愛知99式艦上爆撃機
たしか、ヤフオクで同時抱き合わせ落札した99艦爆。
フジミの1/48。
サクサクっと、組んでみました。
第五航空戦隊、空母「瑞鶴」搭載機です。
資料によると愛知製の明灰白色は、三菱製や中島製に比べてやや暗い、
ということなので、日本海軍機色ではなく、グレーFS36270で塗装。
カラーチップを見るとこの色が一番近そうなので。
その辺のことは、1993年発売のこの本が参考になります。
カラーチップもこの本から。
さらに、実はこの箱絵、間違ってるようです。
開戦当時、連合艦隊の空母機動部隊の尾翼のナンバーと、胴体の帯の関係は
第一航空戦隊(一航戦)空母赤城がAⅠで胴体に赤帯1本、空母加賀がAⅡで胴体に赤帯2本。
二航戦は空母蒼龍所属がBⅠで青帯1本、空母飛龍がBⅡで青帯2本。
五航戦は空母翔鶴所属がEⅠで白帯1本、空母瑞鶴がEⅡで白帯2本。
なので、尾翼のナンバーがEⅡならば、白帯は2本でなければならない。
なので、2本入れてます。
デカールではなく塗装です。
ちなみに3ケタの数字は戦闘機が100番台、爆撃機が200番台、攻撃機が300番台でした。
当時の精鋭部隊といえばむろん一航戦、二航戦。
空母「翔鶴」「瑞鶴」は、最新鋭の攻撃型空母でしたが、
五航戦は、まだ、搭乗員の練度が低く、
「マルチン航空兵」と揶揄されていたそうです。
「マルチン航空兵」とは、当時のマンガか何かが由来らしいですが、
失敗ばかりの落ちこぼれ航空兵のことのようです。
パイロット2名乗ってますが・・・・(笑)
ついでにキットには立位のパイロットも付属。
「はにわ」みたいな顔もアレだけど、
ともかくなぜか、横幅があって異常にスタイルが悪い。(^^;
こいつか、マルチン航空兵。
ところで、機内コックピットはこんな感じ。指定色は青竹色。
この「青竹色」という色、特殊な色で他では全く使わない。
なので、はるか昔に購入した「レベルカラー」の残りをいまだに使っている。
このカラーは今では「Mr.カラー」と呼ばれ、
GSIクレオス社が販売しているが、その歴史をたどると、
もともとはアメリカのレベル社のライセンス生産だった「レベルカラ―」にたどり着く。
資料によると「レベルカラ―」は1977年に「Mr.カラー」に改称されているから、
この塗料は少なくとも40年以上前に買ったもの。
固まりそうになるとシンナーで薄めて、いまだに現役。
なんか、代々続くウナギ屋のタレみたいだ。
ビンもずいぶん変遷がありました。
それにしても、99艦爆の魅力はこの美しい楕円翼。
スピットファイアや、96艦戦もいいが、やはり99艦爆がイイなあ。
グラマンあたりでは逆立ちしても出せない「色気」を醸し出しています。
そして、もう一つの魅力が、このスパッツ付きの固定脚。
逞しさと優美さを兼ね備えたすばらしいデザインです。
この250キロ爆弾を敵艦に命中させるのが、この機の使命。
真珠湾攻撃時には命中率47.7%、これだけでも驚異的だが、
さらにセイロン沖海戦で英重巡洋艦コーンウォール、ドーセットシャー、
空母ハーミーズを撃沈した時の命中率は82%になるという。
間違いなく機体の性能も搭乗員の技量も
当時としては世界ナンバーワンのレベルであった。
普段は1/72しか作らないワタシですが、
こうなると、同スケールで真珠湾トリオのあと2機種が欲しくなりますね。
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