ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2012.04.23

テンション、上がってる?

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 先日来た患者さんの女の子、6歳くらいだったか、
「かぜ、ひいてね、でも、なんかかえってテンションあがっちゃって・・・。」
 うーん、この「テンションあがる」という言葉、
最近よく聴きますよねー。
 どうもなじめない、っていうか。
 文脈から察せられる意味としては
「気分が(よい意味で)高まる」
とか
「元気が出てる」
みたいに使ってると思われる。
 「ハイテンション」なんて言い方もある。
 どうもしっくりこないのは、もともと「テンション」とは、
「緊張」「張力」という意味のはず。
 たとえばギターの弦や、ドラムの皮の「張り」の事をテンションという。
 「精神状態」ということでは英語本来の意味から言うと
「テンションが高い」状態とは
むしろ 「緊張している(不安である)」という意味のような気がするが。
 まあ、ガイジンには通じない和製英語なんでしょうけど、
誰が言い出したんでしょうかね?
 この意味のテンション高い、は英語で言うと「hyper」とか「lively」とかに当たるのかなあ。
 「ハイパー」は日本語でも同じ意味で使いますね。
 ちなみに「ハイパーテンション/hypertention」となると、
お医者さんや看護師さんなら誰でも知ってる「高血圧症」という意味になっちゃいます。
よくカルテに「HT」などと略号で書きますな。
 まあ、6歳の女の子だから風邪ひいて血圧が上がっちゃったわけじゃないでしょう。
 和製英語ってことを知っておかないと、
意外な場面で誤解を招くこともあるかも。
 いやあ、最近歳のせいか、テンション上がりっぱなしだよ、
塩分控えなきゃ、
 
  なんて。
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