ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2017.10.12

副鼻腔炎の治療

 

時々、初診の副鼻腔炎の患者さんに訊かれることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

「通うんですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻咽喉科は診療における「処置」の比率が高いので、

かつては特に副鼻腔炎なんかは週何回も「通って」治療したものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、慢性副鼻腔炎に対する「マクロライド少量長期療法」が確立してからは、

クスリだけしっかり飲んでれば治っちゃうということが多くなったので、

鼻処置、ネブライザーに通う、ということはなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初診で膿っぽいハナが多いヒトには、

まず殺菌的な抗生剤を1,2週間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで症状とれてレントゲン撮ってよくなってればオシマイですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後鼻の具合を見て、後鼻漏、セキ、タンあるようなら

マクロライドの少量を2週間ほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2週間後に来院していただき、そこでレントゲン上りという場合もあるが、

症状、所見の様子がイマイチならレントゲン撮るのはもう2週間後に。

花粉症なんかでクスリ決まってるヒトは、

シーズン1回で2,3か月分処方しちゃいますが、

栃木県はマクロライド少量は2週間以上まとめて出せないことになってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもはこれでかなり治りますし、

大人の人もかなり治ってしまいますので、

一応これがスタンダードです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん、中耳炎のある子ども、ポリープのある大人、

好酸球性副鼻腔炎や、アレルギー性鼻炎の存在に注意し、

この場合は状態に応じ、内容が変わります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、小さなハナのかめない子は通院処置が有効です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場合によってはポリープ切除や、上顎洞穿刺をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるべく少ない通院で最大の効果を、が狙いです。

やっぱ通院回数が少ない方がお互いラクですし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イマドキなるべく通ってください、なんていうのは、

再診料を稼ぎたいセコイ病院かも。

 

 

 

 

2件のコメント
医療系をまとめました。
2017年10月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
最近の投稿 最近のコメントカテゴリー アーカイブ