幻の巨大空母「信濃」
夏休み中、妻が福岡に帰省中なので、リビングのテレビは独占。
一緒だとなかなか見られない戦争モノの映画やテレビ番組を観ていたのですが
先日NHKで放送された、これは、オモシロかった。
空母信濃といえば、大和型戦艦の3番艦で、
ミッドウェーの敗戦を受けて、途中から空母に設計変更され、
艤装途中の回航中に米潜に撃沈された薄幸な艦として記憶されていますが、
知らない人が多いのね。
女性や、若者はともかく、この年齢の男性でも知らない人がいるとは・・・。
たしかに「信濃」は謎の艦。
現存する写真はこれだけだが、今回、航空写真の2枚も紹介されていた。
この写真が撮られた経緯も紹介されていて興味深かった。
この写真もワタシが小学生のころにはまだ世に出ておらず、
我が家にあった福井静雄氏の写真集「日本の軍艦」にはイラストのみであった。
それが、CGで再現されるとは、スゴイ。
知らなかった新事実もいくつか出てきて、大変興味深かった。
信濃の搭乗員の方で、まだ御存命の方がいらっしゃるのですね。
駆逐艦「雪風」の元搭乗員の方も出ていたが、
すごくしっかりしていてアタマ良さそうな感じの方でした。
そこで、もうずいぶん前に作った1/700の「信濃」をひっぱり出して見ました。
たしかに、巨大。
もとになる戦艦大和の形を反映しているので、異形の空母ですね。
この煙突の形状は日本海軍独特のもので、
商船改造空母「飛鷹」「隼鷹」で、試されたのち、
これも短命だった正規空母「大鳳」で採用され、「信濃」へと受け継がれた。
カッコいいっすね。
ただ、この大戦末期のグリーン系の迷彩色は好みではない。
飛行機が無いと、空母はのっぺりした印象。
本当は「烈風」や「天山」を載せたいのだが、
「信濃」は艦載機を搭載する前に沈んじゃったので、そうもいかず。
前方のエレベーターだけ下げてみました。
そういえば、紫電改の艦上機改造型が発着訓練していた、
と証言してる方がいましたね。
紫電改がそもそも「紫電」の改良版なので
「紫電改改」かと思いきや「紫電改二」だそうで。(笑)
この部分を見ると「大和型」だ、とわかりますね。
後方のエレベーターが、この位置にあるのは、
「大和型」の水上機「零観」の格納庫を利用したため、と番組で解説していました。
なるほど。
ところで、番組で元搭乗員の方々が
「あのフネは・・・・」
と言っているのをNHKはすべて、「あの船は」と字幕を出していましたが、
これは「あの艦は」と書くのが、ホントは正しいニュアンスでしょう。
正確には「艦」には「ふね」という読みはないので
NHK的には「船」としたのでしょうが、
せめて「フネ」でやってほしかったなあ。
視力と根気の衰えから、この2,3年艦艇モデルは作っていませんが、
これも、在庫がいっぱいあるんだよなあ・・・・。
なんとかせねば・・・・。
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