ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.02.11

極寒のオヤジフットサル


 立春を迎えて数日、暦の上では春が進行しているが、
寒風吹きすさぶこの北関東の地にまだ春の気配は感じられない。
 そんな中、夜7時から屋外でボールを追う、オヤジたち。
 木曜夜診察を大急ぎで切り上げて佐野市フットエナジーに向かう。
 ええ、こんだけかよ。 
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 さすがの寒さのため当初は6人。
 仕方なく、キーパー固定をせず3対3でゲームを始める。
 キミたちは何を比べているのかね。
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 そのうちに、遅れてきたヒトが加わりやっと4対4に。
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 なんか、広いなあ・・・・。
スカスカじゃん。
 しかし、194センチのハーフナー根本の守るゴールは狭い。
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 ・・・アタマつかえないか?
 人数足りないのでいつもはあまり出ないショーグンの珍しいシュートシーン。
何と、この日はゴールも記録!
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 パスはもらうより出す方がラクだ。
ワタシ、手は右利きだが実は効き足は左なんです。
レッズの背番号8は伊達じゃない?
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 選手交代ないのでキツイー。
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 終わるころには汗をかいて、アタマから湯気が立ち上る。
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なんだかんだで、足ツリそうになるまで頑張りました。
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 せっかくですから応援に来てくれたカメラマンのバービーも写りましょう。
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 終わってベンチに戻ると、置いておいたコートには
うっすら霜が降りていた!
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 終わったー、やっぱこの為にやってるな、フットサル。
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 きっと、しばらく筋肉痛。
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2012.02.06

うがいと手洗い


 風邪の季節です。
 外来に来る子供の患者さんのお母さんに、
「じゃあ、これで、中耳炎も治ったから、なるべくこの後風邪ひかないように。
風邪ひいたら受診してください。」
 などと、話をし、子供に
「○○くん、風邪をひかないようにするのは、どうすればいいですか?」
 と、尋ねると、
「うーん、うがいと手洗い。」
などと答える賢い子もいる。
 そう、手洗い、大事ですね。
 風邪のウイルスは通常皮膚からは侵入しないが、
手指を介して、のどや鼻の粘膜から感染することは多い。
 だから、流水で(特に消毒薬でなく)まめに手を洗うこと は大変重要です。
 じゃあ、うがいは?
 医学的にはうがいの効果は疑問です。
 粘膜についたウイルスは速やかに侵入してしまうと考えられるため、
うがいで除去できる可能性は低いと思われます。
 まして、消毒薬のポピドンヨード(商品名イ○ジ○)ですが、
消毒薬はそもそも一定時間病原体に接してないと殺菌作用を発揮しません。
 ガラガラ、ッぺ、では意味無いでしょう。
 昔は、手術中に、じゃあ、ここイ○ジ○で洗っとくか、
などといい、希釈したもので術野をじゃぶじゃぶ洗浄したものですが、
意味のないことが分かり今はやられていません。
 以前、京都大学の調査では、
水道水でうがいする群、うがいしない群、ポピドンヨードでうがいする群、
で調べたところ、水うがいはやや効果があったが、
うがいしない群と、ヨードうがい群ではあまり差が出なかった。
 ポピドンヨードがのどの粘膜の正常細菌叢や線毛を傷害して、
ウイルスの侵入を容易にするのでは、という考察もある。
じゃあ、水うがいはいいのか?という点についても
うがいする時結構手を洗う事が多いので、
こっちが効いてんじゃないの、という意見もあるらしい。
 最近浜松医大で、お茶のうがいがイイというデータが出ましたが、
専門家の間ではまだコンセンサスが得られてはいないようです。
(静岡県では水道の蛇口ひねるとお茶が出る地方があるらしい。ホントかい。)
 
 そもそも「うがい」は日本独特の風習で、
諸外国ではあまりやられてないと言われます。
 風邪の予防にはマメに手洗いを、
うがいはどうでもいいけど、まあするなら水道水でテキトーに、
と思います。
 あ、あと、良く訊かれる鼻うがい
 のどに比べ鼻の粘膜ははるかに繊細です。
水道水ですと、鼻の粘膜の線毛を傷害しますので、
風邪ひきやすくなりますからご注意を。
 やり方失敗すると鼻のバイキンが耳に行って中耳炎になるし、
これは、やめときましょうね。
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3件のコメント
2012.02.04

ドリームズ・カム・トゥルー

 昨日が節分で、今日が立春ですね。
 子供が大きくなった我が家ではさすがにもう豆まきはしませんが、
昨日は日本各地でお父さんが豆投げつけられたり、
保育園では鬼が来てたくさんの子供たちがマジでビビって泣いたことでしょう。
 最近、スーパーやなんかで盛んにあおってる「恵方巻」は、
関西の風習だそうで、関東ではなじみがないのだが、
(というか、まったく知らなかったが)
関西では昔から本当にあんなことやってんだろか。
 ところで、豆まきの「お豆」は昔から大好きだった。
(食べるのが。)
 季節行事で食べるお菓子類としては
千歳飴や、ひなあられ、桜餅やかしわ餅なんかがあるが、
やっぱ節分の豆が好きだったなあ。
 ところが、昔は
「歳の数だけ豆を食べると風邪をひかない。」
などと大人に言われたものだ。
 しかし、するってーと、ボクの分は6つだけなのー!
 で、とりあえず、6個をとり分けて食べてから、
なんだかんだ理由をつけてもっと食べてたような気がするが・・・、
 今、オレ、52個も食っていいのかー!
 子供の頃のことを思うと夢のようだなあ。
 しかし・・・・、
 夢って、いざ、かなっちゃうと、
ありがたみの無いものだったりするわけだなあ・・・・。
(実際そんなに食わねーし。)
 「幸せなんて何を持ってるかじゃない、何を欲しがるかだぜ」

(はっぴいえんどファーストアルバムより「はっぴいえんど」)
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2012.02.03

小児急性中耳炎の抗生剤選択


 急性中耳炎の薬物療法についてコメント欄にいただきましたので、
せっかくですから、ここでご説明しましょう。
 といっても、急性中耳炎には日本耳鼻咽喉科学会が主導してつくった
「小児急性中耳炎ガイドライン」なるものがありますので、
それを、ご覧いただければいいわけなんですが。
 などと言っちゃあ、ミもフタもないんで・・・・。
 まず、第1選択薬は「アモキシシリン」。
いわゆるペニシリン系の薬で商品名は
「パセトシン」「サワシリン」「ワイドシリン」等。
 みな同じ薬ですが、もともと体重当たりのグラム数が多く、
耐性菌を考えさらに高用量で使う場合が多いので、
2倍力価の製剤のある「ワイドシリン」を使う先生が多いです。
(要するに同じ強さの薬としてはワイドシリンはサワシリンの半分量でOK)
 ただ、ここで問題となるのは耐性菌の存在。
 小児急性中耳炎の3大原因菌といえば
1.肺炎球菌
2.インフルエンザ菌
3.モラクセラ・カタラリス
ですが、このうちモラクセラはほぼ100%アモキシシリン耐性です。
 そこで、第2選択としては
「クラバモックス」「メイアクト」が推奨されています。
 クラバモックスはアモキシシリンの高用量に、耐性菌の出す
βーラクタマーゼという酵素を阻害する物質が含まれています。
 メイアクトはセフェム系といわれる抗生物質のグループに中では、
もっともバランスのとれた抗菌力を持つ薬剤です。
 セフェム系は、抗菌力が強く副作用の少ない使いやすい薬ですが、
近年その大量使用により耐性化が進み、
同じセフェム系でも「ケフラール」や「ラリキシン」などの古い世代では、
今日日の中耳炎にはほぼ対抗できません。
(多くは飲まない方がマシ、です。)
 おいしい味で一世を風靡した「セフゾン」も最近は耐性化が進んでいます。
 ご質問の「トミロン」ですが、セフェム系で現時点でもかなり抗菌力を発揮する薬剤です。
 特に、先の原因菌のうちインフルエンザ菌に関しては、
メイアクトを上回る抗菌力を持っています。
 ただし、グラム陽性菌にやや弱く、
特に黄色ブドウ球菌(トビヒの菌ですね)には
抗菌力を期待できません。
 トミロンは、だから中耳炎には効くと思いますよ。
 ワタシも耐性化の進んだインフルエンザ菌による
急性中耳炎の時にはトミロンを高用量で出します。
 一方、マクロライド系の抗生剤は、耐性化が進んでおり、
特に中耳炎の最も多い原因菌である肺炎球菌に対しては、
7割以上が耐性化しており、
中耳炎の治療薬としては不適切です。
 もちろん急性中耳炎のガイドラインにはどこにも出てきません。
 それでも、「クラリス」や「エリスロマイシン」が好きなセンセイ多いんだよなあ。
(最近はマイコプラズマにも半分以上が効かなくなってるのに。)
 さて、それでもだめならの最終選択の薬剤として
「オラペネム」「オゼックス」があります。
 これらは、難治化のすすむ小児急性中耳炎の切り札として、
耳鼻科医が製薬会社に頼んで開発してもらったという、
異例の生い立ちを持っています。
 確かにキレ味はいいのですが、これが効かなくなっちゃうと、
次の手がないので、なるべく使わずに済ませたい薬剤で、
製薬会社もそんなプロモーションをしています。
 もちろん、この種の薬が使われるような状況では、
当然「鼓膜切開」のような外科的処置が講じられるわけです。
 くれぐれも安易に、漠然と使わないように、という薬剤です。
 今日も午前中だけで鼓膜切開が3件。
 まだまだ中耳炎の季節は続くのだ。
 カテゴリの「中耳炎」をクリックしていただくと
他にも中耳炎の話がまだありますのでどうぞ。
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7件のコメント
2012.02.02

今は香港

 年明けからじわじわ増えてきたインフルエンザ。
 今のところA型がほとんどです。
 B型は20~30人に一人くらいの割合かと。
 で、このA型、国立感染症研究所の解析によると、
ほとんどすべてがH3N2の「A香港型」です。
 つまり、昨年、一昨年のいわゆる「新型」と言われた
H1N1pdm2009ではナイ。
 今後、このH1N1の流行があるのか、
または今シーズンは現れないのか、
はたまたH1N1は「ソ連型」のように潜伏あるいは消滅してしまい、来シーズン以降ももう出ないなのか、
等々、気になるところではあります。
 おさらいですが、抗インフルエンザ薬は現状では
内服のタミフル(カプセル、ドライシロップ)、
吸入のリレンザ(1日2回5日間)、イナビル(1回のみ吸入)、
があります。
 この他に、点滴注射剤のラビアクタがありますが、
入院以外で使うことはまずないでしょう。
 いずれも発症後48時間以内、早いほど良く効きます。
 ところで、最近はインフルエンザ診断キットの品質が上がったのか、
ワタシの調べ方がうまくなったのか、
かなり診断精度が上がった印象です。
 熱が出てあまり時間がたっていなくても、これはアヤシイ、というヒトはまず必ず陽性に出ます。
 治療開始が早くなり治りもいいわけです。
 今のところ、検査は陰性だがタミフル出します、という事例はありません。
 やはり、まず鼻汁を良く吸引清掃してから、
上咽頭まで綿棒の長さいっぱいに突っ込んで
ぐりぐりする、ってのが大事でしょうね。
 また、今流行ってるのが下気道(気管、気管支)でも増える「新型」でなく、
上咽頭に多くウイルスを出す「旧型」の「香港型」であるのも診断率の向上に関係してるかも。
(むしろ、こっちか。)
 今日も、熱は36.7℃だが、全身倦怠感が強い患者さんが来院されたが、
検査するとうっすらだが、確かにA型陽性であった。
 ところで、インフルエンザ、流行っちゃいるけど、
爆発的、というほどではない。
 これは、学級閉鎖が功を奏しているとワタシは見ています。
 以前は、インフルエンザでクラスの半数近くが休んでも、
なかなか学級閉鎖の措置が取られなかった。
 給食の関係なんかもあるんだろうが、
1時間遅く登校とか、
感染制御にほとんど意味のないことしかしてなかった。
 ところが2009年の「新型」インフルエンザの時に、
「新型」ということでどんどん学級閉鎖が行われた。
 大体、学校とか、お役所とかの偉い人はアタマかたいので、
何より「前例」が大事なわけだ。
 で、この新型インフルエンザ騒ぎが良い「前例」になり、
最近は学級閉鎖がスムーズに行われるようになった、
とワタシは感じているんですが、どうでしょう?
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4件のコメント
2012.02.01

パーティーイベントの打ち合わせ練習

 今度、足利日赤軽音部の送別パーティーなるものがあり、
セッション大会なんぞをやるのだが、
先日はその打ち合わせリハであった。
 昨年、日赤のライブにゲストとして呼ばれた縁で、
このイベントにも参加させていただくこととなった。
 コグレのスタジオ集合、その場で譜面なんぞが配られる。
 ええーと、C⇒G⇒Amですかー。
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 とりあえず、やってみよー。
ベースは初めて見る「シラフの」K脇センセイだ。
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 うーん、ここは、コード違くね?
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 歌詞カード、字がちっちゃいですな。
(50すぎると、良く見えん・・・。)
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 デュエットも楽し。
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 遅れて、H野先生登場。
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 アスカちゃんも来てこれでKADOWAKI☆BAND揃いました。
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 じゃあ、オレはこっちで見てるねー。
(飲みながら)
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 よし、いいじゃん、いいじゃん。
(エラそーに。)
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 さあ、本番のパーティーが楽しみ!
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 残念ながらこのパーティーは関係者だけの
クローズドイベントなので一般の方はご覧いただけません。
 CRPファンの方は3月までお待ちください。
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