ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2017.07.15

ダークサイドな医療

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 世の中にはいわゆるガイドライン的な医療、標準治療などと呼ばれる、

一定のエビデンスにももとづいた、学会的にコンセンサスを得た医療がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その一方で、民間療法や、代替医療といわれる

「特殊」な診断・治療も横行している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おそらく、そういった「特殊」な医療の中に

実際に有効なものはほぼ全くないと思うが、

残念ながら、そういった「ダークサイド」に

足を踏み入れてしまう人が多いのも事実である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 金の棒で患部をこする、というインチキ療法や、

気功などという「奇行」で、不幸な結果を招いた芸能人のニュ-スもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうして、そういうものに騙されてしまうのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局、現時点の医学ですべての疾患の治療ができるわけではないので、

そういった「弱者」は、わらをもすがる思いで

ダークサイドに踏み込んじゃうのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 代表的なものは進行がんであるが、

致死的ではなくても難治性のアトピーとか、

耳鼻咽喉科領域では耳鳴なんかがこのダークサイドにハマりやすい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ホメオパシーとか、オーリングとか、波動療法とか、デトックスとか

ちょっとでも医学・生物学を勉強したヒトならすぐ

アヤシイ、インチキだ、と気づくわけですが、

なかなか一般の人には難しいのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 都会には、けっこうそういった診療所も多いのでしょうが、

たまに地方にもあるんですねー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この間もひょんなことから北関東でも

「バイオレゾナンス」がどうのこうという病院があるのを知りビックリしました。

物質の固有振動数を測定して「気の変動」を読み取るらしい・・・。(◎_◎;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おそらく、この手の施設の開設者は2通りいて、

インチキと知っていながら患者をダマしてやろうというヒトと、

自らが、もうそれを信じちゃってるヒトとあると思われ、

よりアブナイのはむろん後者の方ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、宗教みたいなものですから、

それで耳鳴りなんかが良くなっちゃうなら

それはそれで「正しい」といえなくもないですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 宗教なんてのはすべてヒトが幸せになるための「方便」なわけですから

同じっていえば、同じなんですけどね。

鰯の頭も信心から、ですから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、がんとなると、これは宗教ではムリですね。

 

 

 

 

 

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