ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.11.23

ロックは滅びるのか(前篇)

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ちょっと前の朝日新聞の記事。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この夏、フジロック、サマーソニックに行ったが、

ロックフェスといいながら、ロックは「少数派」。

とくに若いミュージシャンは、ヒップホップや打ち込みが多く、

リズム&ブルースやJポップはあっても

ロックバンドは数えるほど、それも「中高年」が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックの衰退、ロックの終焉は、商業ロックが成功を収めた

1970年代半ばから言われてきた。

この記事にもあるように

セックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が

「ロックは死んだ」といったのは1978年、

1981年に「ロックは恥ずかしい」といったのは

この間フジロックに見にいったP-MODELの平沢進であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロックの黎明期にあった、

社会への反発、体制への抵抗、自由への渇望、戦争反対、

などの「初期衝動」は、

「爆発」の大きなエネルギーをもって「拡散」するが、

やがてビジネスとしてのロックが成功を収めると、

その初期にかかげたモチベーションがあいまいになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大金持ちになったロックスターが、

資本家を攻撃するメッセージを歌うのは自己矛盾で、

労働者や、若者はストレートに共感できない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この発想から生まれたのが「パンク・ロック」である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、ロックの初期衝動を再び奮い起こしたパンク・ロックも、

また、市民権を得ることによって、同じ道を歩むことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ザ・クラッシュ」のジョー・ストラマーの言葉に、

「パンクはスタイルじゃない、アティチュードだ。」

という名言があるが、

これは

「ロックは音楽スタイルではない、スピリットだ。」

という言い換えもできると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1960年代後期から1970年代初頭のいわゆる「ロック黄金時代」に

音楽を聴きはじめた、ワレワレ世代にとっては、

やはり「ロック」は精神であったり、生き方であったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 つまらない大人にはなりたくない、という思いはいつもあるし、

それが、自分の心の支えだったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 苦しいとき、悲しいとき、心が折れそうになったとき、

常に傍らにロックがあった。

ローリング・ストーンズが、セックス・ピストルズが、

いつも前に進む希望を与えてくれた。

ジョン・レノンが、忌野清志郎が、必ず正しい道を示してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その意味では「宗教」と言ってもいいかも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく「ロック」に出会って本当に良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だから、「ロックな耳鼻科」があるのです。

 

 

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