ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2016.03.30

子供の名前

 

 職業柄いろいろな名前を文字で目にする。

 

 

 

 

 

 名前には時代の流行があるので、大体、名前を見ると何歳くらいの人なのかは想像がつく。

 

 

 

 

 

 

 我々の世代は女の子は「○○子」が多かったし、男子は「タケシ」とか「アキラ」とかの一文字や

「○○男」「○○夫」や「○○彦」「○○之」(ワタシも「弘之」)多いが、最近はあまりみませんね。

 

 

 

 

 

 最近のいわゆるキラキラネームはちょっとどうかと思うが、

 名前にはどんな時代でも親の思いがこめられている。

 

 

 

 

 

 文字で時代を言い当てられる時代がある。

 

 

 

 

 

 「勝男」「勝正」「勝治」または女性で「勝江」「勝代」さんとか。

 

 

 

 

 

  昭和12年あたりから昭和20年あたりまで、(正確には昭和20年8月15日まで)に生まれた方。

 

 

 

 

 

  つまり1937年日中戦争前後から1945年8月の太平洋戦争終戦までに生まれた方である。

 

 

 

 

 

  日本が「戦争国家」であった時代、国民の思いは「勝利」であり、親もその思いを子に託したのである。

 

 

 

 

 

  もちろん「勝」という文字はポジティブな良い文字で今見ても何の問題もないが、

 カルテの名前にその文字を見ると必ず生年月日を見てしまう。

 

 

 

 

 

  終戦後しばらくは逆に「平和」の「和」の文字を使った名前が多い、という傾向もある。

 

 

 

 

 

  自民党が強行採決した安保法案が昨日から施行された。

 

 

 

 

 

  日本が変な方向に行き、社会が親に戦争気分の名前を選ばせる世の中よりは

 キラキラネームが流行る方が、まだいいのかなと思う。

 

 

 

 

 

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