オリエント急行殺人事件
はからずも「連続殺人事件」になったこのブログ。(^^;)
年末の忙しい合間を縫って、映画鑑賞です。
コレではない。
もちろん、絶対見ますけど。
今回は、コッチでした。
言わずと知れたミステリーの女王アガサ・クリスティの代表作。
オールスターキャストは紅白歌合戦的でいかにも年末年始に見るのにふさわしい。
しかし、ジョニー・デップの存在感はサスガ。
何をやっても「別人」を演じられるところがこのヒトの魅力で、
何やっても「同じ人」の「高倉健」的な俳優とは対局である。
パイレーツオブカリビアンのジャック・スパロウは
キース・リチャーズをイメージしてセットアップしたという話だが、
今回はフレディ・マーキュリーなのだろうか。(^^;)
エルキュール・ポアロといえば、すぐ浮かぶのが
テレビシリーズ版のデヴィッド・スーシェ、
そして、1980年代に6本の映画でポアロ役を演じた
ピーター・ユスチノフが有名であるが、
今回のエルキュール・ポアロはまたまた全く違ったイメージ。
若くて、元気よく、アクションシーンなんかもあり。
どのポアロが好き、というのはジェームスボンドと同じで、ヒトそれぞれでしょう。
実はワタシが、映像作品を見る前の中学生のころ、
はじめてクリスティを読んだ時のイメージとはどのポアロも違う。
ワタシが思い描いていたポアロは
もっとやせた小男で薄ハゲの神経質そうなイメージでした。
再現されたオリエント急行は内装も外装も素晴らしく、
雪の中を進むロングショットや、この橋のシーンは素晴らしいの一言でした。
さて、映画の出来はなかなか素晴らしいものでしたが、
ミステリーの最大の「見せ場」は犯罪のトリックやプロット、
真犯人あて、なのですが、こればっかりは超有名作品だけに
ネタバレも、クソもない、ということでして。
製作側もその辺わかってて、まあ、犯人はわかってるでしょうけど、
という作りだったような・・・。
落語にせよ、歌舞伎にせよ、戦国時代のドラマにしたって
結末がわかってる上で楽しんでるわけですが、
もし、この映画で初めてこのプロットを知った人がいたら、
感想を聴いてみたいところです。
ワタシとしては、この手の推理小説の映像化は、
謎解きメインであれば、
2時間程度の劇場映画よりは、
4,5回に分けたテレビドラマの方が向いているとは思いますが。
「犬上家の一族」は映画版石坂浩二より、
テレビ版古谷一行の方が断然オモシロカッタ。
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