ローマ教皇と足利学校
先月末に来日されたローマ教皇フランシスコ氏は、
広島、長崎の原爆被爆地を訪れ、
世界の核廃絶に対し強いメッセージを発信した。
ローマ教皇というと世界史に出てくるのは
ロクな教皇ではないのですが、
現代の教皇は素晴らしいですね。
もちろんワタシはキリスト教徒ではないし、
キリスト教的思想には、しばしば違和感、
時には嫌悪感すら覚えることもあるのですが、
フランシスコ教皇はなかなかに素晴らしいと思いました。
ところでフランシスコ教皇が、
娘の母校上智大で行った講話の中に、
一瞬ではあるが足利学校の話題が出たそうです。
足利学校は平安時代~鎌倉時代に
この足利の地に開かれた高等教育機関であり、
室町時代から戦国時代にかけては
関東における最高学府であった。
イエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエルが
「日本国中最も大にして最も有名な坂東のアカデミー(坂東の大学)」
と記したことが、
イエズス会つながりで今回の講話につながったと思いますが、
足利市民としてはちょっとウレシイ。
ちなみに今の足利学校の所長は高校の同級生の大澤くんです。
ところで、足利学校と金沢文庫はともに学校の日本史では
鎌倉時代の文化、のところで一緒に出てきて覚えるわけですが、
金沢文庫が石川県の金沢市にあると思ってる人も多いのですが、
足利学校も足利幕府のある京都の所在と勘違いしてる人も
相当多いらしい。
坂東の大学、っつても「坂東」知らないヒト多いですからね。
坂東は関東地方の古い呼び方。
足柄峠、碓氷峠の「坂の東」という意味です。
まあ、ローマ教皇は関東も関西も知らないんでしょうが、
日本人的には金沢文庫の所在地と足利学校の所在地は
どちらが認知度高いのでしょうか?
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