花粉症の市販薬(点眼薬編)
さて、予告どおり「点眼薬編」です。
お断りしておきますが、私は耳鼻科医なので、「目薬」は門外漢です。
はっきり言って、よく分かりませんので、以下はある眼科の先生に聞いた話です。
いや、そこらへんの先生ではなく、有名な大学の第一線の教授で
ちゃーんと大阪まで聞きにいったアレルギーの学会で聞いたものです。
えー、いきなりですが
「市販の点眼薬で、お勧めできるものは殆どない。」!
いや、だから、これは私が言ったわけではないですから・・・・。
市販の点眼薬は、やはり血管収縮剤が入ってるので、連用によって
効果の減弱や、充血の悪化があるようですね。
まあ、血管は鼻ほど豊富ではないので、副作用も点鼻薬ほどではないようですが。
また、多くの物質が混合されてるのでかえって良くない、とのことでした。
ともかく、涙液に近いあまり薬の入ってない目薬を、洗うように大量にさす、のがいいそうです。
もちろん、防腐剤なんかの入ってない、使い捨てタイプがいいみたいです。
ともかく人工涙液でジャブジャブ何回も洗う。
しかし、「アイボン」とかいう、カップを眼に当ててじゃぶじゃぶ洗うやつ、あれは良くない。
目の周りの皮膚についた花粉を目の中に洗い落としちゃうからだそうです。
おー、なるほど。
前回お話した「インタール」、目薬としては効きます、とお話しましたが、
市販の点眼にも配合されてるものがあります。
ただし、量的に病院で出る「ナマの」インタールよりは少ないみたいので、効果は弱そうです。
病院で処方される目薬は現在「第2世代の抗ヒスタミン薬」が、主流です。
これは、インタールのような「アレルギー反応抑制」の効果だけでなく、
「抗ヒスタミン剤」の持つ「かゆみを抑える効果」を併せ持つので、
より、効果が良くなってます。
また、重症例には「ステロイド剤」の目薬も処方されます。
実は「第2世代の抗ヒスタミン薬」の目薬より値段が安くて、強力なのですが、
感染症の悪化や、眼圧の上昇などの副作用もありますので、
使用には注意が必要です。
まずは「第2世代の抗ヒスタミン剤」の点眼をメインに、といえるでしょう。
ということで、たまに使うくらいなら市販の点眼でもOKだが、
重症で、毎日何回も使う場合には病院の点眼の方がいい、というとこでしょうか。
さて、次回は「その他の民間療法」についてお話します。