛けてください。

 

 

 

 

 

 

 右の「カテゴリー一覧」の「中耳炎」の項を参考にしていただくとよいと思います。

 

 

 

 

 


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2014.08.06

今週金曜日、土曜日の外来について

 8月8日(金)及び9日(土)は、副院長不在のため外来は院長のみとなります。

 

 

 

 

 

 副院長が以前手術した股関節の定期診察にいくためです。

参照⇒「手術無事済みました」

 

 

 

 

 

 一診で診察スピードが半分のため、待ち時間等の点等で

来院された方に少なからずご迷惑をおかけする可能性がありますが

何卒ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 それにしても、診察とはいえ北海道かあ。

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・いいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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2014.06.18

チューブ抜去後の中耳炎再発についてのご質問

 

はじめまして。5歳の息子が、2歳頃より滲出性中耳炎で、3歳半で両耳鼓膜チューブ留置とアデノイドをとりました。その後は中耳炎おこさず、1年半でチューブを抜きました。が、一ヶ月後には水が溜まってしまいました。現在、抜いてから二ヶ月です。鼻水はそれ程出ておらず、出てもちゃんとかめています。鼻水がでないのに、何故水が溜まってしまうのですか?1年半たてばスッキリ治ると説明されていたので、今、途方にくれています。鼓膜が薄い所もあると言われました。再留置もひとつの手だと言われましたく。ゴールが見えないのが一番辛いです。将来的には、よくなるのでしょうか?

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このようなご質問いただきました。

 

 

 

 

チューブ留置は確かに滲出性中耳炎の最も有効な治療法ですが、

根治療法ではありません。

 

 

 

 

滲出性中耳炎の原因は中耳換気・排出機構の低下にあります。

 

 

 

 

チューブ留置によって排出機能はよくなりますが、

いわば補助輪をつけた自転車みたいなもので、補助輪を外したのち、

すなわちチューブ抜去後に本来の排出機能が改善してないとまた水が溜まってしまいます。

 

 

 

 

一般には年齢とともに耳管機能がよくなることと、

チューブ留置による一定期間の中耳粘膜状態の改善により

チューブ抜去後には治ることが多いですが数パーセントは再発します。

 

 

 

 

この場合、まず保存的療法で経過を見ます。

 

 

 

 

 

成長による耳管機能の改善、鼻腔の自己管理能力の改善、

また通気などの処置治療ができるようになったことにより治っていく場合も多いです。

 

 

 

 

 

しかし、それでもダメな場合は鼓膜切開、

さらにたまってしまえばチューブ再留置など

となる例も中にはもちろんあります。

 

 

 

 

問題は、中耳に水を溜めたままにしないこと。

 

 

 

 

最近の研究で中耳の換気能力には耳管だけでなく、

側頭骨の含気化が大きくかかわっていることがわかってきました。

 

 

 

 

すなわち、中耳につながる頭蓋骨の骨は成長とともに気泡状の空洞が形成されるのですが

この発育の良し悪しが中耳炎の治り方に大きくかかわっているのです。

 

 

 

 

 

頭蓋骨の発育時期である小児期に中耳に水がたまっていると

この骨の気泡化が抑制され、

大きくなって耳管機能がよくなっも、

中耳換気能が正常にならない場合があるのです。

 

 

 

 

 

また、長く水がたまっていると鼓膜が変質し菲薄化してしまいます。

 

 

 

 

 

このように、後遺障害が残ることは何とか避けたいところです。

 

 

 

 

 

鼻水は出ないとのことなのでアレルギー性鼻炎の合併はなさそうですが、

副鼻腔炎が、隠れていることもあるので注意が必要です。

 

 

 

 

 

そんなわけで、チューブ抜いた後に滲出性中耳炎が再発するのは

一定の確率で「あること」です。

 

 

 

 

今回、頂戴したご質問の中に良い情報が2つあります。

 

 

 

 

 

まず、第一としてチューブ留置1年半の間に中耳炎を起こさなかったということ。

 

 

 

 

 

状態が極端に悪い場合はチューブ留置中も耳漏がオーバーフローして出てきてしまいますので

それがなかったのは少なくとも今後良くなる要素を示唆します。

 

 

 

 

また、もう一つは1年半の間チューブが保持され、自然脱落がなかったこと。

 

 

 

 

これは鼓膜が比較的しっかりしてることを意味します。

 

 

 

 

鼓膜の委縮、菲薄化が高度だと

鼓膜がチューブを支えきれず自然脱落してしまうことがあります。

 

 

 

 

 

鼓膜に一部分、薄いところがあるにせよ、

それならば全体としては鼓膜の状態はそれほど悪くないようです。

 

 

 

 

 

 

ともかく、きちんと治療すれば必ずゴールはありますので

根気よく治療続けてください。

 

 

 

 

 


4件のコメント
2014.06.17

6月20日(金)診察開始時間変更についてのお知らせ

すでに、待合室に掲示しておりますが、

以下の点、ご了承ください。

 

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まあ、皆さんテレビ見てるでしょうから、

来院される方はまず、いないかとは思いますが、念のため。

 

 

 

 

 

 

 

受け付けはネットは通常通り7:30から順番取りできます。

外来も開いてますので、テレビ見ながらお待ちいただいてもけっこうです。

 

 

 

 

 

 

万一、負けても診察はします。

 

 

 

 

 

 


1件のコメント
2014.03.26

副鼻腔炎と抗生剤に関するご質問

はじめまして。 4歳の娘の症状、薬のことで質問させてください。

現在、蓄膿(副鼻腔炎?)のため10日ほど薬を飲んでいます。

3月3日・・・しばらくでていた鼻水を放置していたところ、だんだん色がつき始め、詰まりだし、夜寝苦しそうになってきたため、鼻吸いをしてもらおうと耳鼻科を受診。『フロモックス、サジテン、ムコダイン』を処方される。自己判断で、服用させず。 3月8日・・・耳の聞こえが悪いような気がして、受診。「鼓膜がパンパン。中耳炎一歩手前」と言われ、『クラリシッド、サジテン、ムコダイン、オノン』処方。鼻を強くかみ過ぎたのが悪かったようです。6日間服用。この間、鼻吸いにたびたび通っています。 3月14日・・・鼻は出るものの、詰まりや鼻水の色はだいぶマシになってきていました。「もうひと押ししておこう」と、抗生剤をメイアクトに変更し処方。 3月17日・・・鼻詰まりがまたひどくなり、受診。(寝る時に少し咳き込むことも)耳の方は心配なさそうだが、鼻が良くないとのことで、抗生剤をオラペネムに変更し処方。帰宅後、調子が良くないようで、珍しく昼寝をして、今3時間近く寝ています。「寒い」「暑い」と言って元気もあまりなかったのですが、熱はないようです。(オラペネムはまだ飲んでいません)

このような経緯なのですが、いくつか質問させてください。

①オラペネムですが、先生のブログの中に最終手段とあったため、娘の場合、中耳炎というわけでもないですし、そんなに強い薬が必要なのかな・・と心配になっています。 この薬の処方は妥当なのでしょうか? 実は、抗生剤がこんなに頻繁に変更されるものだとは知らず、最初のフロモックスを飲んでいないことを伝えていません。 やはり、フロモックスを先に試してみるべきでしょうか?

②娘はあまり病気をしない方で、風邪をひいてもあまり熱が出ることもないのですが(出ても元気で、一晩で回復することがほとんどです)、鼻にきやすいです。 3ヵ月か4ヵ月に1回くらい、鼻水に色がつき始め、鼻づまりになり、夜寝づらくなり、耳鼻科受診というパターンです。 今まで、けっこう素直に出される薬を飲ませていたのですが、今回は治りが悪いです。 今までは、4日か1週間くらい飲めば治っていました。 抗生剤が効かなくなっているのでしょうか? 抗生剤が効かないというのは、娘の体のほうの問題でしょうか? それとも菌が強すぎてどうしようもないということもあるのでしょうか?

③鼻水がドロドロネバネバの色つきになってしまった場合、抗生剤を飲んで治すしかないのでしょうか?

④出来るだけ抗生剤にかかわらず薬を飲ませたくないなあと思っているのですが、鼻水が出始めた段階ですぐに受診するのが一番いいのでしょうか? 鼻水が出たから病院、というのもどうなんだろう・・と思いますし、病院にいけばなんらかの薬は出されますし・・。 どの段階で病院に行こうか、いつも迷います。

質問ばかりで、申し訳ありません。 どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

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忙しくてご返答が遅れました。

 

 

 

 

しかも、長いし(汗)。

 

 

 

 

順にお答えしますね。

 

 

 

 

 

まず①抗生剤の選択の件ですが、これは、この段階では答えようがありません。

 

 

 

 

 

 

 

何となく、ころころ変えすぎの感はありますが、何かエビデンスや考えがあってのことかもしれませんので。

 

 

 

 

 

中耳炎なくてオラぺネム使う状況もないとは言えないし。

 

 

 

 

 

 

 

ただし、一般にお医者さんは過去に出した薬を患者さんが飲んでるもの、

として、その反応を踏まえて次の手を考えますから、

飲まなかったことを伝えなかったのはマズいです。

 

 

 

 

 

 

フロモックスを飲んでて鼓膜がパンパンなので、

例えばセフェム耐性インフルエンザ菌の感染を疑って

マクロライド系のクラリシッドに変えた可能性はありますから。

 

 

 

 

 

 

②も難しいですね。

 

 

 

 

抗生剤が効かないのは菌側の問題の場合と、宿主側、すなわち患者さんの問題があります。

菌側の問題は、菌の種類と菌量の両方の問題がありますが、

一般に菌の種類、抗生剤に対する感受性の問題が多いです。

 

 

 

 

 

間違えないでいただきたいのは「菌が抗生剤に対して強い」と「菌が強い」は全く別の話です。

 

 

 

 

むしろ一般には

「抗生剤に対して強い」薬剤耐性菌は、

増殖力や毒性などの侵襲性は薬が効く菌より弱い、

ということがいえます。

 

 

 

 

 

 

患者側の問題としては免疫低下状態がありますが、

がん末期やステロイド使用中など重篤な問題のほかに、

疲れ、寝不足、病後などの一時的な問題も作用します。

 

 

 

 

 

③については「NO」です。

 

 

 

 

 

鼻水がドロネバの状態はたしかに細菌の増殖ですが、

鼻腔は「体の外」ですのでいわゆる細菌感染の状態ではありません。

 

 

 

 

体力を維持して鼻をかんだり、吸引したりしてあげて、

せいぜい消炎剤、去痰剤などの投与でコントロールできます。

 

 

 

 

 

ただし、小さい子で自己での鼻腔管理がなかなかできない場合は

抗生剤を使って菌量を減らしてあげることもありますし、

副鼻腔炎になれば副鼻腔は「体の中」ですので、

細菌感染として抗生剤の使用はあります。

 

 

 

 

しかし、副鼻腔炎なら必ず使う、ということはもちろんありません。

 

 

 

 

 

④については状況次第です。

 

 

 

 

 

鼻水だけならばほっておけばよいという考え方はあります。

 

 

 

 

 

 

 

ただし、副鼻腔炎になってしまうと後に後遺障害を残す場合があるので

どろどろのハナが長く続く、

タンが絡んで咳き込みが多い、

などの場合は耳鼻科を受診した方がいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

注意すべきは急性中耳炎が治った直後

ハナが出ると再発の可能性大ですから

特に症状を伝えられない小さいお子さんの場合は

早めの受診がよいと思います。

 

 

 

 

 


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2014.02.20

新型インフルエンザ等対策特別措置法

昨夜は「新型インフルエンザ等に対する特措法」の話を

聴いてきました。

 

 

 

 

 

 

いつ鳥インフルエンザがヒトヒト感染能力を獲得し、

新たなパンデミックとなるかわからない。

 

 

 

 

 

 

2009年のいわゆる新型インフルエンザの流行時の対策、対応を踏まえて

新たに制定された「新型インフルエンザ等に対する特別措置法」。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、この法律もまだまだ甘い、

と北大の喜田先生はでこの間、別の講演でおっしゃってましたが。

 

 

 

 

 

 

 

この法律の説明と、こういった新興、再興感染症を有事の際に治療する気のある医療機関

その際ワクチンを供給するのであらかじめ登録しておきなさい、という話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれにせよ、致死性の高い新型感染症が広まったら、

我々、第一線の医者はそれこそ真っ先に命が危ないかもしれないわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンだって効くか効かないかわからないし

全部の医療機関に回るかどうかもわからないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

まあ、医者として現役の間にそのような事態になったら、

それも運命なので、死ぬ気で頑張りますぜ。

 

 

 

 

 

 

 

この間の月曜日に大量に浴びたインフルエンザウイルスは

何とか、今のところ発症には至っていないようだが・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

それにしても今回の栃木県健康増進課主催のこの会のタイトル、

「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく特定接種の登録申請に関する説明会」

 

 

 

 

 

・・・・・・・長すぎっ。

 

 

 

(いかにも厚労省のお役人がつけたようなタイトルではある。)

 

 

 


1件のコメント
2014.01.29

2014年1月下旬でのインフルエンザ事情

 ついに足利市近辺もインフルエンザの流行期に入りました。

 

 

 

 

 すでに、いくつかの学校で学級閉鎖の措置が取られています。

 

 

 

 

 

 今年のインフルエンザの流行にはいくつかの特徴がみられます。

 

 

 

 

 

 まず、A型とB型が同時に流行していること。

 

 

 

 

 

 今までは流行のピークには時間的なずれがあるのが通常でしたが、

今シーズンはA型、B型がほぼ同数で流行しています。

 

 

 

 

 

 このような現象は少なくとも最近、簡易キットで

迅速診断ができるようになってからは初めてのことです。

 

 

 

 

 

 

 注意すべき点としてはもしA型にかかっても、

そのあとB型の感染者と接触すると、また感染してしまうということです。

 

 

 

 

 

 2009年以降保険の決まりが改定され、

家族内感染などでインフルエンザ感染が明らかな患者さんについては、

迅速検査をしなくてもタミフルなどの抗ウイルス剤の処方が可能になりました。

 

 

 

 

 

 ところが、そんな状況ですので、

今年は原則的に患者さんに検査を受けていただいております。

 

 

 

 

 

 

 昨日も前日から相次いで発熱した二人の小学生のご兄弟が、

兄はA型、弟がB型という結果でした。

 

 

 

 

 

 お母さんはお互いにオマエがオレにうつしたんだ、

などと兄弟げんかをしなくて済んだ、と苦笑いをしていましたが。

 

 

 

 

 

 

 また、

B型インフルエンザはA型に比べ、発熱の程度が軽かったり

熱が上がったり下がったりする場合がある 

ので診断が遅れたり、

また、

嘔気などの胃腸症状が表立ってしまい胃腸炎と誤解され

感染が拡大する場合もあるようですので要注意です。

 

 

 

 

 

 

 治療は今のところタミフル、リレンザ、イナビルは、ほぼ有効ですが、

A型インフルエンザの一部にタミフル耐性株が見つかっており、

注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 インフルエンザはご存知のようにA型に関しては、

H1型とH3型がヒトヒト感染の流行型インフルエンザとされています。

 

 

 

 

 

 H1型は以前、ソ連型と呼ばれたものでしたが、

2009年の「新型インフルエンザ」の登場により、

現在はpdm09にとってかわられています。

 

 

 

 

 

 ところが、新型インフルエンザ「pdm09」は全世界に猛威を振るった後、

昨シーズンは姿を消し、2012~2013シーズンのA型インフルエンザは

ほぼすべてが「香港型」とよばれるH3でした。

 

 

 

 

 

 そのまま消えるのかと思われた「pdm09」ですが、

今シーズンはA型はH1「pdm09」とH3「香港型」が、

これまたほぼ同数で流行しているので、インフルエンザの流行は

Jリーグの優勝チームを予測するよりはるかに予測が難しい。

 

 

 

 

 

 消滅前の「ソ連型」でタミフル耐性が問題になってきていたので、

新型の登場で耐性型がなくなり、その点は良かったと思っていたのですが。

 

 

 

 

 

 今回の耐性A型は「ソ連型」ではなく「pdm09」の変異株とみられているので

まだ、ごく一部ですが今後の動向に注意が必要です。

 

 

 

 

 

 もっともインフルエンザは自然治癒する病気であり、

新型インフルエンザは2010年の世界流行の事情により

日本国民の大多数が予防接種を受け、

また不顕性感染を含めて実際に罹患した人も多かったので、

我が国における抗体保有率は全人口で5割を超えており、

適切な対応さえ怠らなければ重症化することは少ないと思われます。

 

 

 

 

もちろん、インフルエンザは抗ウイルス剤なしで治る病気ですので。

 

 

 

 

 

 B型の場合は耐性化の報告はありません。

 

 

 

 

 

 因みにインフルエンザ薬「イナビル」に予防投与の適応追加がありましたが

適応はインフルエンザを発症している患者の同居家族または共同生活者のうち、

①高齢者②慢性呼吸器疾患または慢性心疾患患者③代謝性疾患患者④腎機能障害患者

に、限られております。

 

 

 

 

 

 保険給付の適応はなく保険外扱いになります。

 

 

 

 

 

 子供や、健常者は対象になりませんし、

抗ウイルス剤の乱用は新たな耐性ウイルスの出現の種

ともなりうるので、

厳に慎むべきです。

 

 

 

 

 

 インフルエンザ予防の基本はワクチン接種と健康管理ですので、

そこをしっかり実践しましょう。

 

 

 

 

 いちばん大事なのは「手洗い」ですよー。

 

 

 

 

風邪をひいたら、まず早く寝る。

 

 

 

 

 そして症状や、周囲の状況でインフルエンザの疑いがあれば医療機関、

なるべく耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 


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