ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.05.12

国民の選択

「うちさー、オグラさんかかってるよ。」
「へー、なんで。」
「だってさー、バンドやってて、カッコイイじゃん。」
「だって、耳鼻科の事、何にも知らないよ。」
「カンケーないよー。」
 なんて、ことは多分ないでしょう。
 当院を選んで受診していただく患者さんは、選択理由として
家が近いから、とか、浦和レッズを応援してるから、とか、(女の先生が)やさしいから、
などという直接、医療レベルと関係ない要素が全くないとはいいませんが、
 まあ、大筋としては
「この病院なら良くなりそうだ。」
などと思って受診してくださってる、と思ってます。
(耳鼻科の事、多分、私よく知ってます。)
 そもそも、医者の場合は「医師国家試験」というものに合格して
「医師免許」を取得しないと「医療行為」ができませんから、
まるっきり「素人の医者」というものは、存在しないわけだ。
(ごくたまに「素人同然の医者」がいたりはするが。)
 しかし、政治の世界ではそうじゃないんだなー、と
参院選出馬予定の候補者の顔ぶれを見ると思います。
 まあ、「参議院」てのは「衆議院」と違って、
「有識者による良識の府」である。
「政治屋」ではない「一般庶民」の考えを示す、
という意味では「素人」で、いいのかもしれない。
 でも、やはり国会は国権の最高機関である以上、
もっと「プロ」の人にやってもらいたいなあ。
 別に柔道選手や野球選手や歌手、タレントが
「ダメな人」ってわけではないけど。
 少なくとも外交問題とか経済問題とか教育問題とか、
そういう問題にある程度の知識とか造詣のある人に
国家の行く末を決める、国会の一票を担ってもらいたい。
 まじめに政治を勉強して、国会議員を目指してる政治家は、
タレント候補にきっとメーワクしてるのでは。
「あなたにわが党から立候補してもらいたい。」
「えー、私、政治の事、なーんにもわかんないですけど。」
「大丈夫。国会の投票の時にどう書けばいいかは、ぜーんぶ教えるから。」
 スポーツ選手に罪はないが、多数派工作のためにそういった人々を担ぎ出す政党には、
自己の党利党略しか考えない「あさましさ」を感じてしまう。
 なんたって、今の日本、そんなのんきな時代じゃないですから。
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