ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2018.08.26

ダブルボランチ

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サッカー中継を見ていてずっと気になっていたことがあった。

 

 

 

 

 

 

 

それは「ダブルボランチ」。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボランチ」はサッカーのポジションで、比較的新しいネーミング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

起源はブラジル、ポルトガル語で「ハンドル、舵」の意味だそうで、

従来ディフェンシブ・ハーフと言われていたポジションである。

ブラジルではもっと前から使われていたらしいが、

日本に「輸入」されたのはワタシの記憶では

1994年のワールドカップ・アメリカ大会から。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いまや、すっかり定着し、小学生でも知っているサッカー用語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気になっていたのは「ボランチ」はポルトガル語なので

英語の「ダブル」との組み合わせはおかしいのではないか、ということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボランチを2人置くシステムでは「ダブルボランチ」「ツーボランチ」

3人ののときは「トリプルボランチ」「スリーボランチ」

などとフツーに言っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポルトガル語ならば「ドイスボランチ」が正しいのでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんてことを今までモヤモヤ思っていたが、

突然、あることに気づいた。(゚д゚)!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは「重箱読み」だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小学校で習ったように漢字には「音読み」と「訓読み」があり、

漢字はもともと中国のものですから音読みは「中国語」

訓読みはそれに日本語訳を与えた「日本語」ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漢字2文字の単語は、

通常は「猛暑(もうしょ)」「立秋(りっしゅう)」のように「音・音」で読んだり

「夏空(なつぞら)」「秋風(あきかぜ)」のように「訓・訓」で読みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その例外が「重箱読み」「湯桶読み」といわれるやつです。

「重箱(じゅうばこ)」は「音・訓」で読んでるわけで、

そのほか「残高(ざんだか)」「路肩(ろかた)」なんかがそうですね。

その逆が「訓・音」で読む「湯桶(ゆとう)読み」で

ほかには「朝晩(あさばん)」「出番(でばん)」「見本(みほん)」等々。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 医学用語でもマーゲンチューブとかディスポーザブルメスなど

フツーに使っていますが

マーゲンはドイツ語、チューブは英語で、

ディスポーザブル(ディスポ)は英語でメスはオランダ語(!)なので

本来はおかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そういえば「パン」もポルトガル語、英語では「ブレッド」なのに、

「ジャムパン」「クリームパン」とかフツーに言ってるし、正しい日本語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボランチももはや「日本語」なので、ダブルボランチでいいんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うーん、そういうことをつつくことが

重箱の隅をつつく」ということなのか、

・・・・アブナイアブナイ。(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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