ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.10.03

危険な遊び

 現地行きたかったが、夜バンドのライブがあるので断念。
今日はテレ玉は録画なのでスカパー生中継で観戦。
あれ、ハイビジョンじゃないぞ。


 2009年J1第29節  
  浦和レッズ  3-1   ジェフ千葉   (埼玉スタジアム2002)
    (前半   1-1)
    (後半   2-0)


 いきなり早い時間帯の失点。
全然課題やってないね君たち。
 しかも、予想通り深井かよ。
 降格圏内のジェフ。
さすがにパスもトラップもドリブルも技術が低い。
 しかし、こういう時に自らのスキルを相手のレベルまで落として戦うのがレッズのサッカー。
強い相手とやるときは高い技術で、弱い相手のときは下手にプレーするってのは
昔からだ。礼儀正しい??
 今日のレッズも律儀に相手のレベルで試合をしてる。
 足元への遅いパス、浮いてしまうトラップ、そしてパスミス。
ああー、何やってんだ。
川崎戦や、負けはしたけど万博のガンバ戦あたりとは同じプレーヤーと思えない。
 しかし今回、同点に追いついたのはなんと待望の阿部ちゃんのFK。
あの、アベちゃんが自分から蹴るっていうのは、やはり古巣相手に期するものがあってのことか。
 それにしてもキレイなゴールイン。
何となく、博多の森での広瀬のゴールを思い出してしまった。
(ちょっと古すぎ?)
 そして、後半、時間経過とともにレッズは良くなっていく。
ゴールへの貪欲さが見えてきた。
まあ、なかなか決まんなかったし、ジェフの拙攻に大いに助けられた面はあるが。
 ミシェウ、深井と嫌な選手が交代してくれたのも良かった。
 達也の復帰、峻希のゴール、高原のプレイ、エジの復調と少しづついい材料も出てきた。
 でも、ジェフ相手にもうちょっと余裕で勝てるようになりたいもんだ。
今日も最後はウチのセンターバックはへろへろだったし。
 ジェフはまた降格争いのスリリングなシリーズに入るわけだね。
けっこう、ジェフサポは毎年これがやみつきだったりして。
たしかに優勝争いより何倍もスリルあるかも。
ちょっと「危険すぎる」遊びですが。

4件のコメント
2009.10.02

ダム問題について

 群馬県の八ッ場ダムの問題が連日話題になってますね。
 以前、群馬県に住んでおり、当然あの辺も何回も行ったことがあります。
 ただし、この問題について詳しく知ってるわけではないので、
誤解や知識不足があるとは思いますが、
基本的に、私としては中止の方針に賛成ですね。
 ポイントは公共事業は決して中止されないという慣例を打ち破ることです。
 一般の会社なら、この事業にお金をかけるとかえって利益が損なわれる、
ということがわかれば、躊躇なく中止されるでしょう。
 日本人は特に、自腹を切るのはいやだが、
公の金は使うだけ使わなきゃ損、という考えが強いようです。
 会社の金なら高いボトル入れちゃえー、みたいな。
 ことに公共事業は、次年度の予算獲得のためとしか思えないような
明らかにいらない道路工事が年度末になると多いですね。
 また、これは推測ですが、公共事業の工事費ってワリがいいんじゃないかと。
 もちろん公正な入札によって決められてる(はず)だが、
交渉で、そこんとこ、もっと何とか安くしてよとか、お役所は粘らないでしょう。
 多分、利益の幅は一般工事よりいいのでは。
 だって、例えば、ウチも足利市から委託されて高齢者のインフルエンザ予防接種をしてます。
高齢者の窓口負担は1000円だけど、差額分は市からウチに支払われます。
その差額分を加えたインフルエンザの接種料金って、
ウチが一般の方に打ってるインフルエンザの料金より、かなり高いのです。
当院は、一般や特に子供の接種が多いので、高齢者の接種はごくわずかなんだけど、
老人が多い病院はけっこう”おいしい”でしょうね。
 そんなことから推察される、公共事業の”うまみ”があるという気がするんだなー。
 高速道路のガードレールの単価がびっくりするほど高い、何て話も聞いたことあるし。
 また、そんな業者から「よろしくお願いしますよ。」なんていわれてる、
自民党系の人が中心になって反対運動してたりして。
(群馬県、自民党強いし。)
 まあ、住民の方にはしっかりした補償が必要でしょうが、
何億円もう使ったんだから、やり遂げねば、ってのはありえないですね。
ダムなしでのしっかりした地域活性のプランが提示されればいいでしょうね。
 もう一つ、ダムは川をダメにします。
 最近は行かないけど、私、カナディアンカヌーが趣味で日本中あちこちの川に行きました。
 北は釧路川から南は四万十川まで。
 ダムのない川はほんとにいいです。
 ダムができると、川の水はダム湖の下の方から川に流れ出します。
深層の水は水温が低いため、その川は生物の棲みにくい川になってしまうのです。
 四万十川に行ったとき、その生物の豊かさに驚きました。
魚や貝、エビや昆虫など、それはすばらしいものでした。
 もちろん、治水や水源の確保のためどうしても必要なダムはあるでしょうが、
できるだけダムは無いほうがいい、という気がします。
 まあ、今回の話は、私の専門分野ではありませんので、
いや、それは違う、っておっしゃる方もありましょうが、
あくまで一市民の考え、ってことで。
 

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2009.10.01

酸素カプセルの効果

 
 先日の専門医試験について関係者(?)の方からコメントを頂いて、
そんなに受験者の実数は多くなかったそうで、どうも失礼しました。
 まあ、合格には変わりないわけだし、
日々の禁煙指導にも力を入れる今日この頃なんですが、
今日来た患者さんの話。
 若い女性なんですが、勤め先の美容院(?)で、酸素タンクに入ると鼻が痛い、とのこと。
 酸素タンクって、高圧酸素療法のことですか、
そんなのが美容院にあるんかい?
 と、訊ねたら、今ではあちこちにある、って話。
うちの職員も知ってた。
 何のために入るの、って訊くと
「美肌効果」「気持ちがすっきりする」
へー。
 スタッフなので1時間1000円で入れるんですよ。
 えー、そんなに金取るの。
ときいたら、1000円は破格に安いらしい。
5000円以上とるとこはざらだとか。
 うーむ。
 高圧酸素タンクはそもそも医療機器で、ホンモノは高価なため
大学病院レベルでしかない。
 一酸化炭素中毒やバージャー病、ガス壊疽、潜水病などで使用されるが、
耳鼻科領域では突発性難聴への効果があるため我々には馴染み深いものだ。
 要するに「ヘンリーの法則」ってのがあって(高校で習いましたね)
気体の圧量を高めると溶解度が増す、という。
 だから血液中に余計酸素を溶け込ますことができるわけだ。
 理論的には循環が改善し、体が元気になる可能性もあるけど、
さて、実際の効果はどうなんだろ。
 美肌効果は、疑問だし、ダイエットに関してはもう全く関係ないでしょう。
疲労回復も気分的なものが多いでしょうね。
まあ、以前書いた「点滴パーラー」ほどはあくどくないが、何となくコンセプトが似てる感じ。
 少なくとも1時間で何千円も払う価値はないでしょうね。
1000円だって高い。
800円で日帰り温泉入ったほうがずっといい。
 実際、私も大学病院勤務の頃、頚部膿瘍の患者さんをストレッチャーに乗せて、
何回か入ったことがある。
特に疲労回復した覚えはないが・・・。
 アレルギー性鼻炎、花粉症や、中耳炎の既往がある人などは、
中耳炎の発症や、鼓膜に穴が開いちゃったりすることもあるので要注意ですよ。
 ちなみに今日の方の場合アレルギー性鼻炎があるので
中鼻道の閉塞からの、いわゆるリバースブロックが原因と思われます。
 ただ、少なくともこの方の場合、
1日20本弱吸ってるタバコをやめることのほうが
酸素タンクに毎日入るよりも、美肌や疲労回復には数千倍の効果があるのは
まず、間違いないでしょう。
逆にお金もうくしね。
 みんな、よく考えてね。
 

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