ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.03.07

原稿依頼


 今は昔、ワタシが小学6年か、中学1年かの頃だったと思う。
 死んだオヤジとたまたま二人で車でちょっと出かけた時のことだ。
 前を見てハンドルを握りながら後部座席のオレにオヤジが言う。
「おい、ヒロユキ、お前も何か、これだけは人に負けないとか、
自慢できる、っていうものを持たなきゃだめだ。」
(急にオヤジ殿は何を言い出すのか)「ウン・・・。」
「何か、あるか?」
「ん、うーん、サッカーはちょっと上手い方だよ。」
「サッカー!?」
「いや、リフティングはクラスで一番できるし
(ホントはこの間イノクマ君に最高記録抜かれたけど)
ドリブルも一番タイム早かったし。」
(・・・・ったくこのバカ息子が)
「お前みたいにロクに運動神経も体力も根性もない奴が運動で人に勝てるはずがない。
もっと他の事じゃなきゃダメだ。」
 確かに、サッカーはみんなよりやってるからちょっとできるが、
運動会で一等賞とったこともないし、水泳大会も補欠だったし、
鉄棒に至っては居残りさせられたクラスの落ちこぼれグループだしなあ。
「じゃあ、何かあるかなあ・・・。」
「おまえはこの間作文コンクールで県で一等賞とったじゃないか、
読書感想文でも毎年賞もらってるし、
作文とか文章の技術をもっと伸ばした方がいい。」
「ふーん。」
 なんか、どうもピンとこないなあ、
だいいち作文って全然カッコよくない。
 オレが作文で賞とってもみんな何もいわなかったけど、
この間、ハセガワ君が砂場の鉄棒で大車輪やったら、
みんながスゴイスゴイって大騒ぎだったしなあ。
 まあ、何となく文章書くことはキライではなかったので、
中学校もサッカー部と新聞部をかけもちでやってたわけで、
今も、こんなブログをだらだらと書いてるわけです。
 父がワタシを小説家にしたかったのだとは思いませんが、
こんな開業医ブロガーのワタシのところに原稿依頼が舞い込みました。
 「TMDC MATE」という東京医師歯科医師協同組合の組合報なんですけど。
 以前、某製薬会社の広報誌である「ドクター・ホリディ」に原稿が載ったことがありましたが、
(この記事です「ドクター・ホリディ」「ドクター・ホリディ全文」)
この時はウチに来てるメーカーの人の推薦だったわけですが、
今回はワタシのブログを読んだ編集部の方からの直接依頼なのだ。
 組合報とはいえ40500部の発行!
(多いのか少ないのかわからんがこのブログの読者が一日200人ちょっとだから
これよりは桁違いに多いだろう。)
 うーむ、これで、ワタシも作家生活に。
 古くは森鴎外から斉藤茂吉、茂太、北杜夫、渡辺淳一、
最近では海堂尊氏のごとく、
医者兼作家として二足の草鞋を華麗に履きこなすのだあ。
 などと思いつつ、
 昨日、締め切り当日の昼休み、
やっと書き上げた原稿をメールに添付して編集部に送った。
 実は、依頼があったのは、1月の話。
 一ヶ月以上あった執筆期間だが、わずか1200字の原稿を書き始めたのが
締め切り2日前。
 昔から、夏休みの宿題も試験勉強もギリギリにならないと
手をつけない性格。
 多分、締め切りに追われる作家生活なんて、
一生無理だなあ。
(いや、その前に、そんな才能ないからゼンゼン大丈夫だけど。)
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