ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.01.07

坂の上のポニョ

 昨年末、NHKで放映していたドラマ「坂の上の雲」、面白かったですね。
 もともとこの原作は10年以上前に私、読んで大変感動したもので、
今回のドラマ化は、アナウンスがあってからずっと期待していました。
 ご存じない方のためにご説明すると、
松山出身で陸軍で活躍した「秋山好古」とその弟で海軍の「秋山真之」、
そして同じ松山出身の明治を代表する俳人、「正岡子規」を通して
日清日露の戦争を体験する明治の日本の国家としての成長を描いた話です。
 原作は司馬遼太郎氏で文庫版全8巻の大作です。
 私の好きな本ベスト10に入りますかね。
 しかし、司馬遼太郎氏は大作家なのだが、文章が上手くない。
この話、もともと新聞連載だったこともあって
通して読むとけっこう読みにくい文章です。
 しかし、徹底した取材と構成力で大作に仕上げています。
 この辺、ロックでいうと「ピンク・フロイド」的です。
 ピンク・フロイドは楽器演奏のテクニックもたいしたことないし、
メロディ・メーカーとしてもいまいちですが、
その構成力のすばらしさで、プログレッシブ・ロックの最高峰といわれています。
 その観点で行くと、今度のNHKドラマ「蒼穹の昴」の原作浅田次郎氏は
構成力もさることながら、文章めちゃめちゃ上手いので
プログレでいうとテクニック抜群の「イエス」みたいな感じだろうか。
(蒼穹の昴はつい昨年読んだ本で、これも面白かったのでドラマに期待してます。)
 話がマニアックな方向にそれてしまった。
 ともかく、「坂の上の雲」が読んでいて気持ちいいのは、
明治時代の日本の舵取りをしてる人たちが、
本気でこの国を何とか世界に肩を並べる国にしたい、
もっというと、何とか欧米列強の植民地にされたくない、
という、高邁な理想と真剣な危機感を持って生きていくところです。
 一方現在に立ち返って、今年の年頭の各党の代表の話を聞いてると、
何とか、相手の党の、弱みや不正を暴露してつぶしてやろう、
という話しか出てこないので、大変情けなく思います。
 日本は今、けっこうヤバイ事になってると思うのですが、
今の政治家はみんな、
自分の党の利益や、自分が次回当選することしか考えてないように見えます。
 もっと協力して高い目標に向かってできないもんかね。
 さてドラマ「坂の上の雲」を一家で毎回見てて、
第5回が終わったところで、
「次回、第2部は平成22年12月からです。」
とのテロップが出て
家族そろって「えーーー!」とショック。
(誰もチェックしてなかった。)
 続きは1年も先なのか。
 うーん、まあスター・ウォーズは3年ごとだったけど・・・。
(ちなみに今回、タイトルに落ちはありません。ただのダジャレです。)
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