ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.04.05

「突発的」に気がつきました。

 医学用語ではよく略号や略称が用いられます。
 一定の範囲内なら通じるのですが、知らないと全然分かんないばかりか、
同じ言葉が違った意味に用いられることもあります。
 「DM」は一般に「Diabetes Mellitus」で「糖尿病」の意味でつかわれますが、
場合によっては「Dermatomyositis」で「皮膚筋炎」という全く別の病気の略称で用いられます。
一般には「ダイレクト・メール」ですけど。
 以前、勤務医だったころ外科病棟に往診に行くと、
手術予定の欄に「Chole」がいっぱい並んでます。
 「Chole」は耳鼻科では「cholesteatoma」で「真珠腫性中耳炎」のことですが、
外科では「胆石」のことだそうな。
 この間話題にした「突発性発疹」は耳鼻科の病気ではありませんが、
お母さん方はみんな「トッパツ」というので、
小児科の先生方が、そう言ってるんですかね。
 耳鼻科だと「突発性難聴」って病気がポピュラーなので、
なんとなく「突発」っていう言い下しに抵抗があるんで、
「突発性発疹」と、ついフルネームで呼んでます。
 もっとも「突発性難聴」は耳鼻科医は「突難(とつなん)」と言います。
 あっ、そうか。
 「発性聴」 が 「突難」 なので、
発性疹」 は 「突発」 でいいのか。
 「突発」の「発」は「発疹(ほっしん)」の「発」だったのかー。
 でも、じゃあ、読み方は「とっほっ」あるいは「とっぽ」じゃね?
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3件のコメント
2010.04.04

結婚式、ロックな余興

 昨日4月3日の夜は、わが「CRP」のメンバー野口先生の奥さんの弟さんの結婚式。
 そこで、新郎の兄である野口先生の希望でなんと「CRP」が披露宴で演奏することに。
 ホンマにええんですか、といいながら式場の「冠稲荷グリーンパレス」に集まったメンバー。
 ここはいつも「CRP」の忘年会で使用する会場だ。
 しかし披露宴会場の裏の通路で待機してると、いつもと違う妙な「アゥエイ感」に緊張する。
リハも何にもなしで、いきなり音出しだし。
P4030057_convert_20100404094932.jpg
 そして(ワケあって)ひときわ緊張してる野口先生の足元にご注目。
P4030055_convert_20100404093957.jpg
 これは、裸足ではなく、特殊な、まあ「地下足袋」みたいなもの。
礼服の皮靴ではペダルが踏みにくいのだ。
しかも、礼服の裾が巻き込まれないようにキックペダルを踏む右足だけ御覧のように巻いてある。
 実は昨年のアヤちゃんの結婚式での演奏経験から工夫したそうな。
 うーん、場数は、踏むもんだ。
 そして、新郎新婦のケーキ・カット、それぞれの友人代表のスピーチを
廊下で聞いた後、司会者に促されウラから「CRP」登場。
 さて、野口先生が緊張していたワケは、ココ。
よく見てください。
歌ってるのは私ではなくドラムセットに座ってる野口先生なのだ。
背筋が伸びて、やけに姿勢イイですね。
P4030059_convert_20100404094245.jpg
 1曲目の「Viva La Gloria」最初のピアノ+ボーカルのみの部分は
野口先生がリード・ヴォーカル、しかもピアノ演奏は写ってないけど野口先生のお嬢さん!
 なかなかニクイ演出じゃありませんか。
 で、ドラムのカウントが入って、こっからはドカーンと爆音で。
P4030073_convert_20100404094350.jpg
 で、これまた写ってないけど、子供コーラス隊の「CRPドライ・シロップ」も参加。
 もう1曲グランド・ファンクの「ザ・ロコモーション」も披露して、
新郎新婦を祝福させていただいたのだった。
 おりしも、新郎新婦の門出を祝うかの如く「冠稲荷」の桜も満開。
P4030074_convert_20100404094443.jpg
 我々の演奏も多少なりとも、お二人へのはなむけになったなら幸いです。
 おめでとうございました。
 それにしても野口先生、次はドラム叩きながら歌ってみます?
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4件のコメント
2010.04.04

久しぶりの「ベルマーレ」戦

 土曜のナイト・マッチだがバンド関係の用事(後日報告します)で現地参戦できず。
 家に戻って追っかけ録画再生で観戦しました。
 メディアは「BS」でも「スカパー」でもなくやはり「テレ玉」を選択。
 ったくナビスコ中継ないのに今回は何で3局もダブるんじゃ。


 2010年J1第5節
  浦和レッズ    2-1    湘南ベルマーレ   (埼玉スタジアム2002)
     (前半   1-0)
     (後半   1-1)


 実況はおなじみ上野晃氏、解説は柱谷哲二氏。
 柱谷さんの口を横に広げたまましゃべるしゃべり方は独特だが、
解説は結構好きだ。
 さて、その柱谷さんがいみじくもうっかり「平塚」と言ってしまったように、
レッズと「湘南」は、J1で初顔合わせ。
 思えば2000年、同時にJ2落ちして以来の対戦で、
J1の時まではまだ「ベルマーレ平塚」だったわけで。
 レッズがJ1にすぐ復帰したのに対し
ベルマーレはずっとJ2だったので対戦は久々。
 いや、待てよ、どっかで天皇杯で当たったような・・・。
 そしてそん時負けちゃったような・・・。
 ・・・まあ、よい。
 というわけで、前節に続いて「昇格組」との対戦。
 予想通りレッズのボール支配率は高い。
 しかしドン引きする湘南にゴールを割れない。
 ただ、今日は、ドン引きの相手に対し早くゴール前に運ぼうという姿勢は感じられた。
 達也のPKもそれで獲得したものだ。
 さあ、ポンテがPKをきっちり決め、前半を1-0で折り返し、
後半やはりFKだが、ラッキーも手伝ってこれが決まり2-0。
 課題だった「2点目」が取れた。
 もう湘南は気力も体力も尽きていた。
 ほとんどハーフコートのゲームになってレッズの怒涛の攻め。
 ・・・・でも、入んないんだなこれが。
 どの辺の時間帯からピッチ上の選手たちは
「今日は2-0でいいや。」と考え始めたのだろう。
 でも、埼スタのサポやテレビを見ているレッズファンはそんなこと思ってなかったぞ。
 柱谷さんも、解説で「もっと打て、もっと行け。」と繰り返してました。
 そして「レッズのお約束」のような形の終了間際の失点。
 スタジアムではストレスのたまる「勝ち試合」だったのでは。
 全然J1のレベルに達していない湘南にホームでこの程度では
この先がそれこそ心配だ。
 ポンテの調子がいいのはうれしいが、
「元気」が元気ないですねー。
昨年のようなはじけたところが無く、なんか迷いがあるような。
 順位は上がったが、ここのところの対戦相手を見れば、
もっと楽に勝ち点3を積んでおかないといけない。
 この後4月後半から5月、川崎、清水、名古屋、横浜と相当きついぞ。
マジで。
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2010.04.03

「メス系」

 メス系という言葉をご存知でしょうか。
 オス、メスのメスではなく手術で使うメス。
 いわゆる「外科系」の診療科を「メス系」の科といいます。
 医者の間ではメスザイテなんて言ったりした。
 「ザイテ」はドイツ語で”seite”、英語で言うと”side”ですな。
 ただし「メス」は実はオランダ語でドイツ語では「Messer」だから
「Messerseite」なんだが、これは和製ドイツ語らしい。
 ちなみに「メス」は別に手術用に限らず「小刀」を指し、
英語では「Knife/ナイフ」です。
 まあともかく、「メス系」とは「外科系」、「手術をする診療科」の意味ですね。
「外科」「整形外科」「産婦人科」「泌尿器科」「脳外科」「形成外科」「眼科」「皮膚科」
そしてわれらが「耳鼻咽喉科」も「メス系」です。
 一方「内科」「小児科」「放射線科」「精神科」などは「内科系」ですが、
特にメス系に対応するような呼称はないと思います。
「聴診器科」とかね。
 まあ、切らないで治せるんならその方がエライ、という意見もありますが、
いざとなれば「手術」という手段のある外科系が私は性にあってます。
 卒業時進む科を選ぶ時、
ともかく「手術をする科」をやりたい、と思ったものです。
 群馬大の当時の「第1外科」と「耳鼻咽喉科」のどちらにするか、
最後の最後まで迷い「耳鼻咽喉科」に入局しました。
 勤務医時代はそれこそ朝から晩まで手術してましたが、
開業後もできる範囲の手術は必要に応じてなるべくするようにしています。
 まあ、日常一番身近な手術は鼓膜切開。
 うーん、どうしようか、鼓膜、切っちゃおうか。
 毎日、悩むわけです。
 患者さんにとっていちばんいい治療法が「内科的治療」か「外科的治療」か、
自分の経験と技量で決められるとこが「外科系の魅力」ですね。
 鼓膜切開もろくにしない
「草食系男子」ならぬ「内科系耳鼻科医」では耳鼻科医の意味がないですからね。
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2010.04.02

似て非なるもの

 眼科と耳鼻科って、よく並べられるけど。
 外科系でマイナーで細かいし、首から上の感覚器を扱うってことで。
 まあ、眼(め)医者、歯医者、耳(みみ)医者なんて。
 んで、今日は「点耳薬」のお話。
 眼科では「点眼薬」を多用します。
 ひょっとして、内服薬より多いのでは。
 それで、世の中には「点耳薬」なんてのがあってすごく似た存在に思われてる。
 「中耳炎だから点耳薬」みたいな。
 間違いです。
 急性中耳炎では通常、点耳薬は治療に用いません。
 なぜか。
 それは鼓膜が基本的に防水だからです。
 目の結膜は「粘膜」ですから、薬の吸収はいいです。
 だから眼薬はよく効くわけです。
(白内障の点眼はちょっとどうかと思ってますが・・・。)
 ところが鼓膜は「皮膚」なので、外から薬たらしても中にはいかないのだ。
 「中耳炎」は鼓膜の向こう側で細菌が繁殖していますから、
外からつけても意味がない。
 点耳薬は「外耳炎」「(鼓膜穿孔のある)慢性中耳炎」「チューブ留置や鼓膜切開後の中耳炎」には有効ですが、
「痛がってる中耳炎」には無効です。
 痛いってことは鼓膜が腫れてるわけで、ということは穴開いてないわけだ。
 チューブ留置耳や、鼓膜切開後も耳だれが多ければ、その上からつけても意味ありませんから、
実際には急性中耳炎における点耳薬の出番ってほとんどないわけです。
 さらに、点耳をつけてると鼓膜が自壊した時に、
耳だれなのか点耳薬なのかわからないので、診断の妨げになります。
 漫然とつけると外耳道に「耐性菌」や「カビ」がはえてしまい、
またこれが治療に難渋します。
 そんなわけで、8カ月の子供が耳だれ出たといって、
耳も見ないで(もっとも耳垢充満で見ても見えなかったと思うが)
タリビッド点耳出す先生、やめてほしいなー。
 確かに1歳未満の子で耳だれっていうと外耳炎が多くて、
そーゆーのは点耳ですぐ良くなるんですけどね。
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2010.04.01

お客さん、今日は若い子そろえてますんで・・・

 さて、ミッド・ウィークはナビスコ・カップ。
 毎年、レギュレーションが変わり、年々権威が落ちてる(?)ような気がするなあ。
 特に近年ACL出場チームが増えてそれらが予選免除となると、
予選リーグは代表とACLに上澄みを取られた「残り物リーグ」みたいな感じになってるのでは。
 おまけに放映権を握ってるフジテレビがまじめに放送する気が無い。
 開幕節というのに放送は2試合のみ。
 フジは地上波1つBS1つでCSは3つで、計5チャンネルあるんだから、
録画でもいいから全試合放送してほしい。
(いや、レッズ戦だけでいいから)
 なんか去年も同じこと書いた気がする。
 ともかく、浦和レッズ全公式戦録画保存の私としては甚だ困る。
 まあ、今日は直接観に行くのでインターネットで結果をチェックしつつというイライラはないけど。


2010年Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ予選B組第1節
   浦和レッズ  1-1   ジュビロ磐田   (埼玉スタジアム2002)
     (前半  0-1)
     (後半  1-0)


 ナビスコカップは新人活躍の場、そしてフィンケ監督は若い選手が大好き、
 しかし、最終ラインの4バック+ゴールキーパーの5人のうち、
4人が変わる、ってのはややギャンブルでは?
 攻撃と違って守備は連携が命。
 案の定、左右に振られ、マークがずれ、
最終ラインが跳ね返すボールはことごとく相手のものになる。
 ボランチの阿部と細貝がそれこそ必死で火消しに走るが、
火の手はますます上がるばかりだった。
 後半の堤⇒ポンテの交代でリズムが生まれ、
攻撃の展開ができるようになった。
 啓太も中盤に落ち着きを与えた。
 でも、これは監督の采配が当たったわけではなく、
監督のスタメンが間違っていただけでは?
 それにしても、ポンテ、いい選手だ。
 特に今年のポンテは自分が何かこのチームに残したい、という思いを感じるような、
素晴らしいプレーをしている。
 ロスタイムのロビーのゴールで、
チームも、平日の寒い晩につめかけた2万人強のサポもホント救われました。
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