学会(?)で富山~その4
前回からの続きです。
まずは窓口で昨日のバーコードを見せ、チケットを受け取ります。
コレで(●`・ω・)ゞ<ok!。
さて、立山黒部アルペンルートとは
自然保護のためマイカー乗り入れ禁止となっている黒部ダムまでの区間を、
様々な交通機関を乗り継いで踏破する行程である。
全体が一つの観光ルートになっており、1枚の切符で往復、あるいは通り抜けできる。
山頂の様子がライブモニターで放映中。
天気は良いが、やはり、かなり寒そうだ。
全て交通機関で移動できるが、3000メートル級の山々を越えるため、
ある程度の、寒さ対策は必要。
学会参加予定だったため何の準備もなかったが、
立山駅では、山登りグッズが大量に売っていた。
フリース、ダウン、マウンテンパーカーなど売っていたが、
とりあえず厚手のストールを買っておく。
妻はソックスのほか、関係ないものも買っていた。
さて、アルペンルートの第一弾は立山駅~美女平間のケーブルカー。
標高差500mを7分で登ります。
最急勾配29度は、スキー上級者コースレベル。
ここから、高原バスに乗り換えです。
室堂まで約50分。
バスは環境にやさしいハイブリッド車。
もともと環境に配慮するためマイカー乗り入れ禁止になった道路ですから。
一部はクリーンディーゼルを使う場合もあるようです。
新しいバスで快適。
室堂までの高度差はナント1500m。
高度が上がるにつれ、次第に紅葉が進みます。
この辺はちょうど見ごろ。
しかし、次第に周囲は霧がかかったように、
これは霧ではなく、雲の中に入ったのです。
しばらくミルク色のモヤの中を進みます。
標高2000mを超えると、雲の上に出ます。
急にあたりに広がる絶景。
圧倒されます。
それにしても、素晴らしい天気。
12時50分、標高2450mの、室堂に到着。
ここから、13時発のトロリーバスに乗り継ぎます。
トロリーバス、ナツカシイ。
今の若い人は知らないと思いますが、
ワタシが子供のころ、東京の印象は都電とトロリーバスでした。
1968年、つまりワタシが9歳の時に全廃になっています。
今や、この路線が日本唯一のトロリーバス路線です。
標高3000mを超える立山の真下を抜けて、約10分で大観峰へ。
約10分後に出る黒部平行きロープウェイに乗り継ぎ。
いよいよアルペンルートも佳境です。
車内はイッパイ。
写真は窓が反射してシッパイ。
ここからの絶景写真は、帰りにご紹介。
7分間の空中散歩で黒部平に。
さて、アルペンルートの最後は黒部湖まで下るケーブルカー。
標高差400mを5分で下るこのケーブルカーはすべてトンネルの中。
それも日本唯一だそうです。
立山駅から2時間あまり、富山からは3時間半で、
往路の終着、黒部湖に到着。
ここからトンネル内を進むことしばし、
出口の向こうは黒部ダム。
来たぜ。
期待通りの良い天気。
紅葉もバッチリ。
まず、ダムの対岸を目指します。
向かう先は黒部ダムレストハウス。
もう2時近く、腹減った。昼メシを食わねば。
このレストハウス、普段は混雑するらしいが、
平日のこの時間であれば、ハイシーズンでも楽々。(^.^)
お目当ては事前リサーチ済みのコレ。
ここに来たらこれを食べねば。
黒部ダムのアーチと黒部湖のグリーンをイメージしたほうれん草のグリーンカレー。
浮かぶヒレカツは遊覧船。
お供はコレ。
黒部トンネル工事の最大の難関であった「破砕帯」にちなんだ「ハサイダー」。
それでは慎んでいただきます。
お気づきとは思うが、周囲の人はウインドブレーカーやマウンテンパーカー、
フリースやダウンベストなのに、ワレワレ2人だけ、
ブレザーとスカートという学会ルックでした。
辛いカレーに甘いサイダーがよく合います。
それにしても、このカレーのクオリティはかなり高し。
街中のレストランでも上位のレベルでした。
腹ごしらえのあとはダム見学。
こんな山奥によくこんなどでかいシロモノを作ったものです。
この黒部ダム建設の苦難の工程をドキュメンタリー風につづったのが映画「黒部の太陽」。
このセットを模した展示場がダム中腹にありました。
むむ、今話題の「関西電力」だ。(^_^;)
公開当時かなり話題になった映画です。
見た記憶があるような、無いような。
テレビドラマ版もあったらしいので、見たのはそっちかな。
今度映画版見てみましょう。
ダムの周囲は風が強い。
こんな具合。(≧▽≦)
階段は疲れるし、風にもあおられ、ちょっとコワイ。
さて、日も傾いてきました。
ダムを渡って帰りましょう。
それにしても、今頃は学会場でノートをとってる予定だったのだが・・・
まごまごしてると帰りの便に乗り遅れてしまいます。
黒部湖駅に戻ります。
来たルートと逆を通って、まずはトンネルケーブルカー。
15時に出発。
黒部平着。
ここからはロープウェイ。
発車までちょっと時間があります。
黒部平でちょっと散策。
紅葉はここから下。
学会ルック。(笑)
お土産屋さんで気になったメロディ。
エンドレスで流れていましたが、けっこうミミにつく。
ちょっとハマりました。
さて、ロープウェイ。
今度は、写真撮るために場所を確保。
見事な紅葉。
ぐんぐん上ります。
中間点ですれ違い。
見る間にどんどん離れていきます。
雲ははるか下。
今度はバッチリ絶景が撮れました。
そして、トロリーバスで大観峰から室堂まで。
この照明が青い部分がかつての「破砕帯」。
難工事で80m掘り進むのに7カ月かかったという。
今は一瞬で通過します。
室堂から美女平は高原バス。
この1500mの高低差で、天空から地上に下りる感じ。
時刻は4時半を回り、太陽は沈んでいきます。
そこに見事な雲海が広がります。
遠くに見えるのは石川県の白山連峰。
まさに「海」。
山の頂が本当に島のように見えます。
その「海面」がだんだん近づいてくる。
そして、「海中」に。
そう思ってみると海草やサンゴのようにも見えます。
最後は美女平から立山駅までのケーブルカー。
立山駅から17時30分発の富山地方鉄道です。
駅員のオジサンは録音でなくちゃんと日本語と英語でアナウンスします。
全体としてこの立山黒部アルペンルートは
観光として実に行き届いたサービスをしています。
バーコードの乗車券や、液晶の乗車情報、職員も十分に配置され、
サスガだな、と思いました。
もうとっぷりと日が暮れました。
電鉄富山駅に着いたのは18時40分。
シミュレーションよりは早い時間に戻ることができました。
しめて8時間30分の、きわめて中身の濃い日帰り観光でした。
タクシーで学会場となりのANAクラウンプラザホテルにチェックイン。
一休みして、近くに夕食に出ます。
やっぱ、サカナ、食っときましょう。
いやあ、今日のアルペンルートは良かった。
魚はウマいし、富山もなかなか良いとこですな。
この異様な魚は「ゲンゲ」。
富山湾で底引き網にかかる深海魚で
かつては網や他の魚を傷つけるので「下の下」の魚でゲンゲと言われたそうだが、
近年その味が見直され「幻魚(げんげ)」とも呼ばれる人気魚になったらしい。
それにしても顔がコワイ。
しかし、これが実に日本酒にあいます。
さあ、明日はやっと学会。(^_^;)
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[…] 長編小説もいよいよ最終章。(笑) […]