ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.10.19

さようならエマニエル夫人


 女優のシルビア・クリステルさんが亡くなりました。
60歳だったそうです。
 シルビア・クリステルといえば、
我々世代には忘れられない女優さんです。
(お世話になった方も多かろう。)
 1974年公開の「エマニエル夫人」はそれまでの
ポルノ映画の概念を大きく変えた美しい映像で
世界的な大ヒットとなりました。
 この映画、ワタシは映画館では見ていません。
 1974年といったらワタシは中学3年生。
 このソフトポルノが
当時成人指定だったかどうかは覚えていませんが、
この狭い街で中学生が見にいける雰囲気はまず無かった。
(そういえば「成人映画」というのも死語だなあ。)
 でもなんと言ってもそんなモノに最も興味がある年代であり
やはり見たかった。
 すると1,2年後かと思うが、
この映画がテレビの夜9時台の洋画劇場で放送されたのだ。
 まだ父が生きていたのだから、
ワタシが高校1年か2年のはず。
 学校でも話題になり
新聞で放送時間を確認したワタシは
何とかこれを見ようとあれこれ考えたが、
家には1台しかテレビがなく、
両親の前ではマズイので困難な問題であった。
 母親は台所にいるからいいとして、
問題は親父である。
 リビングでバラエティ番組なぞを見ていると
父が風呂に入るかなんかで部屋を出て行き、
居間に私1人になった。
 チャンス到来!
 台所の様子をうかがいながら、
テレビのボリュームをしぼって慎重にチャンネルを変える。
 番組が始まり、最初は解説者が出てくる。
 ムカシは洋画劇場の前には必ず解説があった。
 水野晴郎だったか荻昌弘だったか、
ともかく早く引っ込めコンニャローと思ったものだった。
 そして本編開始。
 おお、これが有名な飛行機のシーンか、
などとドキドキしながら見ていた。
(内容は雑誌やラジオでいろいろチェック済みであった。)
 しかし、時々お袋が部屋にくるので
テレビの前からは離れられない。
 当時はリモコンなんてものはないから、
その際は素早くテレビ本体のチャンネルを変えねばならないのだ。
 そんなわけでぶつ切りで20〜30分くらいは見たような気がするが
そのうち親父が風呂から上がったので、
いい所はほとんど見られずその後は断念した。
 その後、大学生になってからテレビでやったのを
見たと思うがあまり良く覚えていない。
 やはりこういうのは「旬」で見たかったなあ。
 さて、60歳というのはいかにも若いが、
実はシルビア・クリステルさんは
未成年の頃から大変なヘビースモーカーだったそうで、
2002年、ってことは50歳の時に咽頭がんを発症
(喉頭がんという記事もあり)
肝臓がんも併発し、脳卒中で亡くなったという。
 うーん、タバコの害、恐るべし。
(禁煙外来、やってます。)
 ご冥福をお祈りします。
sylvia-kristel.jpg
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 ところでブログ書くので記事を検索中、
インターネット掲示板に載ってたこのコメントに笑った。
昔、ウチの父ちゃんが親戚の結婚式のビデオを見るって、
親戚中をウチに集めて結婚式のビデオを再生したら、
なぜか中身がエマニエル夫人だった事を思い出した

 ウエディングマーチが流れるところで、
あのモゴモゴ囁くようなフランス語のテーマ
「〜なんとかかんとか ンニュマニュエル〜♪」
が流れちゃったわけね。
そりゃヤバイ。
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