ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2008.08.23

どっかん、読感

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 毎朝、犬の散歩で織姫神社まで行くが、この頃はツクツクボーシの声がするようになった。
7月アブラゼミから8月ミンミンゼミになると、おー夏、夏、とうれしくなる私だが
ツクツクボーシの声を聴くと「あー、宿題やらなきゃ。」と今でも思ってしまう。
 小学生のころから、夏休みに入ると
「よーし、今年は7月中に宿題終わすぞー。」
と、意気込むのだが、ワークブックは2ページで脱落し、
「何とか、花火大会までには終わらせよう。」
と、計画を下方修正するのだが、それも破綻し、
「お盆までには何とか・・・。」
と考えてるうちに、8月31日を迎える、というパターン。
 窓の外にツクツクボーシの声を聴きながら、
半泣き状態で宿題やってる、ってのが毎年のことだったなー。
 大体、最後に残るのが「読書感想文」。
 これが、キライでキライで。
 課題図書なんてのがあって、夏休みの前に学校で売るので
本自体は、夏休み前に手に入る。
 元来読書は好きなので、本はあっという間に読んじゃって、
それで、半分くらい終わった気になっちゃうんだが、
肝心の感想文には、ナカナカとりかからない。
 で、いよいよ休みも終わりって時に、いざ書こうとすると
ほとんど内容忘れちゃってたりするわけだ。
 大体ねー、感想文を書かねばなんて思うと読書は楽しくない。
感想文書くために本を読むなんて、順番が逆でしょう。
ホンットに本読んで、感動したら、友達とか、親とかにその話をしたくなるでしょ。
そーゆー自発的なモチベーションを、宿題の感想文ってスポイルしちゃうんじゃないだろか。
 文科省、間違ってるよ。
たとえば、本を読んで面白かったら○、フツーは△、つまらなかったら×
あまりにつまらなくて途中で読むのやめちゃったら××、とかってのはどう?
 で、夏休み中に自分の一押しの本を選ばせて、それを友達に勧める、推薦文を書かす。
字数の制限はなく、1行でもOK。
でも、ただ「面白いから」とかいうのはダメ。
 で、2学期にみんなで推薦文を発表しあって、
さて、誰の推薦した本を一番読みたいでしょう、というアンケートをとる。
それで1位になった子が、賞をもらえる、ってのは面白くないすか。
 よーし、みんなに自慢できる面白い本をめっけてやるぜ、って気にならないかなー。
 基本的に、子供は(人間は)本が好きだと思うので、そういう楽しみをたくさん経験させることが
大事なんじゃないかなー。
 子供の活字離れを防ぐあらゆる対策より、ハリーポッターのほうが何百倍も効果ありましたね。
やっぱり、子供って、押し付けられるものは拒否するんですよ。(大人もそうか。)

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