ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2019.12.04

日帰り鼓膜穿孔閉鎖手術


 先月11月2日の土曜日に来院された患者さん。

住所は、栃木県壬生町。

だいぶ遠方、クルマで1時間半近くかかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 受診理由は、鼓膜穿孔の閉鎖術希望です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちょうど1年くらい前、風邪をひいてハナをかんでいたら

左の耳が痛くなり、やがて耳垂れが出てきた。

近くの耳鼻咽喉科で中耳炎と言われ治療。

耳漏は止まったものの、鼓膜穿孔が残ってしまったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらく、経過を診てもらっていましたが、

穴がふさがらないので、入院手術目的で総合病院に紹介します、

と言われたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 入院、全身麻酔の手術に抵抗があったところ、

当院のホームページを発見、

局麻日帰り手術希望で来院されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 診てみると、このとおりけけっこうしっかり開いてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穴も大きいし、鼓膜も薄そうなので、

閉鎖できるかどうかは確証がないけれど、

ともかくご本人の希望が強いので、閉鎖術を施行しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 日を改めて来ていただき、

鼓膜麻酔液で鼓膜を麻酔したのち、

針状の器具で鼓膜穿孔周囲をぐるりと切り取り、

新鮮な傷を作ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこに火傷などの皮膚損傷の時に使うシートを

小さく切って載せ、蓋のようにします。

10分かそこらでできちゃうので、通常の外来の合間にやります。

あとは、そのシートに沿って鼓膜が再生するのを待ちます。

術後はこんな感じ。

8角形みたいに見えるのがシートです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、4週後、つい先日来院していただき、

シートを外してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 上手い具合に穴は完全にふさがりました。(^O^)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これでもう大丈夫。

患者さんにも大変喜んでいただき、スマホで写真撮ってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この手術は鼓膜の再生力がかかわってくるので、

同じ手術をしても塞がる例と、塞がらない例があります。

手術直後には結果がわからないので、

再診の時はちょっと緊張しましたが、ホッとしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は、今回の手術のあと、

以前お話した鼓膜再生キットがようやく発売されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回は使わずに成功しましたが、

今度機会があれば、この新薬を使ってみようかと思っています。

 

 

 

 

 

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