ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.10.10

ロスタイム

 10月9日は母の、10月10日は父の命日である。

母は10年ほど前、父はもう亡くなって40年以上になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 医者である父が亡くなったのはワタシが高校2年生の時、

急性心筋梗塞で緊急入院して半日で亡くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時10月10日は体育の日で祝日、

入院した日は、その早朝。

今日と同じようなひんやりとした抜けるような青空だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、収入がまったくなくなり、

また父が一切の生命保険をかけていなかったこともあり、

多額の相続税を払った一家三人は耐乏生活に追い込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 高校と塾は通ったが、予備校の夏期講習、冬期講習はあきらめ、

趣味で購読していた音楽や、模型の雑誌はすべてやめて、

食費や光熱費も切り詰めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 食費節約のため、近くのパン屋さんに

よく「パンの耳」を買いに行かされた。

サンドイッチの時に切り取られたパンの耳は

大きなビニール袋で10円くらいで分けてもらえた。

恥ずかしかったので「金魚の餌です」といってたけど、

そんなにたくさん金魚飼ってるわけないですよねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兄弟2人、ともに一浪はしたけれど、

なんとか、国立医学部に入り、

奨学金と授業料免除で医者になることができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その弟が、フェイスブックで父の写真とともに

記事を書いていました。

当時中学3年生だった彼も、

今年、父が亡くなった歳と同じ

57歳の10月10日を迎えたそうです。

これは、旧小倉耳鼻咽喉科の玄関と、

当時父が乗っていた日産サニー1200。

父は晩年、ラバウルで軍医やっていたころの

海軍の帽子を愛用していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これは、父が亡くなった年の夏休み、

この年はまだ、ワタシは予備校の夏期講習に

行かせてもらうことができたので、

残った弟と父が2人で出かけたときのようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワレワレ兄弟にといっては、人生の「ロスタイム」。

健康に気を付けて、大事に使いたいものです。

 

 

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