ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.04.24

病院は通うところ?

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 そもそもお医者さんというものは、

患者さんの病気を治したい、というところから始まっている。

なので、受診した患者さんが、どうしたら最も早く良くなるだろう、とか、

どうしたら日常生活に支障なく過ごせるだろう、

と考えるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは、言い換えれば、

どうしたら、早く病院に来なくてすむようになるだろう、とか、

どうしたら、受診する回数を減らせるだろう、

ということでもあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、なるべく有効な治療を行い、来院日数を減らせるようにしていますし、

例えば、花粉症の方などは、シーズンの前に来ていただければ、

1回の来院で済むように、長期間の処方と生活指導をしています。

花粉症で鼻処置やネブライザーのために通院する意味はありませんから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところが、中にはそうでもないお医者さんもいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 延々と患者さんを通院させるお医者さんを時折見かけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 慢性副鼻腔炎に漫然とマクロライドを年余にわたって投与し、

毎週通院させてるような病院。

マクロライドの効果は3か月がめやすですから、

それでも改善しなければ、上顎洞穿刺をするべきでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 乳幼児の鼻づまりに1日2回も連日吸入のために通院させる小児科。

アオッパナでいっぱいの赤ちゃんに吸入させても、

顔にクスリがかかるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こういったことを見かけると、医者として

なんとも言えない、ムナシイ気持ちになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪ひいて熱があるヒトにやたら抗生剤を出す医者も困るけど

それはその先生に、知識や技量が無いだけで、

本人は患者さんのためになると思っているので、まだマシだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 何かの話の中で

「再診料が大事なんだよなあ」

「そんなことしたら、すぐ治って来なくなっちゃうじゃん」

などという、ことを言った開業医の先生もいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、以前、病院に勤めていたとき、

ある、開業医の先生の代診に行った事があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのときの、連絡事項の中に、

「検診シーズンなので、学校検診の紙を持ってくる子がいますが、

たいしたことがなくても少し通わせてください。」

という一文があり、びっくりしたのを思い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば、学校検診のシーズンになりますね。

 

 

 

 

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