ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.03.26

8年ぶりの鼓膜

 長いこと同じ場所で開業医やってると、
久しぶりに来院する患者さんがいる。
 今日来た女性は、24歳の方。
 カルテを見ると8年ぶりの受診で、その時は当院で手術をしていた。
 滲出性中耳炎で小学生の時、総合病院で鼓膜にチューブを入れる手術をして、
その後、チューブが脱落したのだが、
大きな鼓膜穿孔が残ってしまった。
 8年前のその時、当院には花粉症でかかったのだが、
その話を聞いて、じゃあ、鼓膜塞いでみようか、と手術を持ちかけたのでした。
 外来手術で鼓膜は無事塞がり、その後ずっと来院してませんでした。
 まあ、手術がうまくいけばその後は耳鼻科に通う必要はないので、
そういう方の経過ってその後あまり見る機会がありません。
(逆にうまくいかなかった人は時々受診するわけだが・・・)
 もちろん、そんな手術した方はいっぱいいるので、
その子も全然記憶になかったのですが、
ついでに8年ぶりに鼓膜を見てみました。
 癒着も石灰化もなく穿孔の痕跡すらないきれいな鼓膜になってたので、
ホッとするとともに嬉しかったですね。
 その後は耳だれもなく聞こえもよいとのこと。
 うーん、医者やっててよかったと思う瞬間ですね。
 ついでにジャージ姿だった高1の女の子はすっかりきれいなお姉さんになってました。
 
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2010.03.26

孤独の外来


 なんだって、卒業式や入学式なんかは花粉症のシーズンにあるんじゃー。
 今日も子供の入学説明会かなんかで、
また午前中は副院長が不在。
 普段、2人で診てるのを、1人で診るので当然時間が倍かかる。
 ○○日は副院長不在です、って早くから張り紙してるのに、
今日も午前中2時までかかった。
 患者さんの数は、この時期としてはむしろ普段よりやや少ないくらいだったんですけどね。
 まあ、当院はインターネット受付なので、
家で受付しようとした時、あまり待ち人数が多いと受付しないので、
もし、それが無かったらと思うと恐ろしい。
 来院前のキャンセルも結構出てたし。
 でも、ほとんどのクリニックはお医者さん一人だから、
こんなことで無きごと言ってると
「ナニ甘いこと言っとんじゃい、ワレ!」
などとどやされそうだが。
 あと待ち人数20人っていっても、
2人で診るときは、あと10人診りゃいいのか、と思うわけで、
心のゆとりが全然違います。
 ここだけの話、ああ、このヒトちょっと苦手、っていう方は向こうで診てもらうってこともできますし。
 そんなわけで、こんな日があると奥さんのありがたさを実感するわけです。
 で、また、入学式のとき(えーと確か4月7日かな)には私一人なので、
ご迷惑おかけしますが、なるべく他の日に来院してくださいね。
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