フジロック2018、29、July
2日目。
台風は結果的に完全にそれ、西日本を直撃した。
じゃあ、こっちは大丈夫なんでしょうか。
朝、近くのコンビニ朝飯を買いに行く。
だが、油断はできない。
ボブ・ディランのヒット曲には「風に吹かれて」とか「激しい雨が降る」とか
不吉な曲が多いぞ。
そういえば「ハリケーン」も代表曲だ。(^^;
着いたときには晴れていた。
しかし、ゲート前での記念撮影の時、雨が降りはじめ・・・・
ゲートを抜けるときには、わずか2分後に土砂降り。(>_<)
鼓童にも浅井健一にも特に興味はないので、目指したのはレッド・ステージ。
スペインのガールズバンド「HINDS」のステージ。
だが、唯一屋根のあるこの会場に雨宿り客が殺到したか、中に入れず、見えねー。
だが、ジリジリと中に侵入。(^^;
若手のガールズバンド、音はほぼ予想通り。
21世紀のGO-GO’Sといった感じでナイス。(^^)v
ステージでやたらぴょんぴょん跳んでて元気で良かったですが、
イマイチ遠くてルックスは確認できず。
さて、雨も上がったようなので腹ごしらえでも。
フジロック、10年以上連続出場、ベテランの治之氏のお勧めは「越後もちぶた」。
行列のできる人気店、最後尾のヒトはこの看板を自ら持ち、
後ろについた人に手渡していくという、無駄のないシステム。
なるほど、「もちぶた」を待ちながら「手もちぶたさ」にならない
画期的なシステムである。
で、これ、塩コショウと味噌ニンニクのふた味。
ついでに辛みそモツ焼。
お相手はフジロック・オフィシャルビール、ハイネケン。
どうも、どうも。
いえいえ、コチラこそ、どうも。
いやー、晴れて良かった。
広場では皆さん、思い思いにグルメを楽しむ。
J-WAVEの臨時サテライトスタジオではクリス・ペプラーさんが
Tokyo 100を放送中。
そして、メインのグリーン・ステージに移動。
あまり「攻める」気はないので、やや離れた高台に陣地を構える。
まだ3時間近くあるが、ここでボブ・ディラン待ち。
デニス・ボーヴェルやホットハウス・フラワーズも聴きたかったが、移動に時間がかかるので断念。
まあ、中高年の山歩きなので年齢をわきまえて体力を温存せねば。
だが、もう会場はビッシリ。
けっこう昼寝してる人も多く、前の椅子のお姉さんのボーシではトンボが休憩中。
待ってる間に、もう一杯。
昼下がりの野外ビール、イイものだ。
やがてステージではジャック・ジョンソンの演奏が始まる。
全く知らない人だったが、ハワイ出身のシンガーソングライター。
オーガニックでリラックスしたアコースティックサウンドが、
午後のビールと、シエスタにピッタリで心地良い。
このタイムテーブルは、主催者にイイねしたいところ。
とかいってる地に時間が近づいてくる。
ボブ・ディランのステージは18:50~の予定。
今回、場内に数多くあるライブ会場だが、ボブ・ディランの時間帯だけ、
他会場は一切ライブ無し、という異例の設定。
ヘッド・ライナーが18:50という早い時間にスタートするのも異例中の異例である。
あらかじめお断りしておきますと、
ワタシは特にボブ・ディランのファンというわけでもない。
CDは12枚ほど持っていますが、
スタジオ盤、ライブ盤合わせて48枚、ベスト盤など合わせれば
63枚のアルバムをリリースしてるビッグ・アーチストですから、ごく一部。
参考までに大ファンであるストーンズなどは
スタジオ、ライブ盤のすべてを含む50枚以上を所有しています。
LPを含めるとさらに、何枚あるやら。
なので、今回もボブ・ディランがヘッドライナーと聞いて、
9時過ぎの最終なら見なくていいや、と治之くんと話していた。
(治之くんのボブ・ディランCD保有枚数はわずか3枚だという。)
さて、予定開始時刻18:50の2,3分前に演奏が始まった。
それも、きわめて唐突に、さりげなく。
最初はひょっとしてただのサウンドチェックか、と思ったほど。
初めて目の当たりにするフォークのロックのレジェンドは、
意外にもギターを持たず、ピアノの前に座っていた。
曲は・・・・・、ワカラナイ。(^^;)
もともと、そんなに詳しくないのに加え、
アレンジや、歌い方はかなりひねってあるゆえ。
だが、間違いなくボブ・ディランの声、サウンドである。
1960年代初頭から公民権運動のシンボルとしてフォークの貴公子と言われ、
その後、ロック志向に転向しザ・バンドとともにワールドツアーを行い、
バイク事故のあと沈黙するが「偉大なる復活」を成し遂げ、
その後もいろいろとスタイルを変えながらロックでもなくフォークでもない
「ボブ・ディラン」というジャンルを貫いた生ける伝説のナマの演奏を今聞いている。
なにか、えもいわれぬ不思議な感覚である。
椅子に座っていたがライブ始まると
この辺も総立ちになるかなと予想していたが、さにあらず。
みんな座ったまま聞き入っている。
歌以外のMCは一切なし。
曲紹介はもちろん、挨拶も一言もない。
予想通りのぶっきらぼうな変人、という印象です。
いやー、こりゃあ、まさにボブ・ディランだなー。
ホント、まったく・・・(^_^;)
だが、始まるまではひょっとしてボブ・ディラン来ないのでは、
なんて考えも一部あったので、ちゃんと来てくれてヨカッタ?
ようやく曲名がわかったのは最後の2曲。
「やせっぽちのバラッド」と、最後の超有名曲「風に吹かれて」。
それもアレンジが全然違い、節回しもフェイクしてるので、
最初は、何の曲かわからなかった。
そんな感じの1時間半。
予想通りアンコールはなく、
77歳のボブ・ディラン氏の歴史的ライブは静かに終わりました。
そのあとのバンパイア・ウィークエンドもCDは1枚持ってて
ちょっと気になるバンドだったが、明日の仕事を考え、
中高年兄弟は、ここで撤収。
照ったり、降られたり、遠いし、疲れるし、混んでるし、
通常のコンサートと比べるとケタ違いに「パワー」を必要とするフジロックであるが、
このイベントはあきらかに「中毒性」「依存性」がある。
来年も、また来たいものだ。
そのために体力を維持しなければ。
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