ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.12.30

新型インフルエンザがもたらしたイイこと?

 本日30日で、今年の正規の診療が終了しました。
 最後まで、インフルエンザの予防接種があり、
しかも、季節性と新型と入り乱れて接種しながら、
かつ、同時にインフルエンザの診断もしてるというのはある意味異常事態。
 まあ、こんな年は、あとにも先にも今年だけだろう。
 予防接種のシリンジは「季節性」と「新型」の打ち間違いがないように
当院では注射器の色分けがされてます。
 こんな感じ。
PC290001_ks.jpg
 白のピストンが従来からある「季節性」、緑のやつがいわゆる「新型」のワクチンだ。
 中には同じ日に両方打ってく方もいるので、
これ、わかりやすくて良いでしょう。
 そういや、むかしむかし、オレが子供の頃の予防接種で、
当時は注射器は今のように使い捨てではなく、ガラス製だったわけだが、
紫色のピストンで、なんかすごく痛そうで怖い感じがした記憶がある。
 普通のガラスの注射器は透明か、薄いグリーンだったと思うけど、
あれ、なんで紫だったんだろ。
 あと、体育館で2列に並んでると、先に注射した奴で
「こっちの先生のほうが痛くないそ」
などという奴が必ずいて、
じゃあ、って事で、みんなそっちの先生のとこばっか並んでると、
先生に
「ほれ、そこから後ろは、こっちの列にまわりなさい。」
なんて、移動させられて、がっかりー、みたいなこともあったわな。
 まあ、今シーズン、そんな、子供の嫌いな注射を
最大4回も打たなければならなくなっちゃったのは
厚労省の上のほうの人がトロかったからだからね。
 ところで、ここに来てふと気づいたことなんだけど、
この12月、感染症が例年より少なかった気がします。
 普通の風邪はもちろん、ロタウイルスとか溶連菌とか
いつもはこの時期流行する感染症が、それほどでもない。
それに伴う中耳炎などの2次感染症も、当然少ない。
 ってのは、ひょっとして、新型インフルエンザ騒ぎで
手洗いやマスクが本気で習慣化されたことが一つの要因?
 一方、学校、保育園や会社側も、発熱者を休ませたり、学級閉鎖を積極的にすすめ、
また家庭や両親においてもも具合が悪ければ欠席させるという考えが
例年より強化されたことも関係あるのではないか、と思ってます。
 もしそれがオレの気のせいで無ければ、
新型インフルエンザも、ちょっとは良い事あったのか??
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