インフルエンザと細菌感染、ウイルス感染
インフルエンザは多いですが、
そうではない発熱も少なくありません。
中耳炎や扁桃炎は耳鼻咽喉科の得意分野です。
特に小さいお子さんでは耳の痛み、のどの痛みを訴えない場合も多く。
2歳のお子さん。
39度の発熱。
保育園の同じクラスでインフルエンザが出ているそうです。
中耳炎は無く、だが診ると、ノドが特徴的に赤い。
ということで検査したところ、インフルエンザ陰性、溶連菌強陽性でした。
なので、ペニシリン系の抗生剤を10日分。
抗生剤を飲んで24時間経ち、平熱であれば登園可です。
なんでもかんでもインフルかそうで無いではなく、
熱の原因を調べることが重要です。
ちなみに溶連菌とインフルエンザの同時感染もあり得ます。
なぜならば溶連菌は細菌、インフルエンザはウイルスだから。
そして、異なるウイルス同士の同時感染は通常は起こりにくい。
なぜならウイルス間には「干渉」という現象があり、
同時に同じ細胞には感染できない仕組みがあります。
だから、例えばRSウイルスに罹っている間は、インフルエンザにはなりにくい、
ということになります。
実際に保育園などでRSウイルスが流行した場合、
その間はインフルエンザの流行は起きなかった、という論文があります。
だから論理的には、いろいろな風邪に、連続的に罹っていると、
その間は、ずっとインフルエンザに罹らない、ということなんですけど、
まあ、実際にはなかなか・・・。(^_^;)
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