ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2018.12.05

ポケベル

NTTドコモが来年でポケベルサービスを終了するという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケベルは、ウィキペディア的には「無線呼び出し」といい、

携帯電話が普及する前、自宅や会社以外に「出て」いる人への

パーソナルな通信手段としてあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

呼び出したい人が、その番号にかけると、

持ってる人の端末機がピーピーなって、連絡を取りたいことを知らせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんてことを書くのは、もはや「ポケベルを知らない世代」が

かなりの割合を占めていると考えられるため。

しかも、ワレワレより上のヒトは、

また逆にポケベルのお世話にならなかったかもしれないし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ポケベルは、1987年から数字送信機能が追加され、

数字の暗号でメッセージのやり取りを楽しむことが、

主として女子高生の間で流行りだし、やがて大ブームになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、そのころ女子高生だった人たち、

すなわち現在はアラフォーということになるが

その世代の人たちにとっては、

ポケベルは青春の甘酸っぱい思い出とともにあるんだろうなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だが、ワレワレ、それより上の世代は、

ポケベルは「鎖のついた首輪」だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシが医者になったのが1985年だから、

まだポケベルは持ってなかったが、

2,3年すると病院からポケベルを「持たされた」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 病棟の患者の急変や、急患などが来ると、

これが鳴って、どこにいても呼び出されるわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ポケベルの音は「恐怖の音」でそれが鳴るたび心臓が飛びあがる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかもポケベルは一方通行だから、呼び出された方は

出先であればどこか電話を探して病棟に連絡をとらなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシは、一時足利市から前橋市の病院まで

1時間ほどかけてクルマで通勤していたが、

通勤路沿いのどこに公衆電話があるかは完全に把握していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当時FM群馬でポケベル会社のコマーシャルがあり、

そのコマーシャルが、いきなりポケベルのなる音で始まるものであった。

クルマでラジオを聴いていて、このコマーシャルに何度肝を冷やしたことか・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、患者の急変のような重大事態ではなく、

かんたんに口頭で指示すれば済むようなことでも、

容赦なくポケベルを鳴らす看護婦さんもいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある、夏の日の日曜日、まだ小さかった子供を連れて、

足利市内の「じゃぶじゃぶ池」に行った。

この「じゃぶじゃぶ池」というのは、渡良瀬川の河川敷に作られた施設で、

膝くらいまでの水をはった浅いプール。

もちろん泳げる深さは無いので、小さい子供がぱちゃぱちゃやる遊び場であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこで、ポケベルが鳴りやがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このじゃぶじゃぶ池、いわばでっかい水たまりなので、

事務所とかその手のものは無く、

何しろ河川敷なので当然電話線などきてないわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 仕方なく、子供を「回収」して、浮き輪やタオルをもってクルマに乗り、

土手をのぼって一番近い公衆電話までクルマを走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テレホンカードをいれて

「あー、もしもし、耳鼻科のオグラですけど・・・。」

「あー、センセイ、〇号室の××さんですけど、点滴抜けちゃったんですけど。」

「(××くん、術後5日目で今晩でもう点滴抜去予定の小学生じゃん、

もうぴんぴんして歩き回ってるし、

そんなんそのままで良いに決まってんだろ、とは思いつつ)

ハイ、もう、そのままで良いです。」

「ですよねー。」

まあ、看護婦さんは勝手に指示書の内容を変えるわけにはいかないので、

仕方ないといえば仕方がないが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いまさらじゃぶじゃぶ池に戻る気もおきず、

太陽は高かったがブーブー言う子供を連れて、そのまま帰宅したのであった。

まあ、急変でなくて良かった、ということで。

 

 


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