ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.06.17

シビレルぜ、梅崎!

 実は、今節大阪入りも狙っていたのだが、
週半ばより風邪をひき体調不良(股間は治ったが)、
西日本は大雨の予想(しかも万博は屋根なし)
プール開き前後の土曜日で、健診票持参患者がたくさん来て外来終わらない可能性あり、
など、もろもろのファクターで結局スカパー観戦になったのだが・・・・。


 2012年J1第14節
   ガンバ大阪     1-2      浦和レッズ  (万博記念公園競技場)
          (前半 1-1)
          (後半 0-1)


 前節、FC東京戦が、緊張感あふれる好ゲーム、
サッカーの醍醐味は味わうが、結果引き分けのモヤモヤの残る試合であった。
 一方、今節、雨の中のガンバ大阪戦は、
ミスが多く、ゲームのつくりも良くなかったが、
数年に一度の「シビレル」ゲームであった。
 ゲームを支配され、先制され、
その後も雨嵐とシュートを打たれ、
それでもカウンターから同点に追い付き、
最後の最後、ロスタイムで逆転勝ち!
 終了間際、ロスタイムの感動的なゴールというと、
1997年駒場スタジアム、エジウソンの柏レイソルから奪った
ブッフバルトの豪快なゴール、
 そして、2004年埼玉スタジアム、当時最強だったジュビロ磐田相手に、
長谷部がハーフウェイラインから持ち込んでロスタイムに決めた
勝ち越しゴール、
 などを思い出すが、今回の梅崎のゴールも、
そうした語り継がれるゴールになるのでは。
 しかも相手は現在下位とはいえ、
ここ数年勝ったことがないガンバ大阪のアウェイゲームである。
 万博に行った人は、きっともともと雨でびしょびしょなんで、
けっこう気兼ねなく感動の涙を流しまくったことでしょう。
 ウラヤマシイ。
 それにしてもテレビで見てもスゴイ大雨でした。
 行きたかったけど、この体調で行ってたら
きっと風邪こじらせて寝込んでただろうなあ。
 さて、なんとこれで3位浮上!
 次はホームで、首位べガルタとの大一番。
 もちろん、行きまっせー。
(ということで、前原先生のジャズライブには行けません。)
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2012.06.15

何でオレばかりが・・・・。


 この間の水曜日はおぐじびフットサルであった。
 ここんとこ集まり悪いなあ。
 ワタシ自身も風邪で体調不良であったが、ここは参加せねば。
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 それでも、今回は日赤放射線科の若手男子が参加して何とかゲームができた。
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 そんな中、アクシデント発生!
 モヤシメガネのボレーシュートが至近距離でワタシの股間に命中。
 思わず、悶絶。
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 うーむ、 至近距離 から、至キン弾 が!
 た、立てん・・・・。
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 そーいや、以前にもこんなことがあったなあ。
参照⇒「キン距離シュート
 しばらく、動けなかったがそのうち何とか復活。
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 また、ゴールを決めることもでき、11対9で勝利。
032_20120614192419.jpg
 いやあ、次回からなんかパットでも入れとくかなあ。
二度あることは何とやらというし・・・・。
034_20120614192418.jpg
 放射線メンの皆様、ご参加ありがとうございました。
またやりましょう。
003_20120614192417.jpg
 上の写真に一部お見苦しい点があることをお詫びいたします。
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2012.06.14

今年のツバメ


 今年もわが家のベランダで子育てをしたツバメが
先日無事巣立ちました。
 えーと、1,2,3,4・・・
031_20120614132701.jpg
 お、もう1羽、全部で5羽です。
   狭っ。
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 しかし、こっちの気配を察するとパッと伏せる。
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 いったい、どこにどう詰まってるんだ?
 親が来ると一斉にピーピー騒いで餌をねだる。
030_20120614132701.jpg
 朝から晩までにぎやかだった巣が、空っぽになって
しーんとしちゃったのはちょっとサビシイが、
今年は巣から落っこっちゃうあわて者もなく、
また、カラスに襲われることなどもなく
全員無事に巣立てて非常にヨカッタ。
 また、来年♪
 さて、それではたまったウンコを片付けますか。
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2012.06.13

医者のタイプ


 梅ちゃん先生は国試に合格し何科に進むのかと思ったが、
予想通り(?)内科でしたね。
 耳鼻咽喉科はないかなあ、と思ったけど
やっぱりありませんでした。
 ドラマではよく天才外科医なんかが主人公になるし
ERみたいに救急救命なんかの先生も取り上げられる。
 医療ドラマの元祖ベン・ケーシーは脳外科医だし
この間は藤原紀香さんが産婦人科医を演じていた。
 白血病と戦う子供を救う小児科医や
孤島でへき地医療を行う内科の先生なんかも
ドラマになるのに。
 何で耳鼻科は取り上げられないんじゃあ。
(ちょっと地味だからなあ、ホントは結構大変なんだけど。)
 「ロックな耳鼻科」がドラマ化されない限り無いのか・・・・。
 医学部に入り何科の医者になるかは、
もちろん本人の自由で
成績にも関係なく、通常は試験もないので、
なりたいものになれるわけです。
 すると診療科によってその科を選ぶ人に
ある程度の傾向が出てきます。
 例えば外科を選ぶ人は積極的な性格であるとか
眼科は割と細かい人が多いとか
神経内科は理屈っぽい先生が多いとか
脳外科はけっこうプライドが高いとか。
 たくさんのお医者さんが集まる学会場などに行った時
自分の専門科の耳鼻咽喉科の学会と
例えば内科など他の科の先生も来る学会などを比べると
ああ、こーいうタイプは耳鼻科にはいないなあ、
という先生を見かけることが良くあります。
 だいたい妻も同じ印象を持つようです。
 
 耳鼻科の先生方は一般的にいうと
温厚で自己主張が控えめ、
手先が器用で細かいことが得意、
というタイプが多いように思います。
 あまりギラギラした人は見かけませんし
太っている人が少ない傾向もあるような気がします。
 手前味噌で褒めてるみたいですが、
多分、かなり当たっているような気がする。
 まあ、どんなものにも例外はあるので全部が全部、
という事はありません。
 ともかく一般的には耳鼻咽喉科医は
悪人は少ないが、小者(コモノ)が多い といえるのでは
ないでしょうか。
 内科の学会にいくと例えば
キンキラの指輪いっぱいはめて、
でっぷり太ってやたら態度のデカイ
まるで土建屋の社長かマフィアのボスのような
おお、こいつくせ者だ、っていう雰囲気の人が時々いるもんですが。
 もちろん医者という職業はマジメな先生方がほとんどだし、
人は見た目では判断できませんから、
そういった先生でも実際は献身的な臨床医
だったりする場合もあるのでしょう。
 学会に来て勉強しようなんて先生は
そもそも真面目な医者のはずだし。
 でも、本当に見た目通り悪徳医者もいるかも。
 まあ、内科は間口が広いので、
いろんな人がいるんでしょう。
 
 医学部でも勉強ができて真面目な成績トップの奴は
内科に行くんですけど、
逆に何回も試験落ちて
大丈夫かいな、コイツ医者になれんのか?という奴も
やっぱり内科に行くんです。
 内科は何しろ人数が多いし
専門も消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、
血液内科、神経内科、内分泌内科等々、
いろいろあるのでその辺でも
さまざまなキャラがあるんでしょう。
 ところで、そもそもオレは耳鼻科医としては例外なのか?
どっちかというと自分は自己主張をするタイプ
と思われている事が多いみたいので。
ロックな耳鼻科だし…(^_^;)
(自分では意外と控えめな方だと思っているんですが…、違う?)
 それよりワタシの場合、耳鼻科うんぬんよりすでに見た目で
医者らしく無い、と言われることも多く、
これは勝手に「ほめ言葉」と都合良い解釈をしております。
 そういや、うちのバンドのドラムの皮膚科医の
ヘアスタイルはモヒカンだなあ。
(もちろん彼はワタシが知る限りもっとも優秀で勤勉な皮膚科医です。)
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4件のコメント
2012.06.11

小児副鼻腔炎の治療について

 こんにちは。
 全国1000万のサッカーファンの皆様、
帰って来たドクターおぐぐの耳鼻科相談コーナーです。
 今日は、こんなお便りを頂いたよっ。



こんにちは。抗生剤のことで悩んでいて、こちらにたどりつきました。5歳の女の子ですが、2月に副鼻腔炎と診断され、4か月たった今も抗生剤を飲み続けています。発熱や痛みはありません。鼻水はほんとにたまにでますが、透明のサラサラです。
鼻は時々詰まりますが、鼻水はほとんどでていません。
最初にレントゲンを撮ったきりで、ずっと飲み続けていることに納得いきません。
主治医は大丈夫大丈夫と言うのですが、本来4か月も抗生剤を飲み続けても大丈夫なのものでしょうか?しかも途中経過の検査もせず出し続けるものなのでしょうか?
まだ小さい子供ゆえに心配です。
ちなみに薬はリカマイシンです。


 イントロはふざけてましたけど、
いや、まじめにお答えしますんで。
 さて、5歳児の副鼻腔炎です。
 副鼻腔とは、鼻の周囲にある鼻腔と連続した空洞で、
大体、3歳~4歳くらいから形成されてきます。
 したがって、赤ちゃんの副鼻腔炎は原則的に無いわけですが、
幼児期や学童期は風邪に続発して副鼻腔炎を起こすことはよくあります。
 軽いものは薬など飲まなくても自然に、
または良く鼻をかんでいれば治ってしまう事が多いですが、
中には治療をしてもなかなか治らない例があるのも事実です。
 難治性の原因としては、
花粉症を含むアレルギー性鼻炎の存在、
風邪をひき易く感冒を反復する子、
鼻を上手にかむことが不得手のお子さん、
鼻腔に耐性菌が常在している場合、
等々があります。
 風邪のあと1~2週間たっても膿性の濃い鼻汁が続いたり、
咳や痰が特に起きぬけ、寝入りばなに多ければ、
副鼻腔炎を疑いレントゲンを撮ります。
 レントゲンで副鼻腔炎が確認されれば、
一定の流れで治療を行います。
 急性期には殺菌的な抗生剤を用い、
症状が改善してもレントゲン所見が残るようであれば、
一般的にはマクロライド少量長期療法を行い、
自他覚症状を見ながら3か月を目安に投薬をします。
 さらに難治性のものについては、
プレッツ置換法と言って、副鼻腔に直接薬液を入れる治療を行います。
 一般には副鼻腔の成長期である幼児期、学童期には、
副鼻腔炎は保存的療法で、よく治る場合がほとんどで、
手術をすることはまずありません。
 通常は1カ月前後でレントゲンを撮り、
治っているかどうかを確認します。
 ただし、親がみてほとんどハナが出なく症状がないと思っても、
耳鼻科医が鼻の中を覗くと、
奥の方に膿性の鼻汁が流れてきていることはよくあるので、
この方の場合、お医者さんが所見から見てまだ治ってないので
レントゲンを撮る時期で無いと判断しているのかもしれません。
 4カ月程度はマクロライド少量で経過を見ることはあります。
 マクロライド系の抗生剤を常用量の半分以下で使うので、
漢方薬的な作用で、抗菌作用を発揮しないので、
3,4カ月飲んでもそれほど問題はありません。
 ただ、一般的にはそろそろ何か次の手を打つ時期だとは思いますが。
 そして、ちょっと気になるのが薬の種類です。
 リカマイシンを使用とあります。
 リカマイシンは確かにマクロライド系の抗生物質ですが
一般的には少量長期療法に使われる薬剤では無いように思います。
 実は同じマクロライド系と言われる抗生剤の中でもいくつかのグループがあり、
その構造式から
14員環のクラリス、クラリシッド、エリスロマイシンと
15員環のジスロマック、
16員環のリカマイシン、ジョサマイシン等
に分別されます。
 これらは、すべて同じマクロライドなので、
抗菌スペクトル(どんな菌に効くか)などは
どのグループもほぼ同様の傾向を示しますが、
少量長期療法での効果が確実であるのは
14員環のグループだけだと思います。
 ひょっとして私が不勉強なだけで、
最近、新たに16員環マクロライドにも
同様の効果が証明されたというデータが発表されたのかもしれませんが・・・。
 薬剤アレルギーとか内服した時の味の問題で
次善の策としてリカマイシンを選ばれたのかもしれませんし、
現場の事情が分からないので何ともそれ以上はコメントできませんが
効果が不十分な可能性もあるのでは。
 もちろん副作用の面では、少量療法なら4カ月程度で何か重大な障害が出る、
という事は無いはずなのでそちらはご安心いただいてもいいと思います。
 しかし、4カ月経つのであれば、
どちらにしろ現在の状態と今後の見通しについて
主治医の先生にご相談されてもよろしい時期なのではないでしょうか。
 少なくとも一回レントゲン撮って、
治っていないまでも改善があるのかないのかは
確認してもいいのではないかと思います。
 そこで、ご質問に対するお答えとしては、
マクロライドの少量長期については4カ月程度飲むことはあり、心配はないが、
そろそろ何か検査をして治療方針を再検討する時期に来ているかも、
というのが、現時点でお伝えできる私の個人的見解です。
 あくまでも一般論であり、
実際にはここにいろんな条件、状況が加味されるので、
この通りに進まない事はよくあります。
 どうぞお大事にしてください。
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2012.06.11

ユーロ2012開幕

 土曜日のナビスコは試合がなかったが、
浦和レッズは他チームの結果によって、
予選敗退が決まってしまった。
 うーん、これはムナシイ。
 結局、前回のブログで書いたようなことはなかなかそう起こることではなく、
すでに決まっていたようなもんではあるが、
ああ、失敗した、と思った試験結果が、
ひょっとしたらギリギリ受かってないかなあと思ったところ、
やっぱ、ダメでしたー、という感じ。
 さて、そんな一方、始まりましたねヨーロッパ選手権。
 4年に一回のワールドカップの間の年は、
オリンピックもあるけどやはり何といってもユーロですね。
 今日は日曜日だったので、昨夜の2試合とも
(録画ですが)見ました。
 オランダ対デンマーク。
 おお、この組み合わせは、2年前のワールドカップの南アフリカ大会の
予選カードではないか。
 あの時は、ここに日本とカメルーンが入って4カ国で
予選グループを戦った。
 で、今回はあと2カ国はというと・・・・・
 な、なんと、ドイツとポルトガルなのじゃあ。
 この4カ国で、予選とは豪華すぎるっていうか、
ウナギととんかつにローストビーフと大エビ天が2,3本がついたような感じで、
うー、食い切れねー、という感じである。
 しかも、今夜はスペイン対イタリア、
さらに翌日はフランス対イングランドですと。
 さすが、贅沢なヨーロッパ選手権。
 問題はこれをどうやって見るかである。
 ナマで見ると夜中の1時から3時、第二試合が3時45分からとなっている。
 うーん、時差が恨めしい。
 やっぱ、録画かなあ。
 そんなわけでウチに来る人、試合結果知ってても黙っててね。
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2012.06.07

ナビスコのゆくえ

 ワールドカップ最終予選の熱狂の中、
実はこっちの方が気になるナビスコの予選第5節。
 一度は行ってみたい佐賀県ベストアメニティスタジアムだが、
今回はテレビ観戦。


 2012年Jリーグヤマザキナビスコカップ予選第5節
  サガン鳥栖     2-1     浦和レッズ  (ベストアメニティスタジアム)
         (前半 0-0)
         (後半 2-1)


 ベストアメニティとは何ぞや。
 アメニティ本来の意味は「快適性」だが、
アメニティグッズというとホテルのひげそりとかシャンプーですよね。
(ちなみにアメニティグッズは和製英語らしい。)
 何の会社かなあと思ってネットで調べたら、「ベストアメニティ」社は、
「雑穀米」の会社なのね。
 なるほど、しかし、直接イメージが結び付きにくいネーミングではある。
(以前、甲府のスポンサーだった「はくばく」というのもたしか雑穀米メーカーだったなあ。)
 リーグ中断中ということでほぼベストメンバーで臨んだレッズ。
 違いは代表で抜けている槙野に代わって浜田水輝が入っていること。
 鳥栖は今年J1に昇格したばかりだが、
なんと今期、このホームスタジアムで負けなしとのこと。
 ともかく、よく動き、イキがいい。
 スター選手はいないが、全員がチームのために120%の力を出す、
というところは、オシム時代のジェフを彷彿とさせる。
 一歩前に出る気迫で完全に負けてましたね。
 そんなわけで、鳥栖のホーム無敗記録に貢献してしまった。
 さて、この敗戦でレッズの勝ち点は6のまま。
 一方、今日勝ったサガン鳥栖とセレッソ大阪が勝ち点を9に伸ばし、
グループ首位のジュビロ磐田に並んだ。
 しかも、レッズは次節試合なし。
 ってことは、あと1試合しかないレッズは
予選突破の条件であるグループ上位2チーム
に入ることはもうないのかしら。
 残り2節の対戦は次節が、
 仙台vsセレッソ、川崎vsジュビロ、広島vs鳥栖
 最終節が
 仙台vsジュビロ、浦和vs広島、セレッソvs鳥栖
 となっている。
 
 次節下位と当たるジュビロと鳥栖は当然負けてもらって勝ち点9のまま
そして仙台がセレッソに勝つと勝ち点9になっちゃうわけで、
すると勝ち点9のチームが4チーム最終戦に臨む。
 そして最終節、レッズは当然最終節広島に勝つとして最終勝ち点9。
 
 ところが最終節の他の2試合の方は、
すでに勝ち点9づつのチーム同士が戦う。
 ここでジュビロと仙台が引き分けるとこの2チームとも勝ち点ともに10でレッズは届かず。
また同様にセレッソと鳥栖も引き分けると同じ結果。
 一方この2試合でどっちかが勝った場合、その2チームが勝ち点12になるので、
やはりレッズは3位以下なのだ。
 あー、これだめだ。
 だから、次節は仙台が勝っただけでレッズは予選敗退決定なのだ。
 すると、最初の条件を変え、次節でセレッソは仙台に勝ってもらう。
 で、最終戦でも勝ってもらう。
 これでセレッソは勝ち点15で1位通過。
 そいで、仙台は最終節でジュビロに勝ってこの2チームが最終勝ち点9。
 鳥栖は最終戦でセレッソに負けるので勝ち点9。
 すると最終節終了時セレッソ勝ち点15で1位通過、
ジュビロ、鳥栖、仙台、レッズが勝ち点9で2位グループに並ぶことになる。
 これしかレッズの勝ち残りパターンの勝敗は無い。
 すると2位通過を決めるのは得失点差だ。
 現時点でジュビロの得失点差が+2、鳥栖が+1、仙台が+1、レッズが-1。
 ジュビロはあと1試合で1敗するので得失差は+1以下。
 鳥栖は2試合で2敗してもらうので得失差は-1以下。
 仙台は次節勝ち、最終戦で負けるので得失差は不明。
 だから、すべての勝ち負けがこの通りになったとしても、
レッズの得失点差が+2以上になるように
最低でもレッズは広島に3点差以上で勝たないとヤバそうだ。
 これで、あってますかね?
 うーん、まるで数学の問題ですね。
 こんな都合いいことが連続して起こる確率はどれくらいなんだろう。
 
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2012.06.04

扁桃周囲膿瘍(ペリトン)の話


 耳鼻科では「ぺリトン」と呼ばれる、
正式名称は「扁桃周囲膿瘍」という病気がある。
 口蓋扁桃、俗に言ういわゆる「扁桃腺」が化膿して腫れ、
さらにその扁桃腺の裏側にバイ菌が入り込む。
 するとやがてそこに「膿瘍」という「膿の袋」が形成され、
扁桃腺の周囲がはげしく腫れあがるのだ。
 患者さんは猛烈な痛みで、食べ物はおろか、
自分の唾液も飲み込めなくなり、
しゃべることもできずよだれがだらだら。
 放置すれば膿瘍がさらに下にさがり頸部や胸郭に及ぶと命が危ない。
 もっとも、放置することは痛くて不可能なので、
耳鼻科に駆け込んでくるのだが。
 耳鼻科外来で扱う病気としては、かなり重症度が高い。
 時々、内科の先生がのどを見てあわてて耳鼻科紹介したりする。
 問診票に「のどが痛い」と書く人は多いが、
診察室に入って来た時の様子で、お、これは、と思う位の重症感である。
 まず、もごもご言って満足にしゃべれないので、
見当がつく。
 口を開けて「ああ、ぺリトンだね。」
とワタシが言うと、黙っていても看護婦さんたちがあれこれ準備を始める。
 扁桃周囲膿瘍の説明を患者さんにしてる間に、空の注射器が出てくる。
 そして口の中に針を刺して膿の貯留を確認する。
 患者さんに膿がたまってるから手術が必要ですね、
などと説明してる間にスタッフにより
手術用の手袋と11番のメスとカンシ等のペリトンセットが用意されている。
 そして、速やかにその場でメスで口腔内を切開し、膿を出してあげるのだ。
 もちろん、局所麻酔で患者さんはそのまま診察椅子に座ったままである。
 すると、膿盆に、だーーーーっと膿が出て、
中を洗浄しておしまい。
 通常2、3日は外来で抗生剤の点滴をするが、
これがあっちゅうまに良くなっちゃうんである。
 次の日は全く別人のようにニコニコした顔で外来にやってくる。
 大体は20代、30代のもともと元気なヒトに多い病気なので、
そのギャップはすさまじい。
 医者やってていろんな治療するけど、
ほとんどの病気が治るのは人間の(患者さんの)治癒力、免疫力だなあ、と思う中、
この病気と、魚の骨などの異物症は、
こりゃ絶対、オレが治したな、と思う病気である。
 あー、外科医でよかった、と思う瞬間である。
 ところで、このペリトン、教科書には書いてないが、
経験上ひとつの法則がある。
 それは、何故か続く、ということ。
 めったに来る病気ではないが、
一人来ると必ずと言っていいほどもう1、2人ペリトンのヒトが来るんである。
 別に伝染する病気でもないし、
花粉症のように季節的な要因が関係するわけでもないので
その理由は謎である。
 約2か月前に1週間のうちに3人来た。
 その前は半年以上なかったように思う。
 そして、先週木曜日にまた一人切開したのだが、
また今週同じ病気の人が来るんだろうか?
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4件のコメント
2012.06.01

梅ちゃんインターンで耳鼻科研修


 朝の連ドラ梅ちゃん先生は、
あっという間に大学を卒業し、
インターンになっていますね。
 我々の頃はインターン制度はすでに廃止されていたのですが、
臨床の研修場面が出てきてなかなか面白いです。
  最初に耳鼻咽喉科に配属ということで
おおっ、と思ってみたらあっという間に次の科に行っちゃいましたが。
 耳鼻咽喉科ってなかなかドラマでとりあげられることが少ないので、
ちょっと期待してたんだがなあ。
 患者さんの鼻の中を初めて額帯鏡で覗くシーンなどがあり
懐かしいなあと思いましたが、
梅ちゃん鼻鏡の持ち方間違ってるぞ。
  研修医は綿棒巻きだ、
などと言われ綿棒を巻く練習をやたらするシーンもありましたが
私たちは綿棒を巻いたことは一回もないです。
  綿棒は看護婦さんが巻くもので、
我々がかつて練習に明け暮れたのは
「糸結び」ですねー。
  耳鼻咽喉科など外科医はまず手術中
血管の結紮などで糸結びをすることが何回となくあるわけです。
 これを、綺麗に、手早く、確実にできるようにならないと
手術の助手がつとまりません。
 もちろんイキナリ糸結びをやらせてもらうことなどなく
最初は見学、次に「鉤引き」そして第二助手、
第一助手と徐々に術野の中心に近づいて行くわけです。
 それでも一日も早くメスを持つことを夢見て
ヒマさえあれば糸結びの練習をしたもんだ。
 医局の椅子や研究室の机は何十回も縛った糸の結び目だらけだし
車のハンドルにもいっぱい。
  駅弁を買うと弁当を縛ってある紐でも
糸結びの練習をした覚えがあります。
  おかげ様で、今でも古新聞束ねるの割と上手いですけど。
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