ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2018.09.22

海藤尊氏の仕掛け

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6月の耳鼻咽喉科臨床学会で、海藤尊氏の特別講演を聴き、

その直前にテレビドラマで「ブラックペアン」を見て以来、

我が家では「海藤尊ブーム」が続いている。

 

 

 

 

 

 

 

まず、「ブラックペアン」の原作「ブラックペアン1989」から、

3部作である「ブレイズメス1990」「スリジエセンター1991」を読破。

ワタシが読み終わると、妻が奪い取るようにして読んでいく。

これらは「バブル三部作」と呼ばれるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに続く「極北クレイマー」を読んで、

次の「極北ラプソディ」を買おうとしたら、ナゼかこれが絶版である。

インターネット上でも町の書店にもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので、これをひとまず置いておいて、

デビュー作である「チームバチスタの栄光」にとりかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この本、「このミス大賞」になって、文庫本が出たとき

早々に購入していたのだが、ずっと放置していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それを引っ張り出し、読むとともに、

テレビ版、映画版の「チームバチスタの栄光」も

ビデオで妻と全部見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当初から気づいてのが、海藤氏の一連の作品は、

各々に違う話なのであるが、同じ登場人物が繰り返し出てくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バブル三部作」を読んでいて、研修に来る医学生の田口先生が、

のちの「バチスタシリーズ」では医者になって主役になっている。

設定は「ブラックペアン」のほうが「バチスタ」より10年ほど後だが、

作品の発表は「バチスタ」のほうが先なわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、デビュー作の「チームバチスタの栄光」での

もう一人の主役である白鳥捜査官が部下と称して語る「姫宮」は

「チームバチスタの栄光」では登場しないが、

「極北クレイマー」では、重要な役で登場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺の人物の絡み具合は、読んでいて

「おおおー」とか「ええー」とか

驚嘆や納得や、何より「発見」の楽しみがあってタマラナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ、何に似てるかというと「スターウォーズ」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナキン・スカイウォーカーが実はのちのダースベイダーだったり、

ケノービ老人が、若いころそのアナキンの師だったり、

ほかにもボバフェットやランドなど、

作品ごとに現在、過去をまたいで登場するキャラクターが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スターウォーズもいきなりエピソードⅣから始まって、

Ⅴ,Ⅵといったあと、前日譚であるⅠ,Ⅱ,Ⅲが作られたので、これも似てますね。

外伝があるのも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ海藤尊氏の作品は繋がっているのもあるが、

全体が一本の大河ドラマではないので、

ストーリーや設定にもある程度の自由度がある。

登場人物がシリーズ間でかかわりを持たないので、

知らない、気づかない、でも全く物語に支障はないが、

知ってるとそれなりに腑に落ちる「楽屋落ち」的テイストがあって、

この辺が、かえって発見や深読みのしがいがあって興味深い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この「ヲタク心」をくすぐる海藤氏の仕掛けにまんまとハマり

多分、全部読むことになりそうな予感。

 

 

 

 

 

 

 

 

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