ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.10.29

リフが命


 最近、ロック一辺倒ではなく、クラシックを聴くこともある、
というのは、私のブログの読者の人はもう知ってますね。
 で、聴いていて、おっと思ったことがある。
 「この曲は『リフ』から作ってるな。」
 さて、リフとはなんでしょう?
 「リフ」というのはおそらく「リフレイン」から派生した言葉なんだけど、
繰り返し演奏される短い、カッコいいフレーズのこと。
 ロックの曲作りに際していわゆる「メロディー」から作る方法と「リフ」から作る方法がある。
 メロディーには「歌メロ」と「サビ」があり、
ビートルズなんかは「歌メロA、B、サビ」の3パターンで、
ストーンズは「歌メロA、サビ」の2パターンでできてる曲が多い。
 別にロックでなくとも、ポップスでも演歌でもこの型式は成り立つ。
 クラシックもピアノ曲なんかではこの手が多く、
ベートーベンの「悲愴」はビリー・ジョエルが歌詞つけて歌ってるし、
ホルストの組曲「惑星」の「木星」も日本人の女性歌手が歌詞つけて歌ってましたね。
 一方、リフから作るのはロック独特だ。
 ビートルズにも「デイ・トリッパー」とか「バースデイ」などがあるが、
代表的なのはレッド・ツェッペリン。
アルバム「レッド・ツェッペリンⅡ」は、カッコいいリフの宝庫だ。
 モーツアルトのジュピターの第4楽章を聴いていると、
4つの音の繰り返しが基本になってることがわかる。
 これは明らかにリフによる曲づくりだ。
 もちろん、ロックよりずっと先にやったわけですね。
リフって言葉はなかったわけですけど。
 リフというのはシンプルでカッコいいのがキモ。
 その意味でいくと、クラシック界で最も優れた「リフ」は
ベートーベンの交響曲第5番「運命」
いわずと知れた「ジャジャジャジャーン」でしょう。
 この第1楽章は完全に「リフ」による曲づくりで、
「ジャジャジャジャーン」が、手を変え品を変え繰り返されます。
 じゃあ、ロックで優れたリフといえば?
 パッと思い浮かんだだけでも
先のツェッペリンのホール・ロッタ・ラブ、ハート・ブレイカーをはじめ、
パープルのブラックナイト、バーン、
クラプトンのレイラ、クリームのサンシャイン・ラブ、ジミヘンのパープル・ヘイズ、
キンクスのユー・リアリー・ガット・ミー、フリーのオール・ライト・ナウ
T-レックスの20th,センチュリー・ボーイ、クリムゾンの21世紀の精神異常者、
グリーン・デイのアメリカン・イディオット、等々
あげればキリがありませんね。
 しかし、シンプルで、カッコいいってことでは、
ストーンズの最初の№1ヒット、
「サティスファクション」を越えるリフはない、
と私は思います。

 

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